パートナーとの同棲を考える際、最も悩ましい問題が生活費の管理です。収入差による分担方法や共通費用の按分、将来の貯蓄プランなど、事前に決めておくべき事項は数多くあります。この記事では、実際の統計データを基に、同棲時の支出管理から節約のコツまで、具体的にご紹介します。
同棲したときの生活費はいくらかかる?
同棲生活をスタートさせる前に、まずは具体的な支出額を把握することが重要です。地域や生活スタイルによって金額に差はありますが、平均的な支出額を知ることで、より現実的な家計計画を立てることができます。
そのためにもまずは、2人世帯の平均的な支出額について見ていきましょう。総務省の「家計調査」より、平均的な支出額や主な項目を紹介します。
※参考: 家計調査 家計収支編 総世帯| 2023年
1カ月あたりの平均支出額はおよそ26万円
2023年度の家計調査によると、2人世帯の月間支出額は264,238円となっています。
この金額には、家賃や光熱費などの固定費に加え、食費や日用品費といった変動費も含まれています。2人で暮らすにあたって、参考になる金額ではないでしょうか。
ただし、これはあくまで全国平均であり、都心部では家賃が大幅に上昇する一方、地方では相対的に低く抑えられる傾向にあります。
そのため、この金額を参考にしながらも、実情に合わせた予算設定を行うことが望ましいといえます。
支出項目の主な特徴
同データより主な支出項目を見ていきましょう。単身世帯や3人以上の世帯と比較した場合、消費や光熱費など、生活に必要な支出は大きくは変わらない一方で、2人世帯の支出で最も特徴的なのが、交際費の高さです。
同データによると、2人世帯の交際費は月額21,166円で、3人世帯の15,926円と比較して約1.3倍となっています。
この差が生まれる背景には、子育て世帯と比べて時間的・経済的な余裕があることが挙げられます。
子どもがいない夫婦やカップルの2人世帯は休日のデートや外食の機会が増えやすく、友人との会食や趣味の活動にも時間を使えることが要因として考えられます。
この支出傾向は必ずしもマイナスではなく、お互いの関係性を深める投資として捉えることもできるでしょう。
重要なのは、こうした支出が将来の資金計画に影響を与えないよう、適切なバランスを保つことです。
同棲にあたって生活費で話し合うべきこと
生活費の管理方法は、同棲生活の質を大きく左右する重要なテーマです。単なる費用分担の問題ではなく、二人の価値観や将来設計にも関わる事項だといえます。そのため、事前に十分な話し合いを行い、お互いが納得できるルールを決めることが、円滑な二人暮らしのカギとなるでしょう。
以下に、どのようなことを話し合えば良いかを具体的に解説します。
生活費はどのように管理するのか
生活費の管理方法を決める際には、共通の支出と個人の支出を明確に区分することがポイントとなります。
多くのケースで採用されているのが、共同口座を活用する方式です。例えば、家賃や光熱費、食費などの共通経費を賄うために、毎月一定額を共同口座に入金する方法が考えられます。
金額の設定に関しては、お互いの収入を考慮しながら、無理のない範囲で決めることが重要です。
具体的なシーンとしては、月初めに決まった金額を入金し、家賃や公共料金の引き落としに対応する形など、2人の無理のない形で管理できる方法を話し合いましょう。
このように、生活費をどのように管理していくのか、管理する口座や入金時期、金額について決めることが重要です。
将来に向けた貯蓄は必要か
同棲中から将来を見据えた資金計画を立てることは、経済的な安定性を確保する上で非常に重要です。
将来的に必要になるであろう結婚資金や住宅購入の頭金、不測の事態に備えた緊急預金など、様々な目的に応じた貯蓄を考える必要があります。
そのために、毎月の収入から一定割合を貯蓄に回すルールを設けるなどの対応が必要になるでしょう。将来のイベントを想定し、かかる金額を試算して毎月いくら貯蓄するのかを話し合う必要があります。
お金の管理は二人の将来を左右する重要なテーマとして捉え、計画的に取り組むことが望ましいでしょう。
子どもができた場合の費用
将来的な子育ての可能性を視野に入れた経済計画も、同棲中から考えておくべき重要なポイントです。
出産・育児には予想以上の費用がかかるため、早い段階から具体的な準備を始めることが賢明です。
具体的には、出産費用として平均50万円程度、出産後の育児用品として100万円前後の支出が見込まれます。
さらに、子どもの成長に伴う教育費は、幼稚園から大学卒業までで約1,000万円以上かかるとされています。
