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再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

換気扇は長時間つけっぱなしにすることが多いため、電気代が気になる方もいるでしょう。本記事では換気扇の場所別の電気代や、24時間つけておくメリットを解説します。効率的に使うコツも理解し、屋内の換気について考える際の参考にしましょう。

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換気扇の電気代はどのくらい?

換気扇を使う主な場所は、お風呂・キッチン・トイレです。換気扇にはどのくらいの電気代がかかっているのか、実際の製品を例に取り上げ、場所別の電気代を見ていきましょう。
換気扇の電気代の計算には次の式を用いています。
消費電力(kW)×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)
料金単価の目安は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhです。また、使用時間は24時間つけっぱなしと仮定しています。
※出典: よくある質問 Q&A |公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

お風呂の換気扇の電気代

お風呂は湿気がこもりやすく、重点的に換気を意識したい場所です。お風呂の換気扇はほかの場所の換気扇に比べ、消費電力が大きい傾向があります。

  • 製品名:FY-13UG7E(パナソニック)
  • 消費電力(50Hzの場合):25.5W(強)、19.5W(弱)

25.5W(強)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0255kW×1時間×31円/kWh=約0.79円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.79円/時間×24時間=約18.96円/日
  • 1カ月あたりの電気代:18.96円/日×30日=約568.8円/月

19.5W(弱)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0195kW×1時間×31円/kWh=約0.6円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.6円/時間×24時間=約14.4円/日
  • 1カ月あたりの電気代:14.4円/日×30日=約432円/月

お風呂の換気扇は通常の換気タイプ以外に、洗濯物の乾燥に使えるタイプもあります。浴室乾燥機として使う場合、電気代がより高くなる点に注意しましょう。
※出典: FY-13UG7E 品番詳細 - Vカタ/VAソリューションカタログ - Panasonic

キッチンの換気扇の電気代

キッチンの換気扇の役割は、調理中に出る湿気・油分・においの除去です。一般的によく使われているレンジフードタイプの電気代を計算しました。

  • 製品名:FY-60DWD5-S(パナソニック)
  • 消費電力:28.5W(強)、11.5W(中)、8W(弱)、5W(常時)

28.5W(強)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0285kW×1時間×31円/kWh=約0.88円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.88円/時間×24時間=約21.12円/日
  • 1カ月あたりの電気代:21.12円/日×30日=約633.6円/月

11.5W(中)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0115kW×1時間×31円/kWh=約0.36円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.36円/時間×24時間=約8.64円/日
  • 1カ月あたりの電気代:8.64円/日×30日=約259.2円/月

8W(弱)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.008kW×1時間×31円/kWh=約0.25円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.25円/時間×24時間=約6円/日
  • 1カ月あたりの電気代:6円/日×30日=約180円/月

5W(常時)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.005kW×1時間×31円/kWh=約0.16円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.16円/時間×24時間=約3.84円/日
  • 1カ月あたりの電気代:3.84円/日×30日=約115.2円/月

キッチンの換気扇は調理の状況に応じて強さを使い分けるのが一般的です。上記の製品なら、5W(常時)でつけっぱなしにしても、電気代は1カ月あたり100円程度しかかかりません。
※出典: FY-60DWD5-S 品番詳細 - Vカタ/VAソリューションカタログ - Panasonic

トイレの換気扇の電気代

トイレは狭いうえに密室であることから、においを除去する換気扇が不可欠です。

  • 製品名:FY-08PFRY9VD(パナソニック)
  • 消費電力(50Hzの場合):1.9W(強)、1.4W(弱)

1.9W(強)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0019kW×1時間×31円/kWh=約0.06円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.06円/時間×24時間=約1.44円/日
  • 1カ月あたりの電気代:1.44円/日×30日=約43.2円/月

1.4W(弱)の場合

  • 1時間あたりの電気代:0.0014kW×1時間×31円/kWh=約0.04円/時間
  • 1日あたりの電気代:0.04円/時間×24時間=約0.96円/日
  • 1カ月あたりの電気代:0.96円/日×30日=約28.8円/月

トイレの換気扇は小型のタイプが多く、24時間つけっぱなしにしても電気代はほとんど気にならないレベルです。
※出典: パイプファン | 換気扇 | 空調・換気 | Panasonic

24時間換気システムとは?

住宅の換気方法には、個別の換気扇以外に24時間換気システムと呼ばれるものもあります。24時間換気システムの役割や電気代も確認しておきましょう。

24時間換気システムの基礎知識

24時間換気システムは、屋内の空気を外気と入れ替えながら、常に新鮮な空気を循環させるシステムのことです。シックハウス症候群を予防するために、2003年の建築基準法改正ですべての建物への設置が義務づけられました。
シックハウス症候群とは、住宅内の空気汚染によって引き起こされる体調不良の総称です。建材や家具などから発生する化学物質や、カビ・ダニ・ハウスダストなどが原因として考えられています。新築住宅やリフォーム後の住宅で生じやすいのが特徴です。
24時間換気システムでも換気扇を使用しますが、お風呂・キッチン・トイレに設置される個別の換気扇とは目的が異なります。給気と排気のいずれかに自然換気を取り入れるケースがあることも、24時間換気システムの特徴です。
※出典: シックハウス対策について知っておこう。 | 国土交通省住宅局

24時間換気システムの電気代

24時間換気システムは、換気方法により次の3つに大きく分けられます。

  • 第1種換気方式:給気と排気の両方を換気扇で行う
  • 第2種換気方式:給気は換気扇、排気は自然排気で行う
  • 第3種換気方式:給気は自然吸気、排気は換気扇で行う

