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水道代が高くなる原因は? 水漏れ対策と節水方法を解説 水道代が高くなる原因は? 水漏れ対策と節水方法を解説

水道代は、2カ月に一度送られてくる水道代の請求書(領収書)で把握する方が多いと思います。請求書を見て、水道代が予想以上に高くなっていたということがないでしょうか。多くの方が経験していることと思います。

水道代が高くなる原因はいくつかありますが、なかでも水漏れが起こっている場合は緊急の対策が必要になります。さらに水漏れ以外の水道代を高くしてしまう原因と、効果的な節水対策について解説します。

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水道代が高くなる原因は?

水道代が以前よりも高くなったとき、春から夏へ季節が変わった、あるいは引越しがあったということがよく原因として挙げられます。季節や地域差は水道代を高くする代表的な原因です。

季節による使用量の違い

夏になると水道の使用量が急に増えることがあります。

暑いことから、洗濯の回数が増える、シャワーの回数が増える、麦茶などの飲料水の消費が増える、子ども用のビニールプールを利用するなど、生活に変化が生じます。こうした場合は水道の使用量が増えるので、その結果水道代が上がることがよく見られます。

地域による料金の違い

水道代には地域差があります。そのため引越したときに水道代の料金体系が変わって驚くこともあるのです。どれくらい差があるかですが、2人以上の世帯だと、地域によって下記表のように平均料金が変わります。

2人以上世帯の地域別平均水道代
北海道 5,275円
東北 5,956円
関東 5,342円
北陸 6,266円
東海 4,796円
近畿 5,078円
中国 5,407円
四国 4,660円
九州 5,059円
沖縄 4,481円

※出典:総務省:家計調査報告(家計収支編)2020年

北陸と沖縄で2,000円近い差があり、北陸の水道代は沖縄の1.39倍です。四国と沖縄を比較しても1,000円ほどの差があります。年間にすると大きな差が出ます。

地域比較でもこのように差がありますが、さらに自治体間で料金の差があるので、同じ地域のなかでも水道代の安い地域と高い地域が存在しています。

料金の値上がり

2020年~2021年の間に、14.8%基本料金を値上げしていた静岡市や、2021年7月に平均で12%値上げした横浜市のように、自治体で料金を個別に設定できるので、水道代が急に上がる可能性があります。

値上げを行う自治体では設備の老朽化を理由としているものが目立ち、値上がり分の料金は水道管を更新する工事の財源に充てることなど、老朽化に対応することを目的にしています。

※出典:令和元年度上下水道事業経営協議会:静岡市(03-1,03-2_次期水道料金改定案について)
※出典:水道料金の改定について 横浜市

水漏れしている可能性もある

水漏れしている可能性もある 水漏れしている可能性もある

引越しや季節的な要因とは関係なく急激に水道代が跳ね上がった場合は、水漏れを起こしている可能性もあります。隠れた水漏れもあるので、確認方法を詳しくご紹介します。

水漏れの確認方法

水道代を上げてしまう原因となる水漏れは、業者に頼まなくても自分で確認することができます。慌てて業者を呼ぶ前に、次の手順にしたがって自分で確認してみましょう。

1.家中の水道使用をすべて止める

元栓や止水栓でなく、蛇口をすべて閉めてみましょう。蛇口を使用していないにも関わらず、水道メーターが回っている場合は、水漏れの可能性があります。

2.水道メーターを確認

戸建て住宅の場合、道路近くの敷地内に長方形の「ふた」を見つけることができます。わかりにくくならないように、比較的目立つ位置に付けるのが普通です。ふたを開けてみると、水道メーターが格納されています。 

3.パイロットが回っていたら水漏れしている

パイロットとは、水道メーターの中にあるパーツのことで、数字の表示されるカウンター(直読式メーターの場合)または丸いメモリ付きのダイヤル(円読式メーターの場合)の下にあります。

