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蛍光灯とLEDの電気代はLEDの方がお得です。蛍光灯を使用している方の中には、LEDにしたほうがいいかなと考えている方も多いのではないでしょうか。蛍光灯からLEDへの切り替えによって、電気代がどのくらい変わるのか気になるところです。

そこで今回は、蛍光灯とLEDそれぞれの特徴、蛍光灯からLEDの照明に変えた場合の電気代を比較します。あわせて、照明器具の電気代を節約する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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蛍光灯について知る

家のリビングや寝室に蛍光灯を取り付けているご家庭も多いかと思います。蛍光灯にはどのような特徴や種類があるのでしょうか?ここでは、蛍光灯の特徴、形の種類、点灯方式の観点でそれぞれ詳しく解説していきます。

蛍光灯の特徴

一般的な蛍光灯の寿命は6,000時間から13,000時間で、年に換算するとおよそ2〜4年です。価格はLEDと比べると安い値段で手に入れることができますが、寿命の長いLEDに比べると、取り替えの頻度が多くなり手間がかかります。また、夜になると蛍光灯の周りに虫が寄ってきているのを見たことがある方も多いかと思いますが、それは蛍光灯の光に紫外線が含まれており、もともと虫が寄ってきやすい性質があるためです。光の色は、柔らかく赤みがかった色(暖色)から、白く青みがかった色(白色)まで選ぶことができます。赤みがかった色は温かみを得ることができるのでリビングや寝室に、青みがかった色は室内を明るく照らしてしてくれるのでオフィスなどで使用されることが多いです。

形の種類

丸型蛍光灯と電球型蛍光灯の写真丸型蛍光灯と電球型蛍光灯の写真

蛍光灯の形は「直管蛍光灯」、「丸型蛍光灯」、「電球型蛍光灯」と3つの形状に分けられます。

「直管蛍光灯」はまっすぐな管の蛍光灯で、店舗やオフィスの天井に使用されており、よく見かけるタイプではないでしょうか。また、家庭においてもキッチンや洗面台などに使われています。「丸型蛍光灯」は、丸いドーナツのような形をしているのが特徴で、主に家庭で使われていて、リビングや寝室などでの使用率が高いです。
「電球型蛍光灯」は、白熱電球のソケットに取り付けられる電球型の蛍光灯で、白熱灯の代わりにつけられていました。ペンダントライトや間接照明などによく使われています。

点灯方式

蛍光灯の接続部蛍光灯の接続部

蛍光灯の点灯方式には以下の3つがあります。

  • グロースタータ形
  • ラピッドスタート形
  • インバーター形

それぞれの点灯方式に対応する蛍光灯があるので、正しく使わないといけません。対応する方式と異なる蛍光灯を利用した場合、器具の故障や寿命を早める原因となります。そのため、自宅の照明器具がどのような点灯方式なのか、あらかじめ把握しておいた方が良いでしょう。

グロースタータ形

グロースタータ形の特徴として以下のようなものがあります。

  • 点灯管が必要
  • 点灯までに時間がかかる

グロースタータ形は点灯まで少し時間がかかるというデメリットがあります。
また、点灯管を用いて点灯させる必要があるため、点灯管の交換も必要となります。価格帯も非常に安いですが、グロースタータ形の点灯管には寿命があり、6,000回程度の点灯で寿命が切れるといわれています。点灯管の寿命が切れるとこちらも交換しなければならないため、蛍光灯が切れた時は点灯管のチェックもしておいた方が良いでしょう。
点灯管の仕組みに詳しくない方の中には、点灯管が切れただけなのに照明器具が故障してしまったと勘違いし、器具ごと交換する方がいらっしゃいます。そのようなことにならないように、グロースタータの点灯管には寿命があり、交換しなければならないということを知っておいた方が良いです。

ラピッドスタート形

ラピッドスタート形の特徴としては以下のようなものがあります。

  • 点灯管が不要
  • すぐに点灯する
  • FLR蛍光灯(※)を使用

ラピッドスタート形はすぐに点灯するように作られており、グロースタータ形よりも重いのが特徴です。蛍光灯はラピッドスタート形専用のFLR蛍光灯を使用し、点灯管の交換は不要です。