こうした将来的な支出に備えるためには、収入や支出のバランスを見直し、計画的な貯蓄を始めることが重要です。
また、教育保険や学資保険などの金融商品の活用も、選択肢の一つとして検討する価値があるかもしれません。
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同棲生活での生活費の分担方法
生活費の分担方法は、2人の状況や価値観によって最適な形が異なります。ここでは、実際によく採用されている分担方法とその特徴を詳しく見ていきましょう。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、二人の関係性や経済状況に合わせて選択することが重要です。
共通口座に決まったお金を入れる
共同口座の活用は、生活費の管理を明確にする効果的な手段として注目されています。
具体的には、毎月の固定費や共通支出を見積もり、その金額を決まった日に入金する方式です。
例えば、家賃や光熱費、食費などの必要経費を合計し、その金額を二人で分担して共同口座に入金します。
この方法のメリットは、支出の透明性が高く、お互いの負担が明確になることです。また、共通の支出が一元管理できるため、家計の把握が容易になるという利点もあります。
ただし、収入差がある場合は、単純な折半ではなく、収入比での分担を検討する必要があるかもしれません。実際の企業でも、このような共同口座方式を採用しているカップルが増加傾向にあるという調査結果が出ています。
毎月互いに出す金額を決めておく
あらかじめ二人で話し合い、月々の拠出額を決めておく方法も広く採用されています。
この方式の特徴は、支出に上限を設けることで、計画的な家計管理が可能になる点です。
一例を挙げると、一人あたり10万円を生活費として拠出し、残りは個人の裁量で使えるようにするといったケースが考えられます。このルールを設けることで、お互いの自由な支出も確保しながら、共通の生活費も安定的に確保することができます。
加えて、予期せぬ出費に備えて、毎月の拠出額の一部を積立金として確保しておくことも賢明でしょう。このように、明確なルールを設けることで、金銭面でのトラブルを未然に防ぐことができると考えられます。
総額を折半する
最もシンプルな方法として、生活費の総額を二人で折半する方式があります。この方法は、特に収入が同程度のカップルに適しています。
例えば月末に共通の支出を合計し、その金額を二人で等分するという形です。そのため、毎月の支出額は変動しますが、お互いの負担は常に等しく保たれます。この方式のメリットは、計算が簡単で分かりやすいことです。
ただし、収入差が大きい場合や、一方の支出が極端に多くなるケースでは、不公平感が生じる可能性があります。
そこで、総額の折半を基本としながらも、特別な支出については個別に話し合うといった柔軟な対応が求められるかもしれません。実際の運用では、レシートを保管して月末に精算する方法が一般的です。
同棲生活で節約するポイント
二人暮らしならではの節約方法があります。ここでは、生活の質を落とすことなく、むしろ二人の時間をより豊かにするための節約術をご紹介します。日々の小さな工夫の積み重ねが、将来の安定した生活につながっていきます。
外食・飲み会を控える
2人暮らしで支出で大きな割合を占めるのが外食費です。確かに、仕事帰りの外食や休日のカフェは魅力的ですが、支出は大きくなってしまいます。そこで、回数や予算を決めたり、計画的に自炊を取り入れることで、大幅な節約が可能になります。
週末にまとめて買い出しをし、簡単な作り置きを準備しておくことをお勧めします。そうすることで、平日の夕食準備の負担も軽減可能です。
外食や飲み会を控えるだけの「我慢」ではなく、家で食事することで楽しみを生むような習慣ができれば、自然と外食の回数も減っていくのではないでしょうか。
生活リズムを合わせる
二人の生活リズムを可能な限り合わせることで、光熱費の大幅な削減が可能です。例えば、同じ時間帯に活動することで、照明や冷暖房の使用時間を抑えることができます。
入浴時間を近づけることで追い炊きの回数を減らしたり、同じ部屋で過ごすことで使用する部屋を限定したりする工夫が考えられます。
また、洗濯物をまとめて洗うことで、水道代や電気代の節約にもつながります。このような工夫は、単なる節約以上の効果があります。
お互いの生活リズムを合わせることで、コミュニケーションの時間も自然と増え、より良好な関係性を築くきっかけにもなるでしょう。
固定費を見直す
毎月の支出で大きな割合を占める固定費は、一度見直すことで長期的な節約効果が期待できます。その中でも特に注目すべきなのが、家賃と光熱費です。
