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再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

電気は私たちの生活に欠かせない存在ですが、電気代の仕組みについては「意外と知らない」と感じる方も多いでしょう。今回は電気料金プランに関わる言葉「従量電灯」について解説します。料金プランに関する知識を身に付けましょう。

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従量電灯の基礎知識

電気の検針票(電気ご使用量のお知らせ)をまじまじと見た経験がある方であれば、「従量電灯って何?」と思った経験があるはずです。「なんとなく難しそうで調べずにここまで来てしまった」という方もいるかもしれません。電気契約をしているなら知っておきたい、従量電灯の基礎知識を解説します。

従量電灯とは一般家庭向けの電気料金プラン

従量電灯とは、一般的なご家庭が電力会社から電気を購入し、使用する際に選択する料金体系です。東京電力などの大手電力会社(旧一般電気事業者)が電力小売自由化前から提供している、最もベーシックなプランの1つとして知られています。
自分で料金プランを選んだ記憶がない場合には、多くの場合、従量電灯である可能性が高いといえます。
ご家庭で契約しているプランが何か知りたい場合には、検針票(電気ご使用量のお知らせ)をチェックしましょう。「ご契約種別」の欄に「従量電灯A」や「従量電灯B」などと記載されていれば、従量電灯を契約していることになります。

A・B・Cの3プランがある

従量電灯にはA・B・Cの3種類があります。
従量電灯Aは、契約する電気容量に5Aを選んでいる場合に用いられるプランです。最低料金制を採用しているエリアにおける、一般的なご家庭向けとして最もメジャーなプランです。マンションやアパートの廊下や階段などの照明にも採用されています。
従量電灯Bは、契約する電気容量に10~60Aを選んでいる場合に用いられるプランです。アンペア制を採用しているエリアにおける、一般的なご家庭向けとして最も普及しているプランです。
従量電灯Cは、契約する電気容量に6kVA以上を選択している場合に採用されるプランを指します。電力使用量が多いご家庭や、大量の電気を使う商店・事務所などで契約されることが一般的です。

3段階の料金設定になっているのが特徴

従量電灯の特色の1つとして挙げられるのが、電力量料金の設定が3段階になっている点です。使用する電力の量が多くなるにつれ、3段階に電気料金単価が高くなっていく仕組みになっているのです。
例えば、東京電力が提供する従量電灯Bでは、下記の3段階で電気代を算出しています。

  • ~120kWhまで(第1段階料金):29.80円/kWh
  • 120kWh超え300kWhまで(第2段階料金):36.40円/kWh
  • 301kWh~(第3段階料金):40.49円/kWh

電力会社によっては、電力量料金の単価が電力使用量によって変わらない「一律単価」を採用しているところもあるので、注意しましょう。
※出典: 従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

「アンペア制」と「最低料金制」の2種類がある

従量電灯はA・B・Cの3種類に分かれていると同時に、「アンペア制」と「最低料金制」の2種類にも分けられます。
アンペア制は、契約するアンペア数に応じて基本料金が変動する仕組みです。一方、最低料金制は契約容量の設定がなく、一定の最低料金が適用される仕組みを指します。
電気を提供している電力会社によって、アンペア制もしくは最低料金制のどちらを採用しているかが変わってきます。電気代を正しく把握したいのであれば、自分のプランがどちらを採用しているか知っておくことが大切です。

燃料費調整額に上限が設けられている

「燃料費調整額」について上限が設定されているのも特色の1つです。
燃料費調整額とは、発電に使用する燃料費の価格変動を電気代に反映させる仕組みを指します。燃料費調整額がプラスに設定されている状況下では、電気の使用量に合わせて電気代に一定額が上乗せされ、マイナスに設定されている状況下では、使用量に合わせて一定額が差し引かれる仕組みです。
燃料費の高騰により燃料費調整額が上昇すると、一般家庭の電気代負担も増加します。消費者を保護するため、大手電力会社(旧一般電気事業者)の従量電灯では燃料費調整額に上限が設けられています。
燃料費調整額についてもっと詳しく知りたい方はこちら

従量電灯での電気代の試算

関西電力と東京電力を例に、従量電灯A・B・Cにおける電気代の試算を解説します。電気代には「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が加算されますが、電気代を比較する際には、これらの要素を除いた金額を参考にするとよいでしょう。今回は電力量料金のみで電気代を試算します。なお、試算に用いる電力使用量は、3人家族の一戸建てを想定し、約380kWh/月で試算します。

関西電力における従量電灯Aの計算例

関西電力における従量電灯Aの料金単価は以下の通りです。

  • ●最低料金:522.58円/1契約あたり
  • ●電力量料金
    • ●15kWh超え120kWhまで:20.21円/kWh
    • ●120kWh超え300kWhまで:25.61円/kWh
    • ●300kWh超え:28.59円/kWh