パイロットは、水道使用時には回りますので、蛇口を閉めても回っていたら水漏れがあると考えられるのです。

その後、例えばキッチンからの水漏れか、トイレからの水漏れか、どの場所から水が漏れているか確認するためには、止水栓を閉めます。止水栓は、台所の下・洗面所の下・トイレのタンク脇・浴室の蛇口などにあります。止水栓をそれぞれ順番に止めていきましょう。どれかの止水栓を閉めてパイロットが回らなくなったら、その止水栓の設置されている箇所が水漏れの原因です。

キッチンの確認方法

キッチンで水漏れが起こりやすい場所は蛇口や給水湯管です。次のような場合、水漏れが疑われます。

・タオルなどで拭いても拭いても濡れているような感じになる
・乾いたタオルを巻いてしばらく置いておくと濡れている

レバー式の蛇口など、パーツのつなぎ目からじわじわと水がしみ出てくるのが目視で確認できることもあります。

トイレ・タンクや便器の確認方法

トイレの水漏れが起こりやすい場所はレバーの付け根、タンクと便器の接続部分、便器内、便器と床の接続部分などの「付け根」「つなぎ目」です。

こちらも「付け根」「つなぎ目」をタオルで拭いてみる、乾いたタオルを巻きつけておくなどの方法でどこが原因か確認してみましょう。

お風呂の確認方法

お風呂の水漏れが起こりやすい場所はシャワーホース・蛇口・給湯器などです。ホースの場合、つなぎ目・途中のどちらでも破損などによって水漏れが起こります。

こちらもタオルで拭くか、巻きつけてみるなどの方法で確認してみましょう。

洗濯機の確認方法

洗濯機の水漏れが起こりやすい場所は蛇口、給水ホース、排水ホースなどがあります。ホースと本体の接続部分やホース自体の劣化などによって水漏れが多く発生します。

接続部分はわかりにくい場合があるので、洗濯機の説明書であらためて確認してからチェックしてみましょう。

水漏れ箇所が発見できなかったときは

水漏れ箇所が発見できない、ご紹介した方法でも確認できない場合は、見えていないところに水漏れの箇所があるかもしれません。例えば壁の中の水道管や、天井や床下の水道管などです。

蛇口を止めてもパイロットが回っている
各止水栓を止めても、台所・風呂・トイレなど、どこの箇所が水漏れしているとの特定ができなかった

以上の条件を2つとも満たしている場合など、見えないところの水漏れが疑われる場合は、水道の専門業者に依頼するなどして、水漏れの診断をしてもらい、必要に応じて修理の手配を行いましょう。

使用量が多いことが原因

使用量が多いことが原因 使用量が多いことが原因

水漏れのようなトラブルがなければ、水の使用量が多いために水道代が高かったと考えられます。水道代の節約は、日々の節水の積み重ねで実現することが可能です。

①お風呂編

残り湯を利用する

お風呂の残り湯は捨てずに再利用してみましょう。お風呂はバスタブ1杯分で約180リットルもの水量があります。

1リットルあたりの水道代を0.24円として考えると、180リットルの場合には43.2円。1カ月を30日で計算すると1,296円となります。

植木の水やり・洗車・洗濯など、再利用できるところに使うだけでも節約になります。

※出典:水の上手な使い方 | くらしと水道 | 東京都水道局

シャワーはこまめに止める

シャワーはこまめに止めることも、水道代の節約になります。水圧によっても異なりますが、シャワーは、1分流しっぱなしにした場合約12リットルの水を消費するとされています。水道代を1リットル0.24円と考えると2.88円消費することになります。

こまめに止めて、流しっぱなしを避けることが、水道代の節約に役立ちます。

こまめに止めるためには、手元止水機構を取り付けること、また、もともとのシャワーの水流を調節することによっても節約になるので、節水型シャワーヘッドを取り付けることにより、効果的な節水を行うことができます。

