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100Wと聞くととても消費電力が低いように感じます。100Wの電化製品を使ったとしても、あまり電気は使ってないイメージではないでしょうか。しかし、100Wの電化製品は日常的に使うものが多く、電気代を節約したいのであれば100Wの電化製品の使い方を見直すことも重要です。では、実際に100Wの電化製品を使った場合、電気代はいくらくらいになるのでしょうか?今回は具体的な100Wの電化製品をあげて、それぞれ使った時にかかる電気代、その節約方法などを解説します。ぜひ、日々の節約の参考にしてみてください。

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100Wの電化製品の電気代は?

「W(ワット)」とは消費電力のことで、電化製品を動かすために必要な電力のことです。以下の計算式により電気代の計算を行うことができます。

電気代
=1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)
=1時間あたりの消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)

※電化製品などに書かれている1時間あたりの消費電力はWで表示されているので、WをkWの単位に変換すると、消費電力(W)÷1000となります。また1kWh(キロワットアワー)とは1kW(1000W)の電力を1時間使ったときに使用した電気の量のことです。


ここでは、上記の計算式を使って100Wの電化製品を使用した場合の電気代を計算していきます。
また、1kWhあたりの料金単価は、契約している電気会社によって異なりますが、ここでは27円/kWhとして計算します。

100Wで1分間使用

100Wの電化製品を1分間使用した場合の電気代は以下のようになります。

100(W)÷1000×1/60(時間)×27(円/kWh)=0.05円

100Wの電化製品を1分間使用した場合、電気代は約0.05円と非常に安いことがわかります。

100Wで1時間使用

次に、100Wの電化製品を1時間使用した場合の電気代どのようになるのでしょうか?

100(W)÷1000×1(時間)×27(円/kWh)=2.7円
100Wの電化製品を1時間使用した場合、電気代は約2.7円となります。100Wの電化製品は日常的に使用するものが多いので、1時間節約しただけでも意外と電気代の節約になるかもしれません。

100Wで24時間使用

では、100Wの電化製品を24時間使用した場合の電気代どのようになるのでしょうか?

100(W)÷1000×24(時間)×27(円/kWh)=64.8円

100Wの電化製品でも24時間使用すれば、約64.8円電気代がかかってしまいます。これを1カ月に換算すると、月に約1,944円かかることになります。

100Wの電化製品には何がある?

タイピングしてる女性 タイピングしてる女性

100Wの電化製品にはどのようなものがあるのでしょうか?100Wの電化製品の中には日常的に使うものが多くあり、パソコンや照明、マッサージチェア、電気毛布などがあります。ここでは、それぞれの電化製品の電気代と、その節約方法を説明していきましょう。

パソコンの電気代と節約術

パソコンは仕事をする上で欠かせない電化製品です。特に最近ではテレワークの影響で、家庭内で長時間パソコンを使う方も増えているのではないでしょうか。また、仕事以外でもプライベートの写真を保存したり、音楽を聴いたりと、多くの使い方ができる電化製品でもあります。そんなパソコンの電気代はいくらくらいなのでしょうか?ここでは、パソコンの電気代と、すぐにでも試せる電気代の節約術をご紹介します。

パソコンの電気代

パソコンの電気代はいくらくらいでしょうか。1日7時間使用したと想定した場合の、電気代の計算は以下のようになります。

100W(消費電力)÷1000×7時間(1日の使用時間)×27円/kWh(1kWhあたりの電気料金単価)=18.9円

パソコンを1日2時間使用した場合の電気代は18.9円です。これを1カ月(30日)使用した場合は、18.9円×30日=567円となります。では、パソコンの電気代を節約する簡単な方法を次に紹介しましょう。

※パソコンの電力消費は100W、1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとして計算します。

節約術1:画面の明るさを落とす

パソコンの電気代を節約するためには画面の明るさを落とす方法があります。マイクロソフト社(※)によると パソコンの輝度を40%にすると、輝度100%の時と比べて、23%の節電 になります。明るさの調整は、キーボードやモニターについてボタンから設定が可能なのですぐにでも試せますね。ただし、パソコンの画面を暗くすると見えづらくなり、目に悪いので暗くしすぎないように注意しましょう。また、席を外す場合はモニターの電源を落とすことで、パソコンの電気代を節約することにもつながります。

※出典:マイクロソフト社

節約術2:通気口をふさがない

パソコンの本体には、機器を冷ますためのファンがついています。ファンが回って通気口から熱を逃がす仕組みになっているので、通気口を塞いでしまえばパソコンに熱がこもってしまいます。パソコンの通気口を塞いでしまうと、いつまでもファンが回り続けてしまい消費電力が増え、電気代がかかってしまいます。また、熱がこもって熱いまま使用すると、パソコンの寿命が縮む原因にもなってしまいます。電気代を抑える意味でも、パソコンを長く使うためにも、通気口の周りには物を置かないよう注意しましょう。通気口を掃除し風通しを良くすることも同じく効果があります。

節約術3:休憩する時はスリープにする

パソコンから離れる際に、スリープ状態にするか、シャットダウンした方が良いのか迷うことはありませんか。パソコンの電気代を節約するためには、スリープとシャットダウンをうまく使い分けることも意識してみてください。パソコンは起動時とシャットダウン時に消費電力が高くなります。90分以内を目安にパソコンを離れるのであればシャットダウンせず、スリープモードにするのが良いですよ。何時間も離れるのであれば、シャットダウンする方が無駄な待機電力が抑えられ、電気代カットにつながります。

節約術4:省電力モードをする

多くのパソコンには基本設定の中に省電力モードがあります。省電力モードをすることにより、パソコンの電気代を節約しやすくなります。設定によってディスプレイの明かりを落とすまでの時間や、ディスプレイの電源を切るまでの時間など細かく指定することも可能です。一度設定しておくだけでよいのでおすすめです。

照明器具の電気代と節約術

電球、家、電卓 電球、家、電卓

日々の生活に欠かせない照明器具。夕方や夜間などは使用する頻度が多く、電気代も気になるところです。照明器具の電気代と節約術を見ていきましょう。

照明器具の電気代

照明器具の電気代はいくらくらいかかっているのでしょうか。100Wの照明器具を1日8時間使用したと想定した場合の、電気代の計算は以下のようになります。

100W(消費電力)÷1000×8時間(1日の使用時間)×27円/kWh(1kWhあたりの電気料金単価)=21.6円

照明を1日8時間使用した場合の電気代は約21.6円です。これを1カ月(30日)使用した場合は、21.6×30=648円となります。こうやって計算してみると意外と電気代がかかりますね。では、照明器具の電気代を節約するにはどのような方法があるのかご紹介していきます。

※1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとして計算します。

節約術1:LED照明を使う

照明器具をLED照明に変えると、大幅に電気代の節約につながります。例えば、一般電球とLED電球を比べると、同じ明るさで約85%(※)の消費電力を節電できます。LEDは一般電球よりも寿命が長く、有害物質を含まないので環境にも優しい優れものです。さらに一般電球と比べると、LED電球の寿命は40倍(※)も長持ちするのでコスパが良く、取り替えの手間も省くことができます。LED照明の価格は一般電球と比べると少し高めですが、一般電球よりも圧倒的に長持ちするのを考えると、長期的に見たら経済的といえます。また、最近では以前と比べてLEDの値段は安くなってきているので、ぜひLEDへの切り替えを検討してみると良いでしょう。

※出典:資源エネルギー庁ホームページ

節約術2:照明器具の掃除をする

照明器具を綺麗に掃除しておくことも、電気代を抑えるのに役立ちます。汚れがついていると本来の明るさで照らすことができなくなり、1年間手入れしなければ明るさは極端に低下します。特に、キッチンやリビングなどは、汚れが付きやすいでしょう。明るさを調整できる照明器具を使っている場合、無駄に明るさの度合いを上げることにつながります。そうなると、消費電力が上がり、結果として電気代も上がることになるので、照明器具は定期的に掃除をするのが良いのです。こまめに掃除することにより、照明器具の劣化も発見しやすくなります。

節約術3:点灯時間を減らす

電気代を節約するには、照明器具の点灯時間を減らすのがもっともシンプルで、すぐにできる節電術です。家庭内に自然光が入ってくるのであれば、照明器具を使わなくても十分明るさを保てる時間帯があるはずです。自然光は積極的に利用しましょう。また、人がいないのに1日中照明を点灯させていれば、無駄な電力を消費して電気代が発生してしまいます。特に寝室やトイレなどは消し忘れが多い場所なので、日頃から気をつけておきたいですね。

