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ダイソンといえば、おしゃれでありながらパワフルで高機能な電化製品のメーカーとして高い人気を誇ります。そして、ダイソンから発売されている「ダイソン ピュアホットアンドクール」は扇風機、ヒーター機能に加え、空気清浄機が一体となった製品です。
スリムで家の中で場所を取らず1台3役もこなしてくれるため人気の商品となっています。

しかし、パワフルなイメージもあるダイソン製品だけに、電気代が高いかもしれないと不安に思う方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ダイソンのピュアホットアンドクールの機能や電気代、ほかの暖房器具との比較、電気代を抑えるポイントなどについて説明します。

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ダイソン ピュアホットアンドクールとは

ダイソンのピュアホットアンドクールは大きく分けて三つの機能が付いています。その一つがヒーター機能です。ダイソン独自の機能で部屋全体を素早くパワフルに暖めてくれます。

二つ目は扇風機機能です。ダイソンのピュアホットアンドクールは羽根がなく、吹き出し口から勢い良く風が出てくる仕組みのため、普段のお手入れはサッと拭くだけで済みます。

三つ目は空気清浄機能です。独自の高性能フィルターで、PM0.1レベルの超微細な空気中の汚れまでスピーディに取り除いてくれます。空気清浄機能と同時にヒーターと扇風機を使えば、きれいな空気が出てくるのが嬉しいポイントです。

また、「DysonLink(ダイソンリンク)」機能が付いているので、スマホに専用アプリをダウンロードすれば外からでも家の中のピュアホットアンドクールをコントロールできます。帰宅前に電源を入れておくことができ、電源を切り忘れて出かけても外出先から電源オフにすることができます。

ここではそれぞれの機能について詳しく説明します。

ヒーター機能

ダイソンのピュアホットアンドクールのヒーター機能は、Air Multiplier™テクノロジーによるパワフルな送風機能で、設定した温度まで素早く部屋を暖めることができます。

そして、350°もの首振り機能で部屋全体に暖かくきれいな空気を行き渡らせることができます。過熱を防ぐセンサー付きなので、安全性も高い点が魅力です。

扇風機機能

扇風機機能もダイソンらしいパワフルさにあふれており、毎秒290リットルもの空気を送り出して風を生み出しています。
ダイソンの扇風機の最大の特徴は、羽根のない独特の見た目です。羽根がなく空洞になっているために手入れがしやすく、小さな子どもが誤って指や手を挟んでしまう心配もありません。

Dyson Linkアプリで外出先から起動させておき、エアコンのタイマーも設定し冷房と併用すれば、暑い日でも涼しい部屋に帰ることができます。

空気清浄機能

ダイソンの空気清浄機は花粉対策製品としてJAPOCの認証を受けています。JAPOCマークは「花粉問題対策事業者協議会」が行う性能テストをクリアした商品に用いることができる品質保証マークです。

ダイソンのピュアホットアンドクールの空気清浄機能は、花粉を99%以上、ニオイも97%程度除去できるとしています。
これはダイソン独自のフィルターにより、PM0.1レベルの微細な粒子まで99.95%取り除いてくれるためです。
PM0.1レベルというのは、髪の毛の800分の1の大きさになります。なかなか実感としてわかりにくいですが、工業排気や車の排気ガスでもPM2.5となるため、それよりさらに小さい微粒子まで取り除いてくれるということがわかります。

出典:Dyson Pure Hot+Cool Link™|空気清浄機能付ファンヒーター|ダイソン

ダイソン ピュアホットアンドクールのメリット

ダイソンのホットアンドクールはここまで説明したように、ヒーター、扇風機、空気清浄機能という三つの役目を兼ね備えています。しかし、それ以外にもダイソンには選ばれる理由が多く備わっています。

ピュアホットアンドクールのメリットは、まずコンパクトという点が挙げられます。パワフルな風量を送り出す製品はどうしてもサイズが大きくなる傾向にありますが、ダイソンのピュアホットアンドクールは部屋に置いても圧迫感がありません。