(※)FLR蛍光灯とは、オフィスにあるような真っ直ぐな蛍光灯のことを指します。

インバーター形

インバーター形の蛍光灯の特徴は以下のようなものがあります。

  • 点灯管が不要
  • すぐに点灯する
  • 省エネで明るい
  • 器具の値段が高い
  • 調光可能

インバーター型の蛍光灯は、点灯管が不要ですぐに点灯するため非常に便利です。また、省エネで明るく器具によっては光の加減を調節することができます。しかし、器具の値段が高いというデメリットもあります。

LEDについて知る

LED電球の写真LED電球の写真

ここまで蛍光灯の特徴を詳しく見てきましたが、それを踏まえてLEDの特徴と比較してみましょう。ここでは、LEDの特徴や、蛍光灯からLEDに変える場合の注意点も合わせて解説します。

LEDの特徴

LEDの大きな特徴として、寿命が蛍光灯よりも長いことがあげられます。一般的な蛍光灯の寿命は6,000時間から13,000時間ですが、LEDは40,000時間とされています。10年ほど使えるので、取り外して交換する手間が減るのが大きなメリットです。LEDの価格は蛍光灯よりも高いですが、寿命が長く取り換える頻度が少ないので、長期的に見ると経済的です。

また、蛍光灯の明かりには紫外線が含まれていますが、LEDには含まれていないため、虫が寄ってくることがなく、紫外線による日焼けや劣化を防ぐこともできます。そのため、お店などで商品を照らす際にLEDが使用されることが増えています。

また、色調機能があるものが多く、部屋の雰囲気に合わせて白色や暖色と自由に色合いを変化させたり、明るさを強くしたり、弱くしたりすることも可能です。

蛍光灯からLEDに変えるには?

照明器具は、蛍光灯用のものとLED用のものとがあります。そのため、蛍光灯からLEDへと交換する場合は、照明器具そのものをLED専用のものへと変える必要があります。メーカーによっては電源の接続方法など仕様が違うこともあります。仕様が違う場合、照明器具の取り替えは、自分でできるものと工事が必要になるものがあるので、気をつけましょう。

また、蛍光灯用の照明器具にもかかわらず、規格が一緒で取り付けられるからといって、そのままLEDのランプを取り付けるのは避けましょう。特に直管形LEDランプは、既存の蛍光灯器具にそのままはめ込むことができる場合が多いので、つい取り付けてしまう人もいるかもしれません。しかし、以下のようなリスクがあります。

  • LEDの装着時に電源短絡などによる発火発煙の恐れがある
  • LEDが重く照明器具から落下する恐れがある
  • LED装着時に感電の恐れがある

蛍光灯とLEDを安易に混在して取り付けないようにし、蛍光灯からLEDへと切り替える際は家電販売店などに聞いて、正しく安全に行うようにしましょう。

蛍光灯からLEDに変えたら電気代は3分の1になる!

電球と貯金箱の写真電球と貯金箱の写真

LEDは、蛍光灯と同じくらいの明るさで光を照らす一方、必要な消費電力は蛍光灯より少なく済みます。ここでは、リビングのシーリングライト(10畳用)で、蛍光灯用のものと、LED用のもので、電気代を試算して比較します。

電気代の計算式は以下のようになります。
消費電力(W)÷1000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金=電気代
(1kwhあたりの電力量料金は、契約している電気会社によって異なりますが、ここでは、単価27円と仮定して計算します。)

消費電力は、蛍光灯用は85W、LED用ライトは30Wとして計算します。それぞれのシーリングライト1時間あたりの電気代は以下のようになります。

蛍光灯用:消費電力(85W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約2.3円)

LED用ライト:消費電力(30W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約0.8円)

それぞれのシーリングライトを24時間使った場合の電気代は、

蛍光灯が約55.2円、
LED用ライトが約19.2円
です。1年(365日)間ずっと電気をつけっぱなしにしたときの電気代は、
蛍光灯が約20,148円
LED用ライトが7,008円
となります。蛍光灯からLEDに変えると電気代は約3分の1になり、電気代は1年で約13,140円安くなることがわかります。そのため、蛍光灯からLEDに変えるのは非常に経済的といえます。

LEDにすると節約になる

LEDは蛍光灯よりも価格が高いため、導入をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、同じくらいの明るさを照らすのに、LEDの方が蛍光灯よりも消費電力が少なくすむため、照明器具を蛍光灯からLEDに変えることでかなり電気代の節約になることがわかります。シーリングライト市場では蛍光灯からLEDにシフトしつつあり、LEDの価格も昔に比べるとだんだん下がってきています。また、LEDの方が寿命が長いので、蛍光灯と比べて交換の手間と費用がかかりません。蛍光灯の寿命はどんなに長くても13,000時間程度に対して、LEDは40,000時間ほどとその差は歴然です。

照明の電気代節約には

電気のスイッチを押している写真電気のスイッチを押している写真

照明の電気代を節約するためにはどうしたらよいのでしょうか?電気代節約の方法として LEDでも蛍光灯でもこまめに消すことが大切です。ここでは電気代節約の方法やその内容について詳しく説明していきます。

電気をこまめに消す

照明器具の電気代を節約するには、電気をこまめに消すことが重要です。電気をつけっぱなしにしておくと、それだけ電力を消費し電気代がかかってしまいます。そのため外出の際や、家にいる場合でも使わない部屋の電気は消しておきましょう。

最も電力を消費するのは点灯時です。電気をこまめに消すのは重要ですが、何度も点灯したり消したりを繰り返さないようにしましょう。5分程度の外出や、少し部屋を離れる際は、逆につけっぱなしにしていた方が電気代が抑えられます。

グロースタータ形の蛍光灯は、頻繁に点灯させていると点灯管の寿命が縮むので注意しましょう。インバーター形の蛍光灯なら点灯管の寿命を心配する必要はありません。
とはいえ、蛍光灯でもLEDでも、頻繁に電気の点灯をさせることはやめておきましょう。

つけっぱなしにすると電気代がこれだけ無駄になる

電気をつけっぱなしにすると、当然そのぶん電気代がかかります。では、実際は電気代がどれくらいかかるのでしょうか?ここでは、蛍光灯のライトとLEDライトをつけっぱなしにした時にかかる電気代を計算してみます。

電気代の計算式は以下のようになります。
(消費電力は、蛍光灯用ライトは85W、LED用ライトは30Wとし、1kWh当たりの電気代は27円と仮定します)

1時間当たりの電気代はそれぞれ以下のようになります。

蛍光灯:消費電力(85W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約2.3円)
LED用ライト:消費電力(30W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約0.8円)

電気をつけたまま、外出で12時間家を開けたときの、電気代は以下のようになります。

蛍光灯:消費電力(85W)÷1000×1日の使用時間(12時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約27.6円)
LED用ライト:消費電力(30W)÷1000×1日の使用時間(12時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約9.6円)

上記の結果を表にまとめると以下のようになります。

1時間あたりの電気代 12時間あたりの電気代
蛍光灯 消費電力85W 2.3円 27.6円
LED 消費電力30W 0.8円 9.6円

仮に、電気をつけたまま外出して12時間家をあけることを1週間繰り返すと、電気代は蛍光灯が約193.2円(27.6円×7日)、LEDが約67.2円(9.6円×7日)となります。上記により、つけっぱなしでは、LEDの方が少し電気代は安いとはいえ、蛍光灯もLEDも確実に電気代がかかることがわかります。これを積み重ねると、1カ月、1年と時間が経つごとに、どんどん電気代がかさんでしまいます。無駄な点灯時間を減らすことが節約につながるので、電気はこまめに消すよう心がけておきましょう。

まとめ

今回は蛍光灯とLEDの電気代の違いについて解説しました。蛍光灯よりもLEDの方が、同じくらいの明るさでも消費電力は少なく電気代が安く抑えられます。またLEDは寿命も長く経済的です。ご家庭で蛍光灯を使用しているのであれば、LEDに交換することをおすすめします。

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