引越しにかかる費用を節約したいなら、安い時期を把握しておくのがおすすめです。賃貸物件に引越す場合は、家賃が安い時期も知っておくとよいでしょう。引越し費用や家賃を抑えるポイントも併せて解説します。
引越し費用が安い時期は?
引越しには通常期と繁忙期があり、時期によって費用が大きく変動します。まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
通常期(5~2月)は引越し費用が安い
通常期(5~2月)は引越し件数が比較的少なく、全体的に引越し料金が安くなりやすい時期です。繁忙期に比べて業者のスケジュールに余裕があるため、希望日の予約が取りやすく、見積もり交渉もしやすくなります。
午前便より安くなる午後便や、時間帯を指定しないことで割安になるプランなど、費用を抑えられる選択肢が増えることも魅力です。引越し費用を少しでも抑えたい方は、通常期の引越しを検討することで負担を軽減しやすくなります。
繁忙期(3~4月)は引越し費用が高い
繁忙期(3~4月)は、大学入学・就職・転勤などで引越し需要が集中するため、引越し料金が大幅に上がる傾向があります。業者の予約枠が埋まりやすく、希望日・時間帯の確保も難しくなるでしょう。
2月末から4月初旬が見積もり料金のピークとされており、引越しをこの時期に行う場合は、通常よりも余裕を持った計画とコスト意識が不可欠です。
時期別の引越し費用の相場
通常期と繁忙期で引越し費用はどのくらい違うのでしょうか。世帯人数別・距離別の目安をご紹介します。
通常期の引越し費用の相場
通常期の引越し費用の目安は次の通りです。世帯人数が増えるほど、また移動距離が長くなるほど、引越し費用も高くなります。
<通常期(5~2月)の世帯別引越し費用の目安>
| 移動距離 | 1人世帯 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 同一市区町村(15km未満) | 約50,000円 | 約64,000円 | 約80,000円 | 約96,000円 | 約112,000円 |
| 同一都道府県(15~50km) | 約52,000円 | 約70,000円 | 約88,000円 | 約105,000円 | 約123,000円 |
| 同一地方(50~200km) | 約67,000円 | 約94,000円 | 約118,000円 | 約141,000円 | 約165,000円 |
| 近隣地方(200~500km) | 約85,000円 | 約129,000円 | 約161,000円 | 約194,000円 | 約226,000円 |
| 遠距離(500km以上) | 約103,000円 | 約171,000円 | 約214,000円 | 約257,000円 | 約300,000円 |
※出典: 一人暮らしの引っ越し費用の相場は? 単身パックなど料金が安くするおすすめの方法も紹介! | 【SUUMO引越し】
※出典: 2人暮らし(夫婦・カップル)引っ越しの料金・費用相場|引越し見積もり・比較【SUUMO】
※出典: 家族(3人・4人・5人)引っ越しの料金・費用相場|引越し見積もり・比較【SUUMO】
繁忙期の引越し費用の相場
繁忙期の引越し費用の目安をまとめました。通常期と比較すると、1.2~1.6倍程度になっています。
<繁忙期(3~4月)の世帯別引越し費用の目安>
| 移動距離 | 1人世帯 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | 5人世帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 同一市区町村(15km未満) | 約61,000円 | 約81,000円 | 約101,000円 | 約122,000円 | 約142,000円 |
| 同一都道府県(15~50km) | 約66,000円 | 約95,000円 | 約119,000円 | 約143,000円 | 約167,000円 |
| 同一地方(50~200km) | 約87,000円 | 約137,000円 | 約171,000円 | 約206,000円 | 約240,000円 |
| 近隣地方(200~500km) | 約107,000円 | 約182,000円 | 約228,000円 | 約273,000円 | 約319,000円 |
| 遠距離(500km以上) | 約128,000円 | 約264,000円 | 約330,000円 | 約396,000円 | 約462,000円 |
※出典: 一人暮らしの引っ越し費用の相場は? 単身パックなど料金が安くするおすすめの方法も紹介! | 【SUUMO引越し】
※出典: 2人暮らし(夫婦・カップル)引っ越しの料金・費用相場|引越し見積もり・比較【SUUMO】
※出典: 家族(3人・4人・5人)引っ越しの料金・費用相場|引越し見積もり・比較【SUUMO】
⇒引越しの費用についてもっと詳しく知りたい方はこちら
時期以外で引越し費用を左右する要素
引越し費用は時期以外にもさまざまな要素に左右されます。引越し費用に影響を与える代表的な要素を整理しました。
時間帯
多くの人は荷物の搬入後に役所手続きや片付けの時間を確保したいと考えるため、午前中に作業が終わる午前便のニーズが高くなります。この時間帯は業者側でも効率良くスケジュールを組みやすく、1日の中で人気が集中するため料金が高く設定されやすいのです。
一方で午後便は、前の現場の進行状況に左右されるため時間が読みづらいものの、その分料金を抑えられるケースがあります。「時間帯おまかせプラン」のように業者の都合に合わせると割安になることもあり、このようなプランは費用を節約したい方に適しています。
曜日
引越し費用が最も高くなりやすい曜日は土日です。多くの人が休みに合わせて引越しを希望するため、業者の予約枠が早い段階で埋まってしまいます。
平日のうち、月曜や金曜は土日と合わせて連休にしやすいことから、同様に料金が上がる傾向があります。火曜・水曜・木曜は比較的予約が取りやすく、料金も抑えられる場合が多いでしょう。
また、月末や3月末のように賃貸契約の切り替えが集中するタイミングは、引越し費用も上昇しやすくなります。大安などの縁起の良い日は予約が埋まりやすく、費用が上がるケースがあります。
部屋の数や大きさ
部屋数が増えると家具・電化製品・日用品などの荷物量が多くなり、トラックにかかる費用が上がるため、引越し費用も高くなる傾向があります。また、部屋が広いほど大型家具が増えることが多く、作業に必要なスタッフの人数も増えやすくなります。
搬出や搬入が難しい間取りの場合は、追加の人員や特殊作業が発生することもあり、料金が上乗せされるケースがあるでしょう。見積もりの際は、荷物量や間取りの情報をできるだけ正確に伝えることが重要です。
オプション
荷造りや電化製品の取り外し・取り付けなど、自分で対応できない作業を業者に依頼すると、その分の費用がオプション代として上乗せされます。代表的なオプションサービスをまとめました。
- 荷造り・荷解き代行
- エアコンの取り外し・取り付け
- 電化製品の配線・設置
- 不用品回収
- ピアノや大型家具の運搬
- ハウスクリーニング
オプションは便利な一方で費用増につながるため、どこまで依頼するかをよく検討することが大切です。
引越し費用を安くするポイント
引越し費用は工夫次第で抑えることが可能です。コストを抑えながら効率良く引越すための具体的な方法を解説します。
自分で荷造りをする
業者に荷造りを依頼すると、作業スタッフの人件費が追加されるため、料金が大きく上がってしまいます。段ボールの準備や梱包は手間がかかりますが、自分で対応するだけで引越し費用の節約を図れます。
特に、単身者の場合は荷物量が比較的少ないため、自分で準備したほうが効率的です。荷造りに時間が取れる方は、できるだけ自分で対応するプランを選びましょう。
費用が安くなるプランを利用する
引越し費用を抑えるには、割安プランを上手に活用することが効果的です。代表的な割安プランを確認しましょう。
- 早割プラン(早めに予約すると割引が適用される)
- フリー便(時間帯を業者に任せる代わりに割安になる)
- 単身者向けプラン(荷物量に合わせて効率的に運搬できる)
- 平日割プラン(土日を避けることで料金が安くなる)
- 日時限定プラン(業者が空いている日時に合わせて割引される)
- 混載便(ほかの利用者の荷物とまとめて輸送しコストを抑える)
荷物の量を減らす
引越し費用は基本的に、荷物が多くなるほど高くなります。トラックのサイズが大きくなり、作業スタッフの人数も増えるためです。
引越し費用を節約したいなら、荷物の量をできるだけ減らしましょう。例えば一人暮らしの場合は、120サイズの段ボール15個以内が理想です。
引越し先に持っていかないものは、引越し前に整理し処分しておくとよいでしょう。荷物量を見直すだけでも費用が大きく変わるため、早めに断捨離を始めることがポイントです。
相見積もりを取る
引越しを1社のみに依頼すると、提示された見積もりが適正かどうか判断できず、損をする恐れがあります。少なくとも3社以上から見積もりを取り、それぞれの料金差を確認しましょう。
「ほかの業者の見積もりと比較する」と伝えるだけで、安い見積もりを出してくるケースもあります。サービス内容やオプションの違いを比較できることも、相見積もりを取るメリットです。
賃貸物件の家賃が安い時期はいつ?
賃貸物件に引越す場合は、引越し費用以外に入居費用も発生します。賃貸物件の家賃が安くなる時期を把握しておきましょう。
家賃や初期費用が下がるタイミング
賃貸物件の家賃や初期費用が下がりやすい時期は、引越し需要が落ち着く4月中旬から8月ごろまでです。この時期は新生活スタートのピークを過ぎており、物件の選択肢が増えるため、オーナー側も家賃や初期費用を下げて募集をかけることが多くなります。
一方、家賃が高くなるのは1月から4月上旬にかけての期間です。転勤・入学・入社などで物件の需要が集中し、価格競争が激化するため、費用が上昇しやすくなります。
費用を抑えて物件を探したい場合は、賃貸契約の繁忙期を避け、4月中旬以降から探し始めるのがおすすめです。
家賃が安い時期に引越すメリット
4月中旬から8月ごろは入居希望者が減少するため、物件の空きが増え、良質な物件をじっくり選べる環境が整います。人気物件であっても競争率が下がり、条件交渉がしやすくなるケースもあります。
引越し自体も通常期にあたるため、業者の予約をスムーズに取りやすく、希望の日時を選びやすいでしょう。このように、家賃が安い時期に引越すことには、費用面以外にもメリットがあります。
賃貸物件にかかる費用を抑えるコツ
賃貸物件への引越しでは、引越し費用に加えて家賃や初期費用もかかるため、出費をできるだけ抑えたいものです。契約前に知っておくべき重要なポイントを整理して紹介します。
家賃交渉をする
家賃交渉は物件や時期によっては成功しやすく、毎月の支出を抑える有効な方法です。特に、長く空室が続いている物件や、4月中旬以降の需要が落ち着く時期は交渉が成立しやすくなります。
家賃だけでなく、礼金の減額や管理費の見直しなど、初期費用の負担を軽くできる余地もあります。交渉する際は、周辺物件の家賃相場を把握しておき、根拠を示しながら丁寧に相談することがポイントです。
即入居できることや長期入居を希望していることを伝えると、オーナーにとっても安心材料となり、交渉を前向きに進められます。必ず安くなるとは限りませんが、挑戦する価値は十分にあります。
家賃や初期費用が安い物件を探す
費用負担が少ない条件の物件を選ぶことで、家賃や初期費用を抑えられます。近年では敷金・礼金なしの物件が増えており、契約時に必要な金額を大幅に抑えられるケースが多くなっています。
フリーレント物件を選べば、入居後の一定期間(1~3カ月など)の家賃が無料になるため、生活を立ち上げるタイミングでの支出を減らすことが可能です。また、仲介手数料を無料もしくは割引している物件もあり、費用全体の負担を軽くできるでしょう。
物件検索の段階で初期費用が安い物件を条件に設定し、複数の候補を比較することで、よりお得な住まいを見つけやすくなります。
⇒引越しの初期費用についてもっと詳しく知りたい方はこちら
引越しのタイミングで電気契約の見直しがおすすめ
引越しのタイミングは、電気契約を見直す絶好の機会です。
引越しによって生活環境が変われば、電気の使い方も大きく変化します。例えば、間取りが広くなると冷暖房の使用量が増えたり、在宅時間が変わることで電気を使う時間帯が変わったりすることもあるでしょう。
このようなライフスタイルの変化に合わせて、電力会社や電気料金プランを見直すことで、電気代を節約できる可能性が高まります。さらに、引越しの際には必ず電気の契約手続きが必要になるため、そのタイミングで見直しを行えば手間も最小限で済みます。
毎月の固定費を抑えるためにも、引越しと同時に電気契約の最適化を図りましょう。
⇒電気料金プランの見直しについてもっと詳しく知りたい方はこちら
引越し費用や家賃が安い時期を把握しよう
引越し費用や家賃は、選ぶ時期によって大きく変わります。引越しは通常期(5~2月)を選ぶと費用を抑えやすく、賃貸物件は4月中旬~8月ごろが家賃や初期費用を節約しやすい時期です。
曜日・時間帯・荷物量・プラン選びなどを考慮することで、引越しにかかる出費をより抑えられます。また、家賃交渉を行ったり家賃や初期費用が安い物件を探したりすれば、賃貸物件への引越しにかかる費用を節約することが可能です。
できるだけ無駄な費用をかけずに理想の住まいへ移れるよう、タイミングと準備をしっかり整えて引越しを進めましょう。
お引越しは、電気会社を見直す絶好のタイミングです。新しい住まいの広さや家族の人数に合わせた電気料金プランを選ぶことで、日々の光熱費を効率的に管理できます。
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、市場価格に連動して電気料金が時間帯ごとに変動するプランです。電気料金が安くなる時間帯を活用すれば、効率的に電気代を節約することができます。特に、家族で電気をたくさん使う世帯にもおすすめのプランです。また、契約期間の縛りがなく、解約手数料もかかりません。新しい生活を始める際にも安心してご利用いただけます。
さらに、専用アプリを使えば、電気の使用状況や料金を30分ごとに確認可能です。月末の電気代を予測して計画的に家計管理ができるので、無駄な出費を防ぐことができます。
新生活に合わせてLooopでんきに切り替えたお客様の声をご紹介します。
「切り替えが分かりやすく、しやすかったです。また、様々な生活情報も配信してくださり、毎回楽しみにしています。キャンペーン等も多く、楽しみながら参加もさせていただいています。こちらの会社へ切り替えをして満足しています。」
「他社と比べて電気料金が安く、手続きが簡単なのもおすすめしたい理由です。」
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