この記事の内容は公開日時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
記事をシェアする

再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

太陽光発電と蓄電池のセットは、電気代を大幅に節約できる可能性があるため、注目されています。しかし、初期費用や効果がわからず、購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。本記事では蓄電池の初期費用が電気代節約にどう役立つのか、また効果を最大限引き出す方法を解説します。

再エネ由来の電気をフル活用
料金プランはこちら

蓄電池とは

蓄電池は、電力を貯めて必要なときに利用できる装置のことです。使い切りタイプの一次電池(例:乾電池)とは異なり、充電と放電を繰り返すことで長期間使用できます。スマートフォンのバッテリーや電気自動車など、さまざまな用途で使われています。
蓄電池にはいろいろな種類がありますが、エネルギー密度が高く、小型・軽量、そして寿命が長いリチウムイオン電池が主流です。
最近では、太陽光発電システムと連携して電気代を下げる手段として注目されています。蓄電池を活用して電気代を安くするための方法について紹介します。

蓄電池にかかる費用

蓄電池の中でも、家庭で節電のために使うものは費用が高額になりがちです。以下は、蓄電池の導入にかかる主なコストについてまとめています。

初期費用

まずは蓄電池自体の購入費用ですが、家庭の電気を蓄えられるような大きさのものであれば、100万円以上するのが一般的です。経済産業省は1kWh(1時間の電力量)あたりの価格を工事費込みで7万円まで下げるという目標を出しています。一般家庭で必要なkWhは3~5kWh程度のため、これが実現すれば価格を大きく下げられますが、大量生産や技術革新が必要とされています。
本体価格のほかに、工事費用がかかります。「配線工事」「電気工事」「基礎工事」が必要で、これらを合わせても20万円程度が相場です。
出典: 定置用蓄電システムの目標価格および導入見通しの検討|経済産業省

運用費用

蓄電池は実用後も費用がかかります。主に、定期メンテナンスと交換費用です。メンテナンスの頻度はメーカーによって異なりますが、年に1~2回が一般的です。年間で数万円程度が相場となります。メーカー保証期間内であれば、無料対応を受けられるケースもあります。
また、蓄電池が劣化した場合、交換にかかる費用も発生します。蓄電池の寿命は10~15年程度で、交換には蓄電池1本分の費用が必要です。ただし、今から購入する場合、10年後は価格が下がっている可能性もあるでしょう。

蓄電池で電気代はどのくらい安くなるのか

蓄電池を導入することで、電気代がどのように削減されるか気になる方も多いでしょう。ここでは、電気代が安くなる仕組みや具体的な節約効果について、データや理由を挙げて詳しく説明します。

蓄電池で電気代が安くなる理由

蓄電池を導入することで電気代が安くなる理由は、電力の使用時間帯や電力料金体系を賢く利用できる点にあります。
電力会社の多くは時間帯別の料金プランを採用しており、深夜料金が昼間に比べて大幅に安いケースがあります。このプランを活用し、深夜の安い時間帯に蓄電池へ電力を蓄え、昼間に使用することで料金を抑えられるのです。
加えて、太陽光発電システムを併用すれば、昼間に発電した電力を蓄電池に蓄え、日没後に活用することで電力会社からの電力購入を最小限に抑えることが可能です。FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)を利用した売電を行えば、さらに電気代を安くすることができます。

実際にどのくらい電気代が安くなるか

蓄電池の導入による電気代削減効果は、家庭の電力使用状況や選択するプランによって異なります。例を挙げて節約効果を具体的にイメージしてみましょう。
例えば、5kWhの蓄電池を購入し、電気代の安い昼時間に蓄電し、夜時間に放電したとします。この差額分が、蓄電池で節約できる金額です。1カ月あたり、およそ5,000~1万円程度といわれています。
実際には雨の日もあり、さまざまな要素が絡み合うため計算通りにはなりませんので、あくまで目安として認識してください。

蓄電池で電気代が上がるケースもある?