パナソニック製の戸建住宅向け24時間換気システムの電気代目安は以下の通りです。

  • 第1種換気方式(センサー24システム)の電気代の目安:503円(50Hz)
  • 第3種換気方式(センサー24システム)の電気代の目安:215円(50Hz)

給気を自然排気で行う第3種のほうが電気代を節約できますが、自然給気口から効率よく外気を取り込むのは難しいのが現状です。第1種のほうが安定した換気効果を得られます。
※出典: 24時間換気システム 戸建住宅用 | 換気扇 | 空調・換気 | Panasonic

換気扇をつけっぱなしで使うメリット

換気扇は24時間つけっぱなしにしておくのがおすすめです。換気扇をつけっぱなしで使うメリットを見ていきましょう。

カビの発生を抑えられる

室内にカビが発生する主な原因は湿気です。カビが発生すると人体に悪影響をおよぼす恐れがあるほか、除去作業も面倒になります。
換気扇をつけっぱなしで使えば、室内に湿気がこもりにくくなるため、カビの発生を抑えられます。特に湿気が多いお風呂では、換気扇のつけっぱなしは必須といえるでしょう。

においの拡散を防げる

トイレやキッチンでは嫌なにおいがこもりやすくなります。換気扇をつけっぱなしにしておけば、においの拡散を防ぐことが可能です。
また、住宅ではトイレやキッチン以外でも生活臭は発生し、放置すると衣類に染みつくこともあるため、換気扇の常時運転が効果的です。

花粉やウイルスを除去できる

換気扇をつけっぱなしで使うメリットとしては、花粉やウイルスの除去にも効果が期待できます。アレルギーを持っている方にとっては、大きなメリットだといえるでしょう。
空気清浄機で花粉やウイルス対策をしている場合、換気扇をつけっぱなしにすることでその効果をさらに高められます。

建物の劣化を防ぎ、寿命を延ばせる

屋内に湿気がこもると、木造の柱や基礎部分の劣化を早めてしまいます。柱や基礎部分が傷むと、シロアリ発生の原因にもなりかねません。
換気扇をつけっぱなしにすることにより、湿気が常に屋外に排出される状態になれば、柱や基礎部分へのダメージが減るため建物の寿命を延ばせます。

換気扇を効率的に使うコツ

換気扇の使用時にポイントを押さえれば、換気効果をより高められます。換気扇を効率的に使うコツをチェックしておきましょう。

換気する場所を閉め切る

換気の対象となる部屋を閉め切ることで、空気の流れが効率的になります。特に、素早く換気したい場合は、窓やドアを閉めて換気扇を回しましょう。
お風呂の換気に関しては、早く換気しようとしてドアを開けたままにするのはNGです。お風呂のドアを開けたまま換気扇を回すと、お風呂の湿気が家中に拡散してしまいます。

定期的に掃除する

換気扇は定期的に掃除しましょう。換気扇の掃除を怠ると、換気効率の低下や故障につながる恐れがあります。汚れやすいキッチンの換気扇は、3~6カ月ごとの掃除が必要です。
換気扇の掃除方法は製品ごとに異なるため、取扱説明書をよく確認した上で作業を行いましょう。

エアコンとの併用時には「弱」で使う

エアコンと換気扇を併用すると、冷暖房の効率が上がります。換気扇により空気が循環し、室温を一定にキープしやすくなるためです。
ただし、換気扇を「強」で使うと外気が多く取り込まれるため、室温が安定しにくくなります。エアコンと換気扇の併用時には、換気扇を「弱」で回しましょう。

換気扇に関するよくある疑問

換気扇について考える際に生じがちな疑問をまとめました。換気扇をより効果的に使うためにも、よくある疑問と回答にひと通り目を通しておきましょう。

換気扇はつけっぱなしがおすすめ?

換気扇は基本的につけっぱなしの使用がおすすめです。換気扇の電力消費は少なく、1日中つけても電気代は数円~十数円程度にとどまります。
こまめなオンオフを繰り返すと、スイッチ部やモーターの劣化を早めかねません。特に、浴室・トイレ・キッチンなど湿気やにおいがこもりやすい場所では、一般的に常時運転が推奨されています。
ただし、次のようなケースでは、こまめなオンオフの使用も選択肢に入るでしょう。

  • 寝室などで音が気になる場合
  • 冬場に冷気が入るなど暑さ・寒さに影響する場合
  • 日中不在で換気の必要性が少ない場合

換気扇のつけっぱなしは故障しやすい?

換気扇は、適切に設置・管理されていれば、比較的故障しにくい電化製品です。一般的な寿命は15年程度とされています。
10年以上経過すると不具合が発生することもあるため、調子が悪ければ買い替えも検討しましょう。新しい換気扇に交換することで、換気効果や節約効果のアップも期待できます。

換気扇をつけると寒い場合の対処法は?

寒い時期に換気扇を回していると、換気扇を通して入ってくる冷気により寒く感じることがあります。換気扇をつけている際に、寒さを感じる場合は、換気扇カバーの設置が有効です。
換気扇カバーは換気扇全体を覆うため、冷気が室内に入り込むのをある程度防げます。換気扇カバーを選ぶ際は、自宅の換気扇に合うサイズを選びましょう。

換気扇はつけっぱなしでも電気代が安い

換気扇の電気代は、1日中つけっぱなしでも数円~十数円程度と非常に安く、ほとんど気にならないレベルだといえます。
換気扇のつけっぱなしには多くのメリットがあるため、基本的に24時間運転が推奨されます。換気扇を効率的に使うコツも把握し、日常の換気に役立ててください。

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