月々の電気代はどのように確認すればよいのでしょうか?Webサイト(マイページ)でのチェックが一般的ですが、アプリや検針票でも確認が可能です。家計に占める電気代の割合を把握するためにも、電気代の確認方法や電気料金の内訳の見方を覚えましょう。
毎月の電気代はどこで確認する?
月々の電気代はどこで・どのように確認すればよいのでしょうか?具体的な方法や手順は電力会社ごとに異なりますが、大きく「オンラインで確認する方法」と「オフラインで確認する方法」に分かれます。
会員専用のWebサイト(マイページ)
最も一般的なのが、会員専用のWebサイトで確認する方法です。不特定多数が閲覧できるWebサイトと違い、その電力会社の契約者だけが利用できます。
一般的には、「マイページ」とも呼ばれており、ログインID(またはメールアドレス)とパスワードを入力しなければログインできません。
電力会社によっても異なりますが、マイページで確認できるのは以下のような内容です。
- 契約情報(契約プラン・契約容量など)
- 供給地点特定番号
- 毎月の電気料金
- 電力使用量
- 領収情報の照会(口座振替の場合)
- 売電に関する情報(売電をしている場合)
マイページを初めて利用する場合は、新規会員登録の画面でログインIDとパスワードを設定してアカウント登録を行います。
検針票(電気ご使用量のお知らせ)
Webサイトでの確認が困難な場合は、検針票(電気ご使用量のお知らせ)を郵送してもらえます。Webサイトで郵送の手続きをするか、カスタマーセンターに電話をしましょう。
以前は、各家庭のポストに検針票(電気ご使用量のお知らせ)が投函されていましたが、近年はペーパーレス化が進んでいます。大手電力会社(旧一般電気事業者)では、Webサイトでの確認を基本とし、契約者から要望があった場合のみ、無料または有料で送付します。
新電力会社の中には、検針票(電気ご使用量のお知らせ)の発行自体を行っていないところがあります。詳細は、各電力会社のWebサイトで確認しましょう。
その他
電力会社によっては、「LINE公式アカウント」「専用チャット」「スマホアプリ」などで電気代を確認できる場合があります。マイページ同様、24時間いつでも確認が可能で、手数料もかかりません。
ただし、チャット上で契約者情報を入力しなければならなかったり、一部のプランにしか対応していなかったりと、使い勝手がよいとはいえない部分もあります。
Looopでんきでは、市場価格に合わせて30分ごとに電気料金が変わるプラン「スマートタイムONE」を提供しており、電気代を確認する方法として、ご契約者様向けのアプリを用意しています。毎月の電気代はもちろん、今月の電気代予測や電気をお得に使う情報もチェックできるため、省エネへの意識が高まるでしょう。
電気料金の内訳はどう見ればいい?
月々の明細には、多くの情報が記載されているため、「専門用語が難しい」「内訳の見方がわからない」という方も多いのではないでしょうか?
電気料金は「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つの部分から成り立っており、以下の計算式で算出されます。
- 1カ月の電気代=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
基本料金
基本料金は、契約者が毎月必ず支払う固定料金です。料金の決め方には、「アンペア制」と「最低料金制」があります。
- アンペア制:契約アンペア数によって基本料金が決まる
- 最低料金制:契約アンペア数に関係なく、1契約あたりの一定の料金を支払う
アンペア制は、契約アンペア数に比例して基本料金が高くなるのが特徴です。最低料金制には、一定の電力使用量の料金が含まれており、一定を超えたときは上乗せで料金を支払います。
新電力会社の中には、基本料金を0円とするところも少なくありません。Looopでんきの「スマートタイムONE」は基本料金0円なので、使った分だけが支払いの対象となります。
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電力量料金(燃料費調整額込み)
電力量料金は、電力使用量に応じて発生する料金で、「1kWhあたりの単価×1カ月の電力使用量(kWh)」で算出します。
電力会社によっては、電力使用量に応じて三段階で単価を変える「三段階料金」を利用しているところもあります。電気を使えば使うほど単価が高くなるため、電気代を抑えるには、使用を控えるほかありません。
電力量料金には、燃料費調整制度に基づいた「燃料費調整額」が含まれることも覚えておきましょう。燃料の価格変動に応じて電気料金を調整する仕組みで、「燃料費調節単価×1カ月の電力使用量(kWh)」で算出します。
⇒燃料費調整額についてもっと詳しく知りたい方はこちら
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT・FIP制度)」に基づきます。
本制度は、再生可能エネルギーによって作られた電力を電力会社が一定期間・一定価格で買い取ることを国が保証する制度です。電力会社が電気の買い取りに要した費用は、再エネ賦課金という形で電気料金に上乗せし、電気の利用者から広く集めます。
再エネ賦課金は、「賦課金単価×電力使用量(kWh)」で算出します。2023年5月検針分~2024年4月検針分までの賦課金単価は、1kWhあたり1.40円です。
※出典:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します (METI/経済産業省)
⇒再エネ賦課金についてもっと詳しく知りたい方はこちら
その他含まれるもの
その他料金に含まれるものとして、容量拠出金相当額があります。容量拠出金とは、将来の発電所の新設や維持を促し、電力の安定を維持するために負担する費用です。
⇒容量市場、容量拠出金についてもっと詳しく知りたい方はこちら
電気代が高すぎると感じたら?
月々の電気代をチェックすると、家計に占める電気代の割合が大きいことに気付くはずです。節約をするほかに、電気代を抑える方法はないのでしょうか?
電力会社やプランの変更も視野に
電力小売自由化以降は、特定の電力会社に独占されていた電気事業への自由な参入が全面的に認められ、すべての消費者が電力会社・電気料金プランを自由に選べるようになりました。
再エネ賦課金はどの電力会社も変わりませんが、基本料金や電力量料金、燃料費調整額は電力会社によって異なります。
さらに、同じ電力会社でもさまざまな料金プランがあるため、各家庭のライフスタイルに合わせて選ぶことが、電気代を抑える第一歩といえるでしょう。
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、基本料金や燃料費調整額がかかりません。電力量料金内の電源料金単価が30分ごとに変わるのが特徴で、単価の最低値は1kWhあたり0.01円です。
「毎月の電気代が高い…」という方は、スマートタイムONEを検討してみてください。
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毎月の電気代チェックが節約意識を高める
電気代の確認方法は複数ありますが、最もオーソドックスなのはマイページの利用です。ペーパーレス化が進む中、検針票(電気ご使用量のお知らせ)を廃止する電力会社もあり、今後はオンラインでの確認が主流となるでしょう。
どのような方法であれ、電気代の確認は欠かせません。明細の見方や計算方法を知っていると、わが家の電気代が高いのか・安いのかがよくわかるようになるでしょう。月々の電気代チェックが節約意識を高めます。