蓄電池の導入によって必ずしも電気代を下げられるわけではありません。太陽光発電設備の有無や家庭のライフスタイルによっては、むしろ逆効果になってしまう場合もあります。以下では、蓄電池の運用後に想定されるデメリットについて掘り下げます。

太陽光発電設備がない

太陽光発電設備を持たずに蓄電池を導入する場合、期待するほどのコスト削減効果を得られない可能性があります。
太陽光発電がある家庭では、昼間に発電した電力を蓄電池に貯め、夜間に使用することで電力会社からの電力購入を減らせます。
深夜料金が安い時間帯に電力を購入して蓄電池に貯める方法でも節約は可能ですが、電力使用量が少ない家庭や、蓄電池の充放電効率が低い場合には効果が限定的です。また、最近では深夜プランを廃止する電力会社も増えており、昼間の電気代との差額は少なくなってきています。
さらに、太陽光発電がないと再生可能エネルギーの恩恵を受けにくく、環境負荷の軽減といったメリットも少なくなります。そのため、電力料金の節約以外の目的を持たない場合、初期費用の回収に時間がかかる可能性が高いでしょう。

ライフスタイルに適していない

蓄電池の効果を最大限に活かすには、家庭の電力使用パターンが重要です。例えば、昼間に電力をあまり使用しない家庭や、深夜料金の設定がない料金プランを利用している場合、蓄電池の利点を活かしきれません。
特に、昼間は仕事や学校で家を空けることが多い家庭では、蓄電池がフルに活用されない場合があります。このような場合、蓄電池に蓄えた電力がほとんど使われず、その結果、導入効果が限定的になってしまいます。
また、電力使用が一定の時間帯に集中せず、日中や夜間に分散している場合も、ピークカットの効果が薄れるため、電気代の削減にはつながりにくくなります。

元々電力をあまり使用していない

電力使用量が少ない家庭では、蓄電池の導入コストに対する費用対効果が低くなる傾向があります。例えば、単身世帯や少人数世帯では、月々の電気代がそもそも少額であるため、蓄電池を導入しても大きな削減効果を得ることが難しい場合があります。
さらに、蓄電池の初期費用は100万円以上と高額であるため、年間の電気代削減額が少ないと、初期投資の回収に10年以上かかるケースも考えられます。これは、蓄電池の寿命やメンテナンスコストを考慮すると、経済的なメリットが見えづらくなる一因です。
したがって、電力使用量が少ない家庭では、蓄電池を導入前に十分な費用対効果の検討が必要です。場合によっては、電力料金プランの見直しや省エネ家電への買い替えといった代替案を検討することが効率的でしょう。

蓄電池にかかる費用を下げる方法

高額なイメージがある蓄電池ですが、実は費用を抑える方法がいくつか存在します。補助金の活用や電力プランの見直しなど、導入コストを削減するための具体的なポイントを解説します。

補助金を利用する

蓄電池の導入費用を抑えるためには、国や自治体が提供する補助金制度を活用することが効果的です。多くの自治体では、再生可能エネルギーの普及を促進するために、蓄電池や太陽光発電の設置に対して補助金を提供しています。補助金の金額は地域によって異なり、一般的には数万円から数十万円が支給される場合があります。
補助金の申請には、対象製品の基準を満たすことや、指定された手続きが必要な場合がありますので、補助金の利用を検討する際には、自宅が対象地域に該当するか、締切や申請条件を確認することが重要です。自治体や国の公式ウェブサイトで最新情報を調べ、条件に合った制度を漏れなく利用しましょう。

電力会社のプランを見直す

蓄電池を導入する際に、電力会社の料金プランを見直すことで、さらに費用を節約できる可能性があります。多くの電力会社では、夜間料金が安くなる「時間帯別プラン」や、再生可能エネルギーを活用したプランを提供しています。蓄電池と組み合わせることで、これらのプランのメリットを最大限に活かせます。
例えば、夜間料金が昼間の半分以下になるプランを利用すれば、深夜に電力を蓄えて昼間に使用することで、電気代を大幅に削減できます。また、太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯め、電力会社からの電力購入を抑えることも可能です。
LooopでんきのスマートタイムONEは、30分毎に変動する料金単価に基づくプランとなっており、料金単価が安い時に蓄電することで、電気代を大きく下げられる可能性があります。シミュレーションをして、実際に電気代がいくら下がるか検証してみるのがおすすめです。
電気料金がいくら安くなるかシミュレーションしてみる