例えば、通勤時間と家賃のバランスを考慮し、少し駅から離れた物件を選ぶことで、家賃を抑えることができます。
加えて、スマートフォンの料金プランの見直しなど、様々な工夫が可能です。
特に電気代については、ライフスタイルにあったプランを提供する電力会社への乗り換えも検討すると良いでしょう。
Looopでんきは、料金単価が30分ごとに変動する仕組みを採用しており、単価の安い昼間に家事を終わらせるなど、時間を選んで電気を使えばどんどんお得になります。
また、今月の電気代や料金単価は専用のアプリからいつでも簡単に確認できるため、節約の計画が立てやすいのも魅力です。
電気代は固定費の中でも割合は高いため、まずは電力会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
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お金のトラブルを防ぐルール
同棲生活において、お金の問題は最も深刻なトラブルの原因となりやすいものです。そのため、事前に明確なルールを設け、定期的なコミュニケーションを図ることが重要です。ここでは、実践的なトラブル防止策をご紹介します。
家計簿をつけてお金を管理する
家計簿による支出管理は、同棲生活における金銭トラブルを防ぐ最も効果的な方法の一つです。スマートフォンのアプリやエクセルなどを活用し、日々の収支を記録していきましょう。
例えば、支出を「固定費」「変動費」「予備費」などカテゴリーごとに分類し、毎月の傾向を把握することで無駄な出費を見つけやすくなります。
また、レシートの写真を保管する機能を活用することで、後から支出を確認する際にも便利です。
加えて、二人で定期的に家計簿をチェックする時間を設けることで、お金に関する認識のズレを早期に発見することができます。そうすることで、将来的な資金計画についても具体的な話し合いがしやすくなるでしょう。
突然の出費に備えた貯蓄も重要
予期せぬ支出に対応するため、緊急用の貯蓄を設けることは非常に重要です。具体的なシーンとしては、医療費や急な修理代、冠婚葬祭費用などが考えられます。
そのため月々の生活費とは別に、収入の10%程度を緊急用資金として積み立てていくことも検討しましょう。この貯蓄は、二人の共同口座とは別に管理することをお勧めします。
そうすることで、通常の支出と区別がつきやすく、安易な取り崩しを防ぐことができるからです。
将来への備えを持つことで、より安定した同棲生活を送ることができるでしょう。
お互いの状況に合わせて負担を変える
同棲生活では、時間の経過とともに二人の経済状況が変化することも少なくありません。そのため、定期的に支出の分担方法を見直すことが重要です。
例えば、昇給や転職による収入の変化、失業や病気による支出の増加など、様々な状況変化が考えられます。その際は、その都度話し合いの場を持ち、新しい状況に適した分担方法を検討する必要があるでしょう。
状況に応じて臨機応変に対応することで、長期的な信頼関係を築くことができるでしょう。
将来を見据えた支出管理を心がけよう
節約や支出管理は、決して窮屈なものである必要はありません。むしろ、お互いの夢や目標を実現するための手段として位置づけることで、より前向きに取り組むことができるでしょう。
そのために、生活費を計画的に管理し、将来に備えた貯蓄を積み立てることが重要です。2人の人生に訪れるライフイベントを現実的に考えるきっかけにもなります。
光熱費の節約を考える方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみてはいかがでしょうか。電気の使い方を工夫すれば、電気料金を抑えられる可能性があります。
電気料金は毎月発生する生活コストであり、家計を圧迫していると感じる方は今すぐにでも見直したい支出の1つです。
Looopでんきで電気料金の見直しに成功しているお客様の声を紹介します。
(20代 / 女性 / 1人暮らし)
以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。
(40代 / 女性 / 2人暮らし)
学生の一人暮らしには最適。長期休みは実家で過ごすなど不在も多いので、基本料金がなく、使った分だけ払えばいいので、大手電力会社よりお得。
早速、Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェックしてみましょう。料金単価が市場価格に連動するため、電気料金が安い時間帯に合わせて電化製品を利用すれば、毎月の光熱費を抑えることも可能なプランです。