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防犯カメラの写真 防犯カメラの写真

かつて防犯カメラは店舗や会社のオフィスなどが設置するのが主でした。しかし昨今では犯罪の多様化により個々の防犯意識が高まっていること、また防犯カメラやその周辺機器の価格が個人で購入できる値段に落ち着いてきたことから、防犯カメラの設置を検討している家庭も増えているようです。

そのほかにもネット環境を用いて、スマートフォンと連動させて利用できる防犯カメラ・設備が増えてきたことなども理由の1つでしょう。

そこで気になるのが防犯カメラの電気代ではないでしょうか。テレビや冷蔵庫、エアコンのような「それがなければ生活できない」家電と違い、防犯カメラはひろく普及しているわけではありません。そのため、防犯カメラの電気代はあまり想像がつかないものです。

この記事では防犯カメラの電気代のほか、設置する際の注意点なども解説します。

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防犯カメラにかかる費用

まずは防犯カメラ設置にどれだけの費用がかかるかを知っておきましょう。防犯カメラの設置にはカメラ本体などの機器代金と、設置する際の工事費用がかかります。機器代金にはカメラだけでなく、映像を録画するためのレコーダー・ケーブル・モニターなどが必要です。当然高性能になるほど機器代金は高くなります。

機器代金・工事費用を含めて防犯カメラ1台の設置にかかる費用の相場は概ね10〜15万円程度のことが多いです。しかし最近ではテクノロジーの進化とともにカメラも高性能かつリーズナブルになっており、機器代金・工事費用を含めても10万円以下で済む場合もあるようです。

また昨今は防犯カメラのレンタルサービスもあります。レンタルの場合購入に比べて初期費用を大きく抑えることができるうえ、初期費用無料で提供しているサービス会社もあるようです。

レンタルの場合、設置コストを安くすることはできますが月額料金が発生するほかメンテナンス費用や解約時の違約金などが発生する場合もあります。

防犯カメラを購入とレンタルのどちらを利用するかは、ランニングコストを見積もって総合的に判断するのが良いでしょう。

そのほか屋内・屋外の設置場所によっても費用は異なります。設置する際は使用目的を明確にしたうえで専門業者へ相談してみましょう。

防犯カメラの電気代

防犯カメラはテレビやエアコンなどの電化製品とは違い、24時間、365日稼働させておくのが一般的です。では1カ月・年間を通しての電気代はどれくらいになるのでしょうか。

ここでは防犯カメラ、レコーダーの電気代を実際の商品をもとに1日あたり、1カ月あたり、1年あたりの電気代を算出します。電気代は以下の式で計算し、1kWhあたりの電力量料金を27円/kWhとします。

消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)=電気代

防犯カメラの電気代

製品:ARUCOM 4K800万画素 屋外用赤外線暗視型バレット型IPカメラ RD-CI501(※)
最大消費電力:7.5W
1時間あたりの電気代:7.5W÷1,000×1時間×27円=約0.20円
1日あたりの電気代:0.20円×24時間=4.8円
1カ月あたりの電気代:4.8円×30日=144円
1年あたりの電気代:144円×12カ月=1,728円

※出典:ARUCOMウェブサイト

レコーダーの電気代

製品:ARUCOM 4K対応 4000GB HDD内蔵 8chネットワークレコーダー RD-RN5008(※)
最大消費電力:15W
1時間あたりの電気代:15W÷1,000×1時間×27円=約0.4円
1日あたりの電気代:0.4円×24時間=9.6円
1カ月あたりの電気代:9.6円×30日=288円
1年あたりの電気代:288円×12カ月=3,456円

※出典:ARUCOMウェブサイト

防犯カメラとレコーダーの電気代を合わせると以下のようになります。

防犯カメラの設置に関して必要な電気代
防犯カメラ レコーダー 合計
消費電力 7.5W 15W 22.5W
1時間あたりの電気代 0.2円 0.4円 0.6円
1日あたりの電気代 4.8円 9.6円 14.4円
1カ月あたりの電気代 144円 288円 432円
1年あたりの電気代 1,728円 3,456円 5,184円

防犯カメラを設置すると、カメラとレコーダー合わせて1年間で5,000円ほどの電気代となります。

24時間稼働する電化製品と比較

身近な電化製品で24時間稼働するものといえば冷蔵庫です。ここからは防犯カメラと冷蔵庫の電気代を比較してみましょう。

資源エネルギー庁が発表する「省エネ性能カタログ2019年冬版」(※)によると、4〜5人向けの家族に適したサイズとなる451〜500Lの冷蔵庫の年間消費電力量の平均は287kWh/年です。この数字から電気代を計算すると以下のようになります。

1時間あたりの電気代:21.525円÷24時間=0.89円
1日あたりの電気代:645.75円÷30日=21.525円
1カ月あたりの電気代:7,749円÷12カ月=645.75円
1年間あたりの電気代:287kWh×27円/kWh=7,749円

ここで防犯カメラ+レコーダーの電気代と比較したものが以下の表です。

「防犯カメラ+レコーダー」と冷蔵庫の電気代を比較
防犯カメラ+レコーダー 冷蔵庫
1時間あたりの電気代 0.6円 0.89円
1日あたりの電気代 14.4円 21.53円
1カ月あたりの電気代 432円 645.75円
1年あたりの電気代 5,184円 7,749円

※小数点以下3桁は四捨五入
※出典:資源エネルギー庁ウェブサイト

冷蔵庫の大きさ性能によっても電気代は異なりますが、4〜5人ほどのご家庭で防犯カメラを設置すると想定した場合で比較すると、冷蔵庫は年間7,800円ほどであるのに対して、防犯カメラはレコーダーを合わせても5,000円前後です。

電気代は1日あたり15円にも満たないため、24時間稼働しても家計の大きな負担になるとは考えにくい金額です。

防犯カメラを設置するときの注意点

防犯カメラを設置する写真 防犯カメラを設置する写真

防犯カメラを設置する際には注意がいくつかあります。
防犯カメラは購入するにしてもレンタルするにしても決して安い買い物ではありません。防犯カメラの効果を最大限に発揮するためにもどのようなことに注意すべきか確認しておきましょう。

防犯カメラを設置する位置

防犯カメラの設置において重要なのは設置の位置です。どんなに高性能な防犯カメラを用意しても設置方法が適切でなければ効果を発揮することができません。そのために防犯カメラの役割を知っておくことが重要です。

防犯カメラの役割は当然映像を記録することですが、それだけではありません。防犯カメラがあるだけでも、防犯対策としてとても有効です。したがって防犯カメラはその存在が分かるように設置することが重要です。

訪問者を記録するために出入口に防犯カメラを設置するのも効果的ですが、普段目の届かない車庫・駐車場に設置しておけば車上荒らし防止にもなります。

設置する前に自宅のどのあたりが死角になるかなどを確認するようにしましょう。

近隣の住民への配慮

防犯カメラの設置には近隣の住民への配慮が必要です。
防犯カメラで映した映像はレコーダーに記録として残ります。もし隣の家や人などが映ってしまうと、その映像は「個人情報」とみなされるため、防犯カメラの角度や撮影範囲にも注意が必要です。場合によっては個人情報保護法第17条に抵触する可能性もあり、トラブルの原因にもなりかねません。

このため地域によって「防犯カメラ設置のガイドライン」が設けられています。防犯カメラ設置を検討する際は事前にお住まいの地域のガイドラインを十分に確認しておきましょう。

カメラの設置は専門業者に依頼

防犯カメラの設置は専門業者へ依頼するのがおすすめです。
前述のように防犯カメラは購入・設置するだけではありません。防犯カメラの効果を最大限に発揮するための設置場所・設置方法・カメラの位置・角度のような細かな所まで専門の知識が必要になります。

またどこに設置するか、どの範囲を撮影するかによって的確な防犯カメラ選びが重要になります。

カメラの配線などは専門業者でなければ難しい作業です。せっかく防犯カメラを設置したのに配線が失敗していて、重要な部分の映像がまったく取れていないといった失敗は避けたいところです。

まずはカメラを設置する場所や撮影範囲を明確にし、その後専門業者へ依頼するのが無難と言えるでしょう。
業者によって初期費用やアフターサービスが異なります。業者へ相談する際は複数の業者に相談のうえ、比較して決めるのがおすすめです。

防犯カメラはダミーでも効果はある?

ダミーの防犯カメラの写真 ダミーの防犯カメラの写真

一昔前に比べて防犯カメラは一般家庭でも導入しやすい価格になりました。とはいえ実際に設置するとなると費用がかかるため、決して安くはありません。レンタルするとしても月額料金やメンテナンス料も発生します。そのため、「ダミーの防犯カメラを購入する」というご家庭も少なくないようです。
しかし、ダミーの防犯カメラは実際に効果はあるのでしょうか。ここではダミーの防犯カメラを設置する場合の注意点をご紹介します。

安いものはバレてしまう

前述のように防犯カメラが設置してあること自体に防犯効果があります。したがって何もないよりはダミーの防犯カメラでもある程度の効果は期待できると言えるでしょう。

しかし、安価なものだとすぐにダミーだと気付かれてしまう可能性があります。もし相手が泥棒などの常習犯なら防犯カメラに詳しい可能性もあります。ダミーを設置する場合はできるだけ本物のカメラに見えるものを選ぶことが重要です。

傷や破損などマメにチェックが必要

本物の防犯カメラであれば傷や破損などがあれば、録画した映像で確認することも可能です。また壊れていれば役目を果たさないため定期的にチェックすることもあるでしょう。

ダミーの防犯カメラの場合は実際の撮影機能がないため、特に気にする必要もないと思うかもしれません。しかし実際はダミーでも傷や破損がないか、マメなチェックが必要です。

明らかに見た目が破損していれば防犯効果は薄れてしまいます。レンズが取れている、大きなキズなどの破損があれば、防犯カメラに詳しくない人でもすぐにダミーだと気づかれてしまいます。ダミーだからこそカメラの状態をこまめにチェックする必要があるでしょう。

防犯カメラを安く利用する方法

防犯カメラを設置するにあたり、電気代は高くないことがわかりました。しかし、電気代のほかにもカメラの維持費やレンタルであれば毎月の月額料金なども発生します。

そうなると防犯カメラを安く利用する方法としては、自分でコントロールできる電気代を可能な限り安くすることです。

ご家庭の電気代を安くするには、お使いの電化製品の電源のオンオフをこまめに行い節電するほか、電力会社や電気料金プランを見直すことが有効です。

毎月の電気料金を安くしたいと考えている方は、ぜひ電力会社の乗り換えを検討してみると良いでしょう。

まとめ

近年では防犯カメラのコストダウンなどが行われ、個人でも防犯カメラの設置が可能になりました。それに伴い防犯カメラの販売だけでなくリースやクラウドサービスなど業者のサービスもさまざまで、ユーザーの選択肢も増えています。

またスマホと連動して外出先でも家の状況を監視できるサービスなどもあり、防犯カメラの使用は個人にもより身近なものになっていると言えるでしょう。

防犯カメラは冷蔵庫のような電化製品と同様に24時間常時稼働するものです。年間消費電力は高くないとはいえ安いに越したことはありません。防犯カメラを設置する機会にご自宅の電気料金の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

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