また、最近では人感センサーがついた照明器具も販売されています。玄関やガレージなどは、人感センサーを利用することにより消し忘れを防ぐことができ、電気代を節約することが可能です。廊下やトイレなども人感センサー付きの照明器具を利用すれば、消し忘れによる無駄な点灯を抑えることができます。

節約術4:主電源を切る

リモコン機能の付いた照明には待機電力があります。リモコンがあると、離れた場所からでも明るさや光の色などを変えることができ非常に便利ですね。しかし、主電源を切らなければ待機電力を消費し続けてしまうので、その点には注意が必要です。長時間使用しない場合は主電源を切るよう心がけましょう。

マッサージチェアの電気代と節約術

疲れた時に便利なのがマッサージチェアです。座るだけで体をもみほぐしてくれます。このマッサージチェアも、100Wの電化製品の一つです。ここではマッサージチェアの電気代とともに節約術もご紹介します。

マッサージチェアの電気代

マッサージチェアの電気代はどのくらいでしょうか。100Wのマッサージチェアを1日12分間使用したと想定した場合の、電気代の計算は以下のようになります。

100W(消費電力)÷1000×1/5時間(1日の使用時間)×27円/kWh(1kWhあたりの電気料金単価)=0.54円

マッサージチェアを1日12分間使用した場合の電気代は約0.54円です。これを1カ月(30日)毎日使用した場合は、0.54×30=約16.2円となります。では、マッサージチェアの電気代を節約する方法はどのようなものがあるか、ご紹介します。

※1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとして計算します。
※12分は12/60時間=1/5時間で計算

節約術:待機電力をカットする

マッサージチェアは待機電力を消費する電化製品です。そのため、電気代を節約する方法として、待機電力をカットするという方法があります。使っていないときはコンセントを抜きましょう。

コンセントを抜き差しするのが面倒なのであれば、節電タップを使うのも一つの方法です。節電タップはコンセントを抜かずに、スイッチのオン・オフのみで待機電力をカットすることが可能になります。

電気毛布の電気代と節約術

寒い冬に便利なのが電気毛布です。コンセントにつなぎ電源を入れるだけで体を温めることができます。一般的な100Wの電化製品である電気毛布の電気代と節約術をご紹介します。

電気毛布の電気代

さっそく、電気毛布の電気代を計算してみましょう。電力消費が100Wで1日7時間使用したと想定した場合の、電気代の計算は以下のようになります。

100W(消費電力)÷1000×7時間(1日の使用時間)×27円/kWh(1kWhあたりの電気料金単価)=18.9円

電気毛布を1日7時間使用した場合の電気代は約18.9円です。これを1カ月(30日)使用した場合は、18.9×30=567円となります。

※1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとして計算します。

節約術:他の暖房器具の補助で使う

電気毛布は、ハロゲンヒーターやオイルヒーターなどの暖房器具と比べて消費電力が低く、すぐに温度が上がり、体を直接暖められるのでとても便利ですね。電気毛布は他の暖房器具の補助として使うことにより、電気代を抑えることができます。

例えば、電気代の比較的高い暖房器具であるエアコンやオイルヒーターは、部屋全体を暖めるのに向いていますが、暖まるまでに時間がかかります。その間に、電気毛布で体を覆って暖をとることで、エアコンやオイルヒーターの設定温度を過剰に上げるのを防げるのです。いったん部屋全体が暖まれば、電気毛布の電源をオフにしてひざ掛けとして使用するのも良いでしょう。

まとめ

今回は100Wの電化製品とその電気代や節約術をご紹介してきました。100Wは消費電力が少なくあまり電気代もかからないようなイメージですが、日常的に使用する電化製品が多いので、こまめに節電術を試すことで、ちりも積もればと山となるように、電気代の節約につながってきます。

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  • Q 100Wの電気製品の電気代の計算方法は? 矢印アイコン

    一般的に電気代は、「1時間あたりの消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)」で計算できます。100Wの場合は、先程の計算式の1時間あたりの消費電力(W)を100にすれば計算できます。

  • Q 100Wの電化製品には何がある? 矢印アイコン

    100Wの電化製品の中には日常的に使うものが多くあり、パソコンや照明、マッサージチェア、電気毛布などがあります。