お風呂は適温適量に

お風呂のバスタブは水の消費量が多いので、適量で適温を心がけるようにしましょう。自動水量計測機能付きの湯沸かしの場合、水量は家族にとって適量に抑えておくことも節水のコツですす。

また、お湯をつぎ足す必要がないように、適温に沸かすことが水道代の節約につながります。少人数の家族でも、家族があまり間を置かずに入浴し、適温を保つことを心がけると良いでしょう。

②洗濯編

まとめ洗い

洗濯は少量を何回にも分けて洗うより、まとめて洗う方が水道使用量を節約できます。洗濯槽の約8割くらいの分量になるまでためておいて洗うのが節水の観点からは理想的です。

※出典:洗濯機・掃除機 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

節水型全自動洗濯機

最新の全自動洗濯機は、節水を意識して設計されています。洗濯機にはドラム式と縦型がありますが、一般的にはドラム式の方が節水能力は高いです(※)。ただし、ドラム式の価格は縦型の2倍以上するということがあります。

これから節水の視点から洗濯機を買い替えてもいいでしょう。

※出典:節水・省エネ能力の違い | タテ型とドラム式どこが違うの? | 洗濯機:シャープ

③トイレ編

大小レバーの使い分け

トイレは毎日、何度も使うものなので、大と小のレバーを使い分ければ、節水効果を上げることができます。標準的なトイレで、流水量は大レバー1回につき、6Lから8L、小レバーでしたら4Lから6Lです。

小レバーでもあまり洗浄効果が変わらないことも多いので、できるだけ小レバーで済ませるようにすると節水につながります。

※出典:意外とカンタン!節水の方法/千葉県

節水型トイレ

トイレにも洗濯機と同様、節水型のトイレがあります。水流の工夫により、少ない水でも便器洗浄が十分できる構造です。

トイレは1990年代初頭のトイレでは13Lの流水量があるトイレが主流であったとされるように、古い形のトイレでは流水量が多い傾向にあります。新築・リフォームなどを考えている方は節水型トイレを選ぶと、従前のトイレと比べ大幅な節水が可能です。

※出典:トイレで水をムダにしていませんか?(トイレナビ 一般社団法人 日本レストルーム工業会)

④キッチン編

食品・野菜・食器のため洗い

キッチンでも節水の工夫が可能です。ボウルを用意して水をためて食器をつけておいて洗う、「ため洗い」を行うと、流水を使わなくてもある程度の汚れがとれます。

この方法では流水を使わない分の節水ができますが、洗剤を使いすぎてしまうと、すすぎの水量で効果が半減してしまうので注意しましょう。

食器の汚れはふき取ってから洗う

油汚れのひどい食器は、古い布や新聞紙などで汚れをふき取ってから洗うと節水に役立ちます。

油汚れは水では落ちにくいことから洗濯洗剤を多めに使い、洗い流すことが多いですが、油と洗剤を十分に洗い流すには、大量の流水が必要になることも多いものです。油を一度食器からふき取っておくことにより、使う洗剤も水も節約できることになります。

まったく思い当たることがない場合

水道代が高い・ほかの原因が見当たらない・水道の利用も無駄遣いを避けて節約している場合でも料金が高い場合、メーターの故障というケースもなかにはあります。

水道メーターを管理しているのはお住まいの自治体の水道局ですので、水道局に相談してメーターを見てもらいましょう。

水道代とともに電気料金の節約も考えよう

節約は光熱費をトータルで考えた場合に、より効果的に行うことができます。月々、水道代・ガス代・電気代を少しずつ節約できた場合、12カ月で大きな効果が出ることもあります。水道代の節約とともに電気料金の節約も一緒に考えてみましょう。

電気代の節約でポイントとなるのは、電力会社・料金プランを見直すことです。特に従来ある電力会社で契約している場合、節約のために手間をかけなくても契約の切り替えだけで大幅な節約効果が出ることがあります。

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