一人暮らしにおすすめの電力会社5選！選び方のポイントや注意点も

電力小売自由化以降は電力会社の選択肢が増えており、各社それぞれ特徴的な料金プランを打ち出しています。一人暮らしにおすすめの電力会社5選と、なぜ一人暮らしに向いているのかを見ていきましょう。

Looopでんきが提供する「スマートタイムONE」は、電気の単価が30分ごとに変化する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に電気を使えば、電気代を抑えられる可能性があります。
電気の使用を少ない時間帯に移し、電力使用量を平準化することをピークシフトといいます。一人暮らしならピークシフトをしやすいため、市場連動型プランを選べば電気代の節約につながりやすいでしょう。
独自のアプリで単価が安いタイミングを把握できることも、Looopでんきの魅力です。どの時間帯に電気を使えばお得かが分かりやすく、楽しみながら節電に取り組めます。

Japan電力の「くらしプランS」は、電力使用量400kWhまで従量料金単価が変わらないプランです。電力使用量が多くなっても従量料金単価を抑えられるため、電気をよく使う方ほどメリットを実感しやすいでしょう。
在宅ワークの方など、1日中自宅にいて電力使用量が多くなりやすい方におすすめです。また、近い将来二人暮らしになる予定の方にも向いています。

CDエナジーダイレクトでは、「ベーシックでんき」や「シングルでんき」など、ライフスタイルに応じたプランが複数用意されています。このうち、一人暮らしにおすすめのプランがシングルでんきです。
電力使用量133kWh以下なら電気代を抑えやすいため、電気をあまり使わない人に向いています。基本料金と従量料金の合計から毎月100円が割引されることも魅力です。ただし、シングルでんきは10A〜20Aの契約ができない点に注意しましょう。

大阪ガスが提供する「新生活応援プラン」は、一人暮らしにおすすめの電気料金プランです。ガスとまとめるとセット割が適用され、電気の基本料金が無料になります。
また、地域密着型の事業を展開しており、電気やガスで問題が発生した場合は担当者に来てもらうことが可能です。自分で問題に対処する自信がない方にも向いています。

ミツウロコでんきでは、一人暮らし向けの「シングル応援プラン」が提供されています。電力使用量が120kWhまでであれば、通常よりも安い単価で電気を利用できるプランです。
電気をあまり使わない生活をしている方は、シングル応援プランを選べば電気代を節約できる可能性があります。ただし、電力使用量が120kWhを超えた場合は単価が高くなるため注意が必要です。

初めて電力会社を比較する際、数の多さに驚く方も多いでしょう。自分に合った電力会社を選ぶためには、ポイントを押さえて比較することが大切です。一人暮らしの電力会社選びで意識したいポイントをご紹介します。

電気の供給エリアは電力会社ごとに決まっており、供給エリア外のご家庭には電気を供給できません。電力会社をじっくりと調べた後に供給エリア外であることに気づくと、調べた時間が無駄になるため、電力会社を比較する際は最初に供給エリアを確認しましょう。
なお、全国対応ではないからといって、電力会社の評価が下がるわけではありません。電力会社によっては、供給エリアを限定することで電気料金を安くしているケースもあります。

電気料金は基本料金と従量料金がベースとなっています。毎月固定された金額が請求される部分が基本料金、電力使用量に応じて金額が変わる部分が従量料金です。
一般的に、従量料金の部分は三段階料金制度が採用されており、電気の使用量が一定量を超えるたびに従量料金単価も上がっていきます。
一人暮らしに向いた電気料金プランの特徴は、従量料金の第一段階の単価が安く設定されていることです。一人暮らしの電力使用量の目安は150～200kWhといわれているため、プランを比較する際は従量料金の第一段階にも注目しましょう。

市場連動型プランは、電気料金が時間帯や日ごとの市場価格に応じて変動する仕組みです。市場価格が安い時間に電気を使えば、通常の従量料金プランよりも電気代を抑えられる可能性があります。
市場連動型プランと相性が良い方の例は次の通りです。

• 日中または夜間に家事をする
• 電気を使う時間帯をある程度コントロールできる（例：夜間にまとめて家事をする）
• 電気料金の変動を日常的にチェックしたり、時間帯を意識して電気を使ったりすることに抵抗がない

上記のいずれかに当てはまる方は、Looopでんきの市場連動型プランを検討してみましょう。
⇒電気料金がいくら安くなるかシミュレーションしてみる

電力小売自由化以降に市場へ参入してきた新電力は、各社が電気以外の魅力的なサービスを打ち出しています。電気とガス・インターネットのセット割や、電気代の支払いに応じたポイント付与などが代表例です。
一人暮らしをしている方の中には、さまざまな工夫で生活費の削減に取り組んでいる方も多く、人によっては電気料金より電気以外のサービスに魅力を感じるケースもあるでしょう。各社の強みを生かしたサービスで電力会社を比較するのもおすすめです。

契約前は魅力的なプランやサービスだと感じていても、いざ利用してみると自分に合ったプランやサービスではないことに気づくケースがあります。電気の契約は基本的にいつでも解約できますが、ここで問題になるのが解約金です。
電力会社によっては、契約期間中に解約すると解約金が発生することがあるほか、解約するだけで解約金がかかる場合もあります。電力会社を比較する際は、解約金の有無や発生条件についても確認するようにしましょう。

一人暮らしの電力会社を検討する場合は、いくつか注意すべきポイントがあります。電力会社選びをスムーズに進められるように、以下の注意点を押さえておきましょう。

集合住宅で以下の状況に当てはまる場合、基本的には電力会社を選べません。

• 大家や管理会社が電気を契約している
• 建物全体で高圧契約をしている（高圧一括受電契約）

自宅の契約状況が不明な場合は、大家や管理会社に確認するか、賃貸借契約書を確認しましょう。
なお、入居者が電力会社と直接契約をするケースでは、集合住宅でも電力会社を選ぶことが可能です。契約名義が自分かどうかは、検針票（電気ご使用量のお知らせ）やWeb検針票で確認できます。

オール電化の物件で一人暮らしをする場合は、オール電化向けの電気料金プランを選びましょう。オール電化の専用プランは、夜間の電気料金が安くなるように設定されています。
オール電化住宅では、エコキュートや蓄熱暖房機で、お湯や熱を夜間に作りためておくのが一般的です。通常の料金プランを選ぶと夜間の電気料金が割高になり、電気代も上がってしまいます。

一人暮らしの電力会社を比較する際に生じがちな疑問と回答をまとめました。引越し前にひと通り目を通しておくことをおすすめします。

スマートメーターが設置されている場合は、電気を使うために事前の契約が必要です。当日に申し込んでもすぐに開通できないことが多いため、引越し日から電気を使えるよう、早めに申し込んでおきましょう。
電力会社に直接電話すれば、即日で電気を通してくれる場合もありますが、対応不可の場合は電気が使えないことになります。
なお、従来型の機械式メーターが設置されている場合は、ブレーカーを上げれば電気を使うことは可能です。ただし、電気の契約をしていなければ未契約で電気を使うことになるため、この場合も早めに電気の契約を済ませましょう。

一人暮らしに適したアンペア数の目安は20～30Aです。同時に使用する電化製品が多い場合、アンペア数が足りずにブレーカーが落ちやすくなるため、自分に合ったアンペア数に変更しましょう。
ただし、賃貸物件の場合は管理会社や大家への相談が必要になることがあります。アンペア数を上げると基本料金が高くなるケースがある点にも注意が必要です。
また、電力会社によってはアンペア数の変更と新規契約を同時にできないことがあります。この場合は、あらかじめアンペア数を変更しておいてから電力会社を変更しなければなりません。
⇒一人暮らしに必要な電気のアンペア数についてもっと詳しく知りたい方はこちら

新電力とは、2016年の電力小売自由化以降に電力市場へ参入した電気事業者の総称です。大手電力会社以外の電気事業者は、一般的に新電力と呼ばれています。
2025年4月30日時点で、電気事業法に基づく登録事業者の数は761です。代表的な業種にはガス・石油・通信・旅行などが挙げられるほか、自治体が参入しているケースもあります。
新電力に切り替えればさまざまなプランから選べるため、電気代が安くなる可能性があります。また、環境に配慮した電気を使えたりエネルギーの地産地消に貢献できたりすることも特徴です。

一人暮らしの電力会社選びでチェックしたいポイントは、電気の供給エリアや従量料金の第一段階、電気以外のサービスです。解約金の有無も確認しておくとよいでしょう。
また、自分のライフスタイルがピークシフトに向いていれば、市場連動型プランを選ぶことで電気代を節約できる可能性があります。本記事で紹介した一人暮らしにおすすめの電力会社も参考に、各社の特徴を比較してみましょう。