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こたつは足元を効率的に温められるため、日本ではとても人気の高い暖房器具です。うまく使うことで電気代を抑えつつ、快適な暖かさを保てるので、使い方のコツを押さえておきましょう。こたつの平均的な電気代とともに、節電のポイントも解説します。

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こたつの電気代の平均は?

こたつはエアコンや電気ストーブなどに比べると、電気代はさほどかかりませんが、使い方次第では毎月の高熱費の負担が増える可能性もあります。
まずは、1時間あたりの電気代の目安を確認するとともに、ほかの代表的な暖房器具との比較をしてみましょう。こたつの特性を理解した上で、節電を考えることが大事です。

1時間あたり3.1〜6.2円程度の電気代

こたつは出力(設定)によって電気代が変わってきます。電気料金単価を31円とすると、一般的に100Wの使用で、100W÷1,000×31円/kWh=3.10円となり、1時間あたり約3.1円、200Wの使用で200W÷1,000×31円/kWh=6.20円(1時間あたり約6.2円程度)の電気代がかかる計算になります。
(※電力料金の目安単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会」が令和4年7月22日時点で算出している金額を採用しています)
例えば、YAMAZENのカジュアルテーブルこたつ「EYC-105752」を使用した場合の電気代を、確認してみましょう。消費電力は300Wであり、強設定では1時間あたり約160Wh、弱設定の場合は約80Whの標準消費電力です。
同社の公式サイトによると、強設定で使った場合は1時間あたり約5.0円、弱設定の場合は1時間あたり約2.5円の電気代がかかります。ほかのメーカーのこたつも、設定によって同じ程度の電気代がかかるので、参考として覚えておくとよいでしょう。
ただし、製品によっては1時間あたり、電気代が6円を超えるケースも珍しくありません。こたつを購入する場合は、事前にメーカーの公式ページで、消費電力や1時間あたりの電気代を確認しておきましょう。
※出典: よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
※出典: 商品情報_カジュアルテーブルこたつ | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK

こたつはこまめに消した方が安くなる?

こたつは1日数時間電源を入れたまま使う場合と、小まめに電源を切った場合とで、どちらの電気代が安くなるでしょうか?
エアコンの場合、1日30分程度使用するならば、稼働させ続けた方が電気代が安くなるケースがあります。これはエアコンが起動時に多くの電力を消費し、頻繁に電源のオン・オフを繰り返すと、一定時間使い続けた場合よりも、消費電力が大きくなる可能性があるためです。
一方、こたつの場合は、こまめに電源のオン・オフを繰り返しても、電気代が大きく変わることはありません。むしろ、こたつを出る際にはきちんと電源を切った方が、電気代は安くなる傾向にあります。
つけっぱなしによる火災のリスクもあるので、こたつに入らない時間帯は、基本的に電源は切っておきましょう。

ほかの暖房器具との比較

一般のご家庭でよく使われる代表的な暖房器具と、こたつの電気代も比較してみましょう。エアコンの暖房機能にかかる電気代は、PanasonicのCS-J223D(6畳用・消費電力470W)を例に取ると、470W÷1,000×31円/kWh=14.57円となり、1時間あたり約15円の電気代が発生します。
上記のように、強設定でこたつを1時間利用(約5円)したとしても、エアコンの3分の1の電気代ですむ計算になります。
一方、セラミックファンヒーターの電気代は、SHARPのHX-RK12の場合、公式サイトによると、強設定では1時間あたり約31~32円、弱設定では1時間あたり約16~17円の電気代です。数ある暖房器具の中でも、電気代が比較的かかってきます。
また、主に足元を温める電気カーペットや電気毛布の電気代は、次の表の通りです。

暖房器具 1時間あたりの電気代(目安)
こたつ(EYC-105752) 約5.0円(強)約2.5円(弱)
エアコン(CS-J223D) 約14.57円(暖房機能)
セラミックファンヒーター(HX-RK12) 約31~32円(強)約16~17円(弱)
ホットカーペット(DC-2NK) 約10.4円(高)約7.1円(中)
電気毛布(DC-H5) 約2.3円(強)約1.7円(中【3】)

電気代だけに注目すれば、最も安いのは電気毛布です。ただし、こたつのように下半身をまんべんなく温めるのは難しく、基本的には用途の異なる器具といえるでしょう。こたつも部屋全体を暖める暖房器具ではないため、電気代を比較しつつも、それぞれの器具をうまく使い分けることが重要です。
※出典: 概要 インバーター冷暖房除湿タイプ ルームエアコン CS-J223D | エアコン | Panasonic
HX-RK12 | プラズマクラスター電気暖房機:シャープ
概要 着せかえカーペット用ヒーター DC-2NK | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
概要 洗える電気ひざかけ「くるけっと」 DC-H5 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic

代表的なこたつの種類や特徴

こたつはヒーターの種類によって、以下の3つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

ハロゲン

ハロゲンランプの熱で暖めるタイプのヒーターです。スピーディーに内部温度を上げられるのが特徴で、電源を入れて足元をすぐに温められるので、特に寒い時期には重宝するでしょう。短時間の利用にも適しています。
ただし、速暖性に優れている分、消費電力は大きめで、長時間使用すると電気代の負担が増える傾向にあります。価格もほかのタイプに比べて高めです。

カーボン

フラットカーボンヒーターにより、布団の内部温度を上げるタイプです。遠赤外線を効率良く放射できるのが特徴で、体の芯からじんわりと温まる感じを得られます。消費電力も小さめであり、フラットで薄型のヒーターなので、内部を広く使えるのも魅力です。
夏場などに掛け布団を外しても、ヒーター部分が目立たないため、テーブルとしても違和感なく使用できます。テーブルはオールシーズン置いておきたいご家庭におすすめです。

石英管

石英管にニクロム線を通したヒーターで、古いこたつによく使用されており、遠赤外線を多く排出するのが特徴です。シンプルな構造で、ほかのタイプに比べて低価格で購入できるのがメリットです。
しかし、電源を入れてからの立ち上がりが遅く、温度が上がるまでに時間がかかります。消費電力も高めなので、近年はハロゲンヒーターやカーボンヒーターが主流となっています。

こたつを利用するメリットとデメリット

こたつをリビングや書斎などに導入するメリットは、以下のように電気代を抑えつつ、ピンポイントで足元を温められる点です。部屋の空気も汚れにくいですが、エアコンやファンヒーターのように部屋全体をカバーする暖房器具ではなく、用途は限られます。

電気代を抑えて、すぐに体を温められる

上記のように、こたつの電気代はほかの暖房器具に比べて安めで、ヒーター周りの空間を布団で密閉できるため、下半身をすぐに温められるのがメリットです。寒い日でも布団に入れば下半身を温められるのに加えて、2~3人同時に利用できるので、家族や友人との団らんの場としても活用できます。
冬場にはエアコンやファンヒーターなどと組み合わせて、部屋全体が暖まるまでの間、こたつで足元を冷えを解消するといった使い方がおすすめです。

部屋の空気が汚れにくい

こたつはエアコンやファンヒーターのように、送風で空気を循環させて部屋を暖めるタイプの暖房器具ではないので、空気が汚れにくいのもメリットです。
ホコリやハウスダストを巻き上げる心配もないので、花粉症に悩んでいる方や、アレルギー持ちの方にとっては頼れる暖房器具といえるでしょう。部屋も乾燥しづらいので、冬場でも長時間利用できます。

用途は限られてしまう

こたつは布団の中の温度を上げるタイプの暖房器具であるため、部屋全体を暖めることはできません。用途が限られている上に、場所を占有してしまう点はデメリットといえるでしょう。こたつテーブルや布団を置けないような狭い場所で、使用するのは困難です。
また、こたつを使わない時期は、布団の収納場所を考えなければいけません。こたつテーブルも片付けるご家庭の場合、さらに収納スペースを確保する必要があります。

こたつの電気代を抑えるポイント

こたつの電気代を抑えるポイントも解説します。利用する布団の質や設定を工夫するのに加えて、ほかの暖房器具との併用も考えましょう。

布団を適切に利用する

こたつ布団を適切に使用し、内部の熱を逃げにくくすることで、電気代を節約することが大事です。こたつテーブルにベストなサイズを選ぶのはもちろん、敷布団やラグなども必ず使用するようにしましょう。畳やフローリングの上に何も敷かないと、床から暖気が逃げてしまいます。
敷布団やラグは、こたつの熱で床が劣化してしまうのを防ぐ役割もあるので、こたつテーブルのみ購入した場合には、掛け布団とともに追加で購入を検討しましょう。

「中」「弱」の設定を利用する

こたつを「強」設定で利用し続けると、上記のようにエアコンの暖房機能と、同じ程度の電気代が発生する製品もあります。
ある程度内部が暖まったら、設定を「中」や「弱」に切り替えて、電気代を節約しましょう。内部の温度を上げすぎると、体にも負担がかかってしまうので、適度な温度をキープすることが大事です。
エアコンやファンヒーターなど、部屋全体を暖める器具を使用しているならば、こたつの内部温度はさほど高くなくても問題ないでしょう。

断熱シートの活用もおすすめ

こたつをフローリングで使用する場合、敷布団を使うのに加えて、断熱シートの利用もおすすめです。敷布団とフローリングとの間に断熱シートを挟むようにすれば、より高い保温効果を得られます。
断熱用のアルミシートは通販などで2,000~3,000円程度で購入が可能です。近年は簡易的なものならば、100円ショップにも販売しているので、試しに導入するのもよいでしょう。

センサー付きのこたつを導入する

センサー付きのこたつを導入するのも、節電に有効です。センサーを活用することで、必要なタイミングで電源をオンにし、使わない時間は電源をオフにしやすくなります。電源の切り忘れも防げるので、無駄な電力消費を抑えられます。
人感センサー付きのこたつは数多くリリースされているので、これからこたつを導入するご家庭は、ぜひ検討してみましょう。古いこたつを利用している場合は、ヒーター部分のみをセンサー付きの製品に交換するのもおすすめです。

ほかの暖房器具と併用する

エアコンやファンヒーターなど、部屋全体を暖める暖房器具とこたつを併用すれば、それぞれの利点を生かして快適な生活空間を創出できます。
例えば、エアコンで部屋を適温に保ちつつ、こたつで足元を温めるようにすれば、エアコンの設定温度を低めにしても問題ないでしょう。こたつも設定を「弱」で利用できる場合も多くなり、どちらの節電にもつながります。冬場などは加湿器も併用すれば、乾燥を防ぎつつ、暖かい環境を維持しやすくなるのでおすすめです。

電力プランや電力会社の乗り換えも検討しよう

こたつの電気代を抑えるには、電力プランや電力会社の乗り換えも有効です。契約アンペア数を含め、ご家庭の環境やニーズに合ったプランに変更できないか、確認してみましょう。

契約内容や電力会社を変えるメリット

より割安な料金プランに変更することで、すべての電化製品にかかる電気代を安くできる可能性があります。例えば、夜間の料金単価が安いプランに乗り換えた上で、多くの電化製品を夜に利用すれば、毎月の電気代の負担を抑えられるでしょう。
こたつのように、家族全員が使う傾向のある暖房器具の場合、利用時間が限定されるご家庭も多いはずです。ほかの電化製品も含め、コアタイムに安く電力を利用できるプランがないか、探してみるとよいでしょう。
また、新電力会社をはじめ契約する電力会社を乗り換えるのもおすすめです。コンビニなどで使えるポイントがたまるものや、ガスとセットでお得に利用できるサービスもあるので、ぜひ検討してみましょう。新電力会社について、詳しくは以下の記事で解説しています。こちらを参考にしてください。
新電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

こたつの使い方を工夫して電気代を抑えよう

こたつは1時間あたり約5.0円程度の電気代がかかります。設定によっては、エアコンの暖房機能と同じ程度の電力を消費するので、必要な時間のみ適切な設定で利用することが大事です。
掛け布団や敷布団の大きさや質も意識しましょう。畳・フローリングのどちらで利用するかにかかわらず、敷布団の利用は必須です。適宜、断熱シートなども利用しつつ、少ない電力で暖かさを保つ工夫をすることで、電気代の節約につながります。

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