太陽光発電と組み合わせる

蓄電池を太陽光発電と組み合わせて導入することで、費用対効果をさらに高めることができます。太陽光発電は昼間に発電し、余剰電力を蓄電池に蓄えることで、夜間や曇りの日でも効率的に電力を利用できます。
このように自家発電と蓄電を組み合わせることで、電力会社から購入する電力を大幅に削減できるのです。
特に、売電価格が下がっている現在では、余剰電力を売るよりも自家消費する方が経済的なメリットが大きい場合があります。太陽光発電を持つ家庭であれば、蓄電池を導入することでさらなる節約効果を期待できるでしょう。
さらに、太陽光発電とセットで導入することで、補助金を追加で受け取れるケースもあります。このような制度を活用すれば、初期費用を抑えつつ、長期的なコスト削減を目指すことができます。

最適な蓄電池を選ぶ

蓄電池を選ぶ際は、家庭の電力使用量や目的に合った製品を選ぶことが、費用を抑えるためのポイントです。蓄電池にはさまざまな種類があり、容量や性能、価格が異なります。
日中に多くの電力を使用する家庭では、容量が大きく高性能な蓄電池が適しています。一方で、電力使用量が少ない家庭では、小型の蓄電池でも十分な場合があります。また、サイクル寿命が長いモデルを選ぶことで、長期的なコストパフォーマンスが向上します。
製品選びの際は、メーカーの保証内容やアフターサービスも重要です。初期費用が高額でも、長期間使用可能な製品を選ぶことで、トータルコストを抑えられる可能性があります。専門業者に相談し、自宅に最適な蓄電池を見極めましょう。

蓄電池の知識を身につけた上で購入しよう

蓄電池は電気代の削減や災害時の備えとして非常に有用な設備ですが、その効果を最大限に引き出すためには正しい知識を持つことが重要です。購入を検討する際には、蓄電池の基本的な仕組みや種類、初期費用やランニングコストなどを正確に把握し、自分の家庭に適した製品を選ぶ必要があります。
また、補助金制度や電力プランの活用方法を理解することで、コストを抑えながら導入のメリットを最大化できます。
特に、太陽光発電との併用や、家庭の電力使用状況に応じた最適な運用計画の立案が、長期的な経済効果を左右します。蓄電池は高額な投資であるため、信頼できる専門業者と相談しながら慎重に選択しましょう。
知識を身につけた上で導入を進めることで、安心かつ効率的に蓄電池の恩恵を享受できるはずです。

光熱費を抑えたいと考えている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみませんか。このプランは、電気料金が30分ごとに市場価格に合わせて変動する仕組みを採用しており、電気をたくさん使うご家庭でも、料金が安い時間帯を上手に活用すれば無理なく電気代を節約できます。

電気料金は毎月発生する固定的な支出であり、家計に大きな影響を与えるため、管理と最適化が重要です。「スマートタイムONE」は、契約期間に縛りがなく、解約手数料もかかりません。家族の生活スタイルに合わせて、柔軟に利用できる点が特長です。

また、専用アプリを使えば、電気の使い方を効率的に管理できます。電気の使用量や料金を30分ごとに確認でき、月末の電気代を予測して家計の計画を立てやすくなります。お子さまのいるご家庭でも、無駄遣いを防ぎながら安心して電気を使える仕組みが整っています。

実際にLooopでんきを利用しているお客様の声をご紹介します。

「以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。」

「アプリを見ながら家族と使う時間のシフトを楽しんでいます。金曜日は単価をみて土日の予定を立てます。結果に繋がるのがゲーム感覚で楽しい!」

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、家族みんなで安心して利用できるシンプルでお得なプランです。まずは今の生活に合った電気代の見直しをしてみませんか。

Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェック