犬との暮らしは、心の癒やしや家族の一員としての喜びをもたらします。しかし、犬を飼うには多くの費用がかかるため、しっかりとした計画が必要です。本記事では、犬を飼育するのに必要な費用を内訳ごとに詳しく解説し、生活費を抑えるための節約方法も併せてご紹介します。
犬を飼う際にかかる費用の内訳
犬を家族に迎える際には、初期費用や月々の維持費、突発的な臨時費用が発生します。飼い主としては、それぞれの費用について把握し、計画的に準備を進めることが大切です。
具体的な金額は後述しますので、まずはどのような費用がかかるのか、シチュエーションと項目を見ていきましょう。
迎え入れる際にかかる初期費用
犬を家族に迎える際には、まず住環境を整えるための準備が必要です。
具体的には、犬が快適に過ごせるケージや食器、トイレトレーなどの日用品を購入することになります。
さらに、登録料や初めての動物病院での健康診断やワクチン接種も初期費用の一部です。
これらの準備には、犬の種類やサイズ、またどこまで充実させるかによって変わってきます。必要最低限のものを用意するか、あるいはペットシューズやベッドなどを用意するのかなどでも変わってきます。
また、ペットショップで購入する場合は犬そのものの購入費用も含まれることを考慮しましょう。
毎月かかる費用
犬との生活には、毎月一定の維持費が発生します。たとえば、食費として必要なドッグフードやおやつ代は犬種や体重によって異なり、小型犬で月1,500~3,000円、大型犬では10,000円以上になることがあります。
また、トイレシートやウェットティッシュといった消耗品代も加わります。
さらに、フィラリア予防薬や定期的な健康診断など医療費がかかるほか、おもちゃや歯磨き用品といったケア用品代も考慮が必要です。
臨時で必要になる費用
病気やけがに対する治療費、避妊や去勢手術は予期せぬタイミングで必要になることがあります。
また、旅行や出張の際にペットホテルを利用する場合や緊急時にペットタクシーを手配するケースも考えられます。
これらは計画的に準備することが難しいため、予備費として一定の貯蓄を持つことが大切です。
初期費用の内訳
犬との暮らしを始めるには、さまざまな準備をしなければなりません。まずは初期費用を把握しておきましょう。特に、初期費用としてケージやリード、食器などの生活必需品をそろえる必要があります。
どのような初期費用が掛かるのかを、以下で具体的に解説します。
ケージなど犬の生活に欠かせないもの
犬の生活を快適にするためには、ケージやトイレ用品などのアイテムが欠かせません。犬が安心して過ごすための基本的な設備となります。
具体的なアイテムとその費用の目安について詳しくご紹介します。
- ケージやサークル:約5,000〜30,000円ほど
-
フード:
- 〇 小型犬 - 約1,000〜3,000円
- 〇 大型犬 - 約10,000円
- 食器類:約500円〜4,000円
- トイレトレー(一般):約1,500〜3,000円
- トイレトレー(トイレ学習用の場合):約1,000円
- ペット用カメラ:約3,000~20,000円
初めて犬を迎えるとき、初期費用が思いのほか高額になることがあります。愛犬が快適に暮らせるようにするために必要な費用を細かくチェックし、準備を整えましょう。他にも、ドッグブーツやふん取りキャッチャー、消臭スプレーやベッドなど、必要に応じて買い足していくことになります。
また、外出が多くペットカメラを付けたい場合はその費用も計算しなければなりません。ペットカメラは性能によって大きく金額が異なりますので、予算と相談しながら選ぶことが求められます。
散歩や外出の際に必要なもの
犬と散歩や外出を楽しむためには、リードやハーネス、キャリーバッグといったアイテムが必要になります。
また、散歩中のエチケットとして、うんち処理袋などの衛生用品は持ち歩かなければなりません。
犬との外出を安全でスムーズにするために必要なアイテムの費用の目安をお伝えします。
- リード、首輪・ハーネス:3,000円~
- クレートやスリングなどのキャリーバッグ:約4,000〜15,000円
- 散歩バッグ:約3,000円〜
- ハンディシャワー:約1,000円
- うんち処理袋:約500円
日頃のお手入れに必要なもの
犬の健康管理には、日頃のお手入れが欠かせません。
特にブラッシングや爪切りなどのケアをするための道具は必需品です。これらのお手入れ用品をそろえることで、犬の健康維持はもちろん、飼い主とのスキンシップの時間も増やすことができます。日常ケアに必要な道具とその費用について紹介します。
- ブラシやコーム:約3,000~6,000円
- ケア用品(ブラシや爪切り、歯ブラシなど):約1,000~3,000円
- シャンプー等:約3,000円
これらの費用は、トリミングサロンなどでやってもらう場合、さらに膨らむ可能性もあります。
毎月かかる費用の内訳
犬を飼う上で、生活費は毎月発生する欠かすことのできない出費です。主にフード代やケア用品代が中心ですが、医療費やペット保険の費用も考慮する必要があります。毎月かかる費用の詳細を解説していきます。
フードなどの生活必需品
フードやトイレ用品は必需品で、必ず必要になります。また、犬種や犬の好み、栄養価などによっても金額が変わってくるものです。トイレシートやそのほかのケア用品も、犬が病気にならないためには不可欠なアイテムと言えるでしょう。
以下に、生活必需品をまとめました。
- フード:約1,500〜10,000円
- おやつ:約500〜2,000円
- ペットシーツ(トイレシート):約1,000〜2,500円
- ケア用品(ウェットシートや口腔ケア用品):約1,000〜3,000円程度
- シャンプートリミング代:約5,000〜20,000円
- ペット保険(月額):約4,000円
季節の変わり目には服やベッドも必要になるかもしれません。また、トリミング料金はサロンによって大きく異なることに加え、毛玉などの状況により追加料金が発生する点に注意が必要です。
臨時でかかる費用の内訳
犬との暮らしでは、予期せぬ臨時費用が発生することがあります。避けられない臨時費用は、飼い主にとって大きな負担となってしまいます。特に医療費や手術費用、さらにはペットホテル代などがその代表です。
これらの出費は計画外となることが多いため、事前に把握しておくことが重要です。
手術代、医療費など
犬がけがをしたり病気になった際には、高額な医療費や手術代がかかることがあります。病気やけがの内容によって金額は大きく異なりますが、事前にその目安を知っておくことで準備がしやすくなります。
事前に見積もり、備えておくことが重要です。以下、アイペット損保の保険金額請求を参考にいくつか抜粋してご紹介します。
〇手術に関して
- 腫瘍(皮膚腫瘍を手術で取った例):90,400円
- 歯周病(全身麻酔をして歯石除去と抜歯をした例):97,300円
- 骨折(折れた骨を手術でつなげた例):308,700円
- 異物誤飲(全身麻酔をして異物を内視鏡で取り出した例):77,760円
〇通院に関して
- 皮膚炎(皮膚の検査をしてお薬を処方された例):7,000円
- 下痢(便の検査をしてお薬を処方された例):6,400円
- 骨折(耳の洗浄とお薬をぬった例):3,000円
高額な医療費や急な出費を避けるためにペット保険の加入を検討する飼い主は少なくありませんが、けがや病気の種類によっては保険適用外のものがあるので注意が必要です。
※出典: 犬の手術・通院費用はどのくらいかかる? | ペット保険のアイペット損保
犬を飼育する際に生涯でかかる費用
犬を生涯飼育するとすれば、その費用はどの程度かかるのでしょうか?年間と生涯の費用を紹介します。
年間費用はいくらかかる?
年間費用については、アニコム損害保険株式会社が毎年出している「家庭どうぶつと家族」の費用を元に見ていきましょう。それによれば、2023年度の1年間にペット(犬)にかけた合計費用は338,623円です。
特に費用として大きかったのが、「フード・おやつ」の52,328円で、次いで「けがの病気や治療費」で36,617円になります。また、光熱費(飼育に伴う追加分)も13,819円と、侮れない出費となっています。飼い主が遅くまで外出する場合、照明や冷暖房費用についても考慮しなければなりません。
※出典: アニコム損害保険株式会社|家庭どうぶつと家族
生涯費用はいくらかかる?
犬の生涯にかかる費用について、一般社団法人ペットフード協会が2023年度に公表した実態調査を元に見ていきましょう。犬のサイズや平均寿命によって金額は異なります。
〇平均寿命
- 全体:約14.62歳
- 超小型:約15.07歳
- 小型:約14.29歳
- 中型・大型:約13.86歳
〇生涯必要経費の平均
- 全体:約2,446,068円
- 超小型:約2,554,012円
- 小型:約2,382,200円
- 中型・大型:約2,559,186円
犬の平均寿命はおよそ14歳前後で、生涯日必要な金額はおよそ250万円ほどとなります。
※出典: 犬 飼育・給餌実態と支出
犬と暮らす際の節約方法
犬との生活を楽しみながらも、費用を抑える方法を取り入れることで、家計への負担を軽減することができます。費用を無理なく抑えるためには、賢い節約方法を実践することがポイントです。ケア用品の選び方や日常生活の工夫次第で、出費を大きく減らすことができます。
以下に、効果的な節約方法をいくつかご紹介します。
ブラッシングなどのケアを小まめに
日々のブラッシングや健康チェックを欠かさず行うことで、病気やけがを予防し、医療費を削減することができます。
特に長毛種の場合、毛玉を防ぐための定期的なブラッシングが不可欠です。また、耳や爪のケアも重要で、これらを怠ると感染症やけがの原因となる可能性があります。
トリミング代を節約するためには、バリカンやハサミを使ったセルフケアもおすすめです。
初めて行う場合は、動画やガイドを参考にして、安全を最優先に取り組みましょう。
愛犬の健康を守りながら、家計への負担を軽減できます。
適切な冷暖房の設定
犬の快適な生活を維持するためには、冷暖房の設定を適切に行うことが重要です。特に夏場は熱中症を防ぐためにエアコンを活用し、室温を25~28度程度に保つよう心掛けましょう。
一方、冬場は寒さによる体調不良を防ぐため、18~20度程度の室温を維持することが推奨されます。適切な湿度も重要で、40~60%を目安に加湿器や除湿器を利用することで、快適な環境を整えることができます。
また、外出時の長時間稼働を避けるため、省エネ機能付きの家電を選ぶことも経済的です。
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必要な費用を理解して犬と楽しい生活を
犬との暮らしは、多くの喜びを感じることができる一方で、計画的な費用管理が欠かせません。必要な支出を把握することで、飼い主としての責任を果たし、愛犬との生活を安心して楽しむことができます。
また、費用がかかる以外にしつけやトレーニングなど、手のかかることがたくさんあります。しかし、それらの大変さが苦にならないほどの幸せな瞬間がこれから待っています。
日常的なケアや生活環境の工夫次第で、出費を抑えながら犬の健康と楽しい時間を守ることができます。愛犬との生活をより楽しく、経済的に安定したものにするために、本記事の情報をぜひ役立ててください。
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