料金単価を基に電気代を試算します。

  • ●最低料金:522.58円で固定
  • ●120kWhまでの部分:約2,122.05円
  • ●300kWhまでの部分:約4,609.8円
  • ●300kWh超えの部分:約2,287.2円

これらを合計すると、月々の電気代は約9,541円と試算されます。
※出典: 従量電灯A|電気|関西電力 個人のお客さま

東京電力における従量電灯Bの計算例

東京電力における従量電灯Bの料金単価は以下の通りです。なお契約アンペア数は40Aを想定しています。

  • ●基本料金:1,247円(40A)
  • ●電力量料金
    • ●120kWhまで:29.80円/kWh
    • ●120kWh超え300kWhまで:36.40円/kWh
    • ●300kWh超え:40.49円/kWh
  • ●最低月額料金:328.08円(1契約あたり)

料金単価を基に電気代を試算します。

  • ●基本料金:1,247円
  • ●最低月額料金:328.08円
  • ●120kWhまでの部分:約3,576円
  • ●300kWhまでの部分:約6,552円
  • ●300kWh超えの部分:約3,239.2円

以上により、月々にかかる電気代は約14,942円になる計算です。

東京電力における従量電灯Cの計算例

東京電力における従量電灯Cの料金単価は以下の通りです。なお今回は契約容量は6kVAを想定しています。

  • ●基本料金:311.75円/kVA
  • ●電力量料金
    • ●120kWhまで:29.80円/kWh
    • ●120kWh超え300kWhまで:36.40円/kWh
    • ●300kWh超え:40.49円/kWh

料金単価を基に電気代を試算します。

  • ●基本料金:約1,870.5円
  • ●120kWhまで:約3,576円
  • ●300kWhまで:約6,552円
  • ●300kWh超え:約3,239.2円

以上を総合すると、月々にかかる電気代は約15,237円になる計算です。

従量電灯以外の料金プラン

電力会社は、従量電灯以外にもさまざまなプランを提供しています。特に電力小売自由化後に誕生した新電力では、個性豊かな料金プランを展開中です。併せて知っておきたい、お得な電気料金プランを解説します。

夜の電気代が安くなるプラン

一般家庭が選べる電気料金プランとしてメジャーなのが、「夜中の電気代が安くなる料金体系」です。
夜中の電気代が安くなるプランを選んで得をするのは、昼間は出勤していて自宅で生活しない方です。ほかにも、夜勤生活で昼夜が逆転している方や、自宅でエコキュートを使用している方なども、夜間の電気代が安くなるプランが適しています。
新電力には、昼間と夜間の区別がなく、電力市場の価格変動に応じて電気の単価が変動するプランを提供している企業もあります。Looopでんきの「スマートタイムONE」は、市場に連動して30分ごとに電気の単価が変動するプランです。
※出典: スマートタイムONE | Looopでんきの市場連動型プラン

ガスとセットでお得になるプラン

新電力と呼ばれる企業の中には、電気とガスをセットで契約することでお得になるプランを展開しているところもあります。電気とガスの乗り換えを検討しているのであれば、電気とガスがセットになっているプランを選ぶのがおすすめです。

東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。

スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。

電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。(※東京電力エリア限定)

「Looopでんき+ガス」をチェック

電気の使い方に合った料金プランを選択しよう

従量電灯は、一般的なご家庭が選べる電気料金プランとして最もメジャーなものです。これを読んでいる方の多くが、従量電灯を契約している可能性があります。しかし、新電力が台頭し、さまざまな料金体系が展開されるようになった今、「何となく一般的なプランを選び続ける」のは、必ずしも最適とは限りません。ご家庭に合った電気料金プランを選び、電気代の節約を目指しましょう。

光熱費を抑えたいと考えている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみませんか。このプランは、電気料金が30分ごとに市場価格に合わせて変動する仕組みを採用しており、電気をたくさん使うご家庭でも、料金が安い時間帯を上手に活用すれば無理なく電気代を節約できます。

電気料金は毎月発生する固定的な支出であり、家計に大きな影響を与えるため、管理と最適化が重要です。「スマートタイムONE」は、契約期間に縛りがなく、解約手数料もかかりません。家族の生活スタイルに合わせて、柔軟に利用できる点が特長です。

また、専用アプリを使えば、電気の使い方を効率的に管理できます。電気の使用量や料金を30分ごとに確認でき、月末の電気代を予測して家計の計画を立てやすくなります。お子さまのいるご家庭でも、無駄遣いを防ぎながら安心して電気を使える仕組みが整っています。

実際にLooopでんきを利用しているお客様の声をご紹介します。

「以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。」

「アプリを見ながら家族と使う時間のシフトを楽しんでいます。金曜日は単価をみて土日の予定を立てます。結果に繋がるのがゲーム感覚で楽しい!」

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、家族みんなで安心して利用できるシンプルでお得なプランです。まずは今の生活に合った電気代の見直しをしてみませんか。

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