記事をシェアする

再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

「kVA(キロボルトアンペア)」は、電力管理を効率化するための重要な単位です。この記事では、kVAの基本概念とその計算方法、そしてkWとの違いについて詳しく解説します。電力管理を最適化し、家庭やビジネスでの電気代を節約するためのヒントを学びましょう。

再エネ由来の電気をフル活用
料金プランはこちら

kVAの基本知識

kVA(キロボルトアンペア)は、電力の単位の一つで、消費電力を表します。1kVAは1,000VAと等しく、電気機器の定格容量を示す際によく用いられます。
消費電力は、電気代を計算するためによく用いられます。kVAがどのようなものかを把握するための必要な基本用語を解説します。

V(ボルト)

V(ボルト)は電圧を表し、電気を押し出す力を意味します。電圧の数値が大きいほど、その力が強くなります。
家庭では100Vが一般的ですが、工場や特定の大きな電気製品を使用する場合には200Vが使用されることが多いです。また、近年では一般家庭でも200Vが使用されることもあります。
電圧は電気機器の動作に直接影響を与えるため、適切な電圧の設定は安全で効率的な電力管理に不可欠です。

A(アンペア)

A(アンペア)は電流の単位で、電気が流れる量を示します。電流の数値が大きいほど、流れる電気の量も多くなり、同時に使用できる電力が増加します。
家庭でブレーカーが落ちる経験をしたことがある方も多いでしょうが、これは設定されたアンペア数を超える電力を同時に使用したことが原因です。
一般家庭では20Aから60Aの範囲で契約されることが多いですが、頻繁にブレーカーが落ちる場合は契約アンペア数の見直しを検討することが有効です。

VA(ボルトアンペア)

VA(ボルトアンペア)は、電圧(V)と電流(A)を掛け合わせた単位で、電気機器がどれだけの電力を使っているかを表します。これは「皮相電力」と呼ばれ、理論上の電力を示します。
電圧(V)は電気を押し出す力で、電流(A)は電気の流れる量です。例えば、100Vの電圧で5Aの電流が流れると、その機器の消費電力は100V×5A=500VAとなります。
皮相電力(VA)は実際に使われる電力(W)とは異なることがあり、特にモーターを使う機器ではVAの値がWよりも大きくなります。VAの値を知ることで、機器がどれだけの電力を必要としているかを理解し、適切な電力管理ができます。

kVAとkWの違い

kVAとkWは電力を測定するための単位ですが、それぞれの意味や、利用シーンが違います。これらの違いについて、理解を深めましょう。

kWとは

kW(キロワット)は、電気機器が実際に使っている電力を示す単位です。1,000ワット(W)が1キロワット(kW)に相当します。これは、電気機器がどれだけのエネルギーを消費しているかを示し、電力の効率を測るために重要です。
電気機器が1時間に使う電力量を表す単位をkWh(キロワットアワー)といいます。1kWの電気機器を1時間使うと1kWhになります。
このように、kWは瞬間的な消費電力を示し、kWhは時間をかけて使った電力の総量を示します。
kWhについてさらに詳しく知りたい人は以下の記事も合わせてご覧ください。
1kWhの電気代は電力会社ごとに違う?料金プランの仕組みも解説

kVAとkWの違い

kVAは、電圧(V)と電流(A)を掛け合わせた「皮相電力」を表す単位です。これは電気製品を動かすために必要な理論上の電力量で、電力ロス(損失)は考慮されていません。
これに対して、kWは実際に消費される「有効電力」を示す単位です。これは、電気製品が実際に使用する電力量であり、電力ロスが考慮されています。
このように、kVAとkWの違いは電力ロスの有無に起因します。kVAは電力ロスを考慮しないため、電気機器の定格表示などで使用されることが多く、実際の電力消費量を測る際にはkWが使用されます。

kVAの計算方法


以下では、kVAの計算方法について詳しく説明します。

kVAの計算式

kVAの計算は、次の式を使用します。
kVA=V(電圧)×A(電流)÷1,000
例えば、100Vの電圧と10Aの電流を流す機器のkVAは、100V×10A÷1,000=1kVAとなります。
100V×10A=1,000VAとなり、これをkVAに変換するため1,000で割り算することでkVAを出すことができます。

力率とは

力率は、電力の効率を示す指標であり、無駄な電力の少なさを示します。力率が高いほど、無駄な電力が少ないことを意味します。
力率の計算式は以下の通りです。
力率=有効電力(W)÷皮相電力(VA)
例えば、力率が0.8の場合、80%の電力が有効に使われていることを意味します。力率を改善することで、電力効率を向上させることができます。

kVAをkWに変換する方法

kVAをkWに変換するには、力率を使用します。式は次のようになります。
kW=kVA×力率
例えば、kVAの値が1で力率が0.8の場合、kWは1kVA×0.8=0.8kWとなります。このように、力率を考慮することで、実際の有効電力を求めることが可能です。

kVAとkWの利用シーンの違い

kVAとkWは異なる利用シーンで使われます。以下では、それぞれの利用シーンについて説明します。

kVAの利用シーン

kVAは、損失を含まずに電力機器の容量を示す単位です。そのため、機器の定格表示や電力容量の計算に使用されます。
特に、データセンターや工場など、大規模な電力管理が必要な場所で役立ちます。
例えば、発電機の容量選定やデータセンターの電源設計では、電力の最大容量を把握することが重要です。
kVAはこうした場面で用いられ、機器が必要とする電力を正確に計算するために利用されます。

kWの利用シーン

kWは、実際に消費される電力を示す単位です。家庭や会社で使用する電化製品の消費電力を表すために用いられます。
家電の電気代を計算する際には、kWを使います。
電気代の計算や、電化製品の1カ月あたりの電力使用量を計算するためには、kWが便利です。日常生活でどれだけの電力を使用しているかを知るために欠かせない単位です。

用語を正しく理解し、電気代について考えてみよう

kVAとkWの基本概念を理解することで、電力管理を効率化し、電気代の節約につながります。
これらの役割や使用シーンを使い分け、日常で活用することで、家庭やビジネスでの消費電力を正確に把握し、電気代の節約につなげましょう。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。

Looopでんきでは、基本料金・燃料費調整額・解約手数料0円の「スマートタイムONE」を提供しています。

このプランは基本料金が0円のため、ご自宅で使用する電気の量が多い方や、現在のプランで基本料金が高い方に最適です。 また、解約手数料が0円で契約期間の縛りもないため、お試しで数か月間、Looopでんきをご利用いただき、現在の電力会社と比較することも可能です。

Looopでんきをご利用いただいているお客さまの声を紹介します。

(30代 / 女性 / 3人暮らし)
基本料金がかからないので、大きいアンペアで契約していてもお得感がある。 でんき予報などアプリが充実していて、自分の使い方で料金を安くすることも出来る。

(40代 / 男性 / 1人暮らし)
明らかに他社より安くなるし、色々なイベントもあり楽しい。基本料金が無いのも魅力です。

まずは、電気料金プランを見直して、今の生活のままで電気代が安くなるのか試してみてはいかがでしょうか。

Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェック