オール電化住宅におすすめの電力会社8選！選び方や節電のポイントも解説

オール電化住宅向けの電力会社は、時間帯別の料金プランや、給湯設備に適した深夜電力の割引など、独自のメリットを提供しています。まずは全国で利用できる主要な電力会社から、オール電化住宅におすすめのサービスを紹介します。

「Looopでんき」は、シンプルで透明性の高い料金設定が特徴で、再生可能エネルギーへの取り組みも積極的に進めています。
一般的なオール電化向けプランでは、夜間のみ料金が安く、電気を使用する時間が制限される傾向があります。
しかし、Looopでんきの「スマートタイムONE」は、市場連動型の料金プランです。夜間以外でも電気を使用する時間を工夫することで、毎月お得に電気を利用できます。
さらに、専用アプリで電気の利用状況を把握でき、電気代を節約できるか不安なお客さまも、徹底したサポートを提供します。料金シミュレーションも可能なので、まずはどの程度電気代が抑えられるか確認してみましょう。
⇒電気料金がいくらになるかシミュレーションしてみる

「東京電力エナジーパートナー」は、首都圏を中心に長年電力を供給してきた大手電力会社です。オール電化向けには「スマートライフS」や「スマートライフL」を提供しており、夜間の電気料金が割安に設定されています。
午前1時から午前6時までの深夜時間帯は特に料金が安く、エコキュートで深夜にお湯を沸かすご家庭にとって、魅力的なプランといえるでしょう。
さらに、大手ならではの安定した電力供給と、充実したカスタマーサポート体制も安心材料です。長期利用者向けの割引制度や、各種ポイントサービスなども用意されています。

「idemitsuでんき」は、石油元売大手の出光興産が提供する電力サービスで、ガソリンスタンドでの給油割引と組み合わせられる点が特徴です。オール電化向けプランでは、深夜時間帯の電気料金が割安に設定されており、電気温水器やエコキュートを使用するご家庭に適しています。
また、車を頻繁に使用する家庭であれば、電気代の節約と給油代の割引を同時に受けられるため、家計全体でのメリットが大きいでしょう。料金プランは地域によって異なる場合もありますが、基本的には時間帯別の料金体系を採用しています。

「オクトパスエナジー」は、イギリス発の新電力会社で、再生可能エネルギーの利用促進に積極的に取り組んでいます。オール電化住宅向けには、時間帯によって料金が変動する柔軟なプラン（オール電化オクトパス）を提供中です。
スマートメーターと連携して、最適な電力使用パターンを分析でき、ライフスタイルに合わせて夜間電力や昼間電力の利用を最適化できるのが特徴です。
さらに、太陽光発電システムを導入しているご家庭では、余剰電力の買取サービスも充実しているため、売電と購電の両面でメリットを享受できます。

「コスモでんき」は、コスモ石油が提供する電力サービスで、給油割引や各種ポイントサービスと連携できます。オール電化の住宅向けには、夜間料金が割安になるプランが用意されており、深夜電力を活用する給湯設備のご家庭におすすめです。
さらに、コスモ・ザ・カードを保有している場合には、ガソリン代の割引と電気料金の支払いでポイントが貯まるなどの特典も得られます。料金プラン自体もシンプルでわかりやすく、複雑な条件を気にせず利用できる点が魅力です。

「ENEOSでんき」は、国内最大級のガソリンスタンドネットワークを持つ、ENEOSが提供する電力サービスです。
オール電化住宅向けには、基本料金が割安に設定されたプランがあります。地域の電力会社のオール電化プランと比べて、昼夜の使用量に関わらず、単価が一律に近いのが特徴です。
また、ENEOSカードやVカードとの連携で、電気代の支払いでガソリン代の割引やポイント還元が受けられます。エネルギー事業で培ったノウハウを生かした安定供給体制と、全国に広がるサービス拠点により、充実したサポートを提供しています。

「東京ガス」は、都市ガス事業で培った信頼性と実績を生かして、電力の供給もしている会社です。オール電化向け料金メニュー（時間帯別プラン）も用意されており、午前1時〜午前6時の深夜帯の電気の利用が割安になります。
大手ならではの安定した供給体制と、24時間365日対応のカスタマーサポートも強みで、ガスと電気をセットで契約すると適用される割引サービスや、インターネットサービスとのセット割引なども充実しています。
再生可能エネルギーを利用した電気の提供も特徴で、環境に配慮した電力を利用できる点も魅力です。

「リボンエナジー」は、地域密着型のサービスを展開する新電力の会社で、きめ細かな顧客対応が特徴です。
料金単価は使用する時間帯によって変動しますが、オール電化住宅の場合は一定の条件により、1kWhあたり0.50円（税込参考価格0.55円）の割引を受けられます。
また、太陽光発電システムとの組み合わせを想定したプランも利用可能です。うまく活用すれば、昼間は自家発電で夜間は割安な電力を購入するといったように、効率的に電気を使えるようになります。

オール電化の住宅で電力会社を選ぶ際には、単に料金だけではなく、ライフスタイルや電気の使用パターンに合ったプランを選ぶことが重要です。電力会社を選ぶ際、注目すべきポイントを確認しておきましょう。

電力会社によって、供給できる地域が限られている場合が多くあります。電力会社を切り替える前に、自宅がその会社の供給エリアに入っているか必ずチェックしましょう。
契約を検討している電力サービスが供給エリア外の場合、申し込みできず切り替えもできないため、事前確認が必須です。特に、都市部以外の地域の場合、サービスが対応しているかわからないケースもあるので、不明な点は事前に電力会社に確認しておくと安心です。

オール電化の住宅では、どの時間帯に多く電気を使うかによって、最適なプランが大きく変わります。日中は仕事で不在にすることが多く、エコキュートで深夜にお湯を沸かすご家庭であれば、夜間料金が大幅に割安になるプランがよいでしょう。
逆に、在宅勤務やリタイア後の生活で昼間の電気使用が多い場合には、昼夜の料金差が少ないプランが向いているケースがあります。また電気の使用時間帯によらず、使用量に応じた料金体系のプランが適しているご家庭も、少なくありません。
事前にご家庭の電気の使用パターンを把握し、ライフスタイルに合わせて無理なく利用できるプランを選びましょう。

電力会社によっては、契約時にポイントの還元や商品券、ガソリンの割引などの特典を受けられる場合も多くあります。各社のキャンペーンは時期によって変わるため、最新の情報をチェックし、場合によっては契約のタイミングを工夫するのもよいでしょう。
ただし、こうした特典を重視し過ぎるのではなく、まずは基本料金や従量料金といった、本質的な部分に目を向けることが大切です。なお、電力会社を選ぶ際のポイントは、以下の記事でも解説しています。こちらも参考にしてください。
⇒電力会社の選び方について、もっと詳しく知りたい方はこちら

電力会社を切り替える際には、料金だけではなく、契約内容や設備状況も確認しておく必要があります。オール電化の住宅で電力会社を変更する際の流れと、注意すべき点を見ていきましょう。

一般的に電力会社を変更する流れは、次の通りです。特別な工事や立ち会いが不要な場合がほとんどで、切り替え自体は簡単にできます。

• 新しい電力会社の料金やサービスを比較し、希望のプランを選ぶ
• Webや電話で申し込みをして、住所や氏名、現在の契約情報などを入力する
• 新しい電力会社が現在の会社に対して、解約手続きを代行する
• 切り替え完了後、次回検針日から新しい会社のプランで利用が開始される

このように特別な手続きはほとんどなく、多くの場合は申し込みだけで完了します。初めて電力会社を切り替える方でも、問題なく対応できるでしょう。不明点や疑問点がある場合は、電力会社に問い合わせれば回答してもらえます。
⇒電力会社の乗り換えについてもっと詳しく知りたい方はこちら

電力会社によっては、最低利用期間が設定されている場合があり、期間内に解約すると違約金が発生することがあるので注意しましょう。
特に、キャッシュバックや大幅な割引キャンペーンを実施している電力会社では、一定期間の契約継続を条件としているケースがあります。
契約前には必ず約款や契約条件を確認し、最低利用期間の有無や違約金が発生する条件や金額、解約時の手続き方法などを把握しておきましょう。

多くの新電力会社では、電気使用量を30分ごとに計測できるスマートメーターの設置が必要です。スマートメーターがまだ設置されていない場合、電力会社の切り替えに合わせて設置工事が求められるケースがあります。
工事は原則として無料で、所要時間は15～30分程度です。工事当日は立ち会いが不要な場合が多いものの、メーターの設置場所によっては在宅が必要なこともあります。事前に電力会社に確認しておきましょう。
⇒スマートメーターについてもっと詳しく知りたい方はこちら

オール電化の住宅で電気代の負担を抑えるには、まず日頃の電気の使い方を工夫することが重要です。ガスを利用しているご家庭に比べて、電気への依存度が高いため、小さなムダが積み重なると、月々の光熱費の負担が大きく増えてしまう可能性があります。
家庭全体の電気使用状況を見直し、効率的に活用する意識が求められます。また、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの使用時間を、料金単価の安い時間帯に合わせることで、毎月の電気代を抑えられる可能性があります。
加えて、冷暖房の設定温度を適切に保ち、住まいの断熱性能を高めるといった工夫も効果的です。こまめな待機電力のカットやLED照明の利用、太陽光発電の併用なども検討してみましょう。
⇒オール電化の節電のポイントについてもっと詳しく知りたい方はこちら

オール電化住宅では、電力会社選びが年間の光熱費に大きく影響する重要な要素となります。各社が提供する時間帯別料金プランや深夜電力割引、さまざまな特典やキャンペーンを検討し、ご家庭に最適な選択肢を見つけることが重要です。
まずは自宅の供給エリアを確認し、ご家庭の電気使用パターンを把握した上で、複数の電力会社のプランを比較してみましょう。電力会社を切り替える前には、契約期間や違約金の有無、スマートメーターの設置状況なども、きちんと確認することが大切です。