そして、形がシンプルなため拭き掃除が簡単です。フィルターは約1年間で交換が必要となり、新たなフィルターを付けることが推奨されています。費用はかかりますが、フィルターが機能しなければ空気清浄機能が落ちるため、定期的に交換をしましょう。

さらに、部屋に置きたくなるようなスタイリッシュさも特徴です。色はホワイトとシルバーから選べるので、インテリアに合わせて選択できます。

ダイソンのピュアホットアンドクールは1台で3役をまかなってくれるため、別々に電化製品を買う必要がなく設置スペースもまとめられるのが大きな魅力でしょう。
また、ヒーターと扇風機機能が一緒になっているため、季節によってそれぞれを出し入れする手間も省けます。

ダイソン ピュアホットアンドクールの電気代は?月にいくらかかる?

高機能なピュアホットアンドクールを実際に使用するとどのぐらいの電気代がかかるのでしょうか。ここでは機能別に運転最大時の電力消費量を元に計算します。(1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWh)

涼風モード(扇風機)と空気清浄機能は同じ電力量が使われるため電気代も同じになります。
ダイソンの公式Webサイトの情報によると、首振りモードをオフにした場合の電気代は1時間あたり約1.1円(※)です。
空気清浄機能は24時間稼働させた場合、1日あたり26.4円、1カ月で792円、1年間で9,504円の電気代がかかります。

次に温風モードの場合はどうでしょうか。同じく首振りモードはオフとします。
電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/kWh)」で求められます。

ダイソンピュアホットアンドクールの最大消費電力量は1200Wとなり、1日3時間使用する場合以下の計算で求められます。

1.2kWh×1時間×27円/kWh=32.4円(1時間あたりの電気代)
32.4円×3時間=97.2円(3時間あたりの電気代)
97.2円×30日=2,916円(1カ月あたりの電気代)

まとめると以下の表になります。

ダイソンピュアホットアンドクールの機能別に運転最大時の電力消費量
機能 1時間あたりの電気代 1日あたりの電気代(1日3時間利用) 1カ月あたりの電気代(1日3時間で毎日利用)
涼風/空気清浄機能 1.1円 26.4円 792円
温風モード 32.4円 97.2円 2,916円

温風モードは消費電力量が大きいため、電気代も高くなる傾向にあります。

※出典:Dyson Pure Hot+Cool|空気清浄機能付ファンヒーター|ダイソン
※出典:Dyson Pure Hot + Cool™ |空気清浄機能付ファンヒーター|製品仕様| ダイソン

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ダイソン ピュアホットアンドクールの電気代は高い?ほかの暖房器具と比較

赤ちゃんと遊ぶ女性の画像 赤ちゃんと遊ぶ女性の画像

ダイソンのピュアホットアンドクールの電気代についてお伝えしましたが、電気代が高くなる温風モードについて、ほかの暖房器具と比較してみましょう。
ほかの暖房器具についても最大運転時の電気代で算出し比較します。

ファンヒーター

ファンヒーターにはガスや石油などの種類もありますが、ダイソンと同じく電気をエネルギー源に稼働する製品と比較するため、セラミックファンヒーターで考えます。
セラミックファンヒーターの最大消費電力はダイソンと同じく1200W前後のもの(※)が多く、1日3時間使用すると考えると、電気代は以下のようになります。

1.2kW×1時間×27円/kWh=32.4円(1時間あたりの電気代)
32.4円×3時間=97.2円(3時間あたりの電気代)
97.2円×30日=2,916円(1カ月あたりの電気代)

ただし、部屋を暖めるスピードによって最大電力で運転する時間の長さも変わるため、性能が高い製品の方がより電気代を抑えられます。単純に消費電力で比較すれば、ピュアホットアンドクールはセラミックファンヒーターと同等の電気代です。

※出典:プラズマクラスター電気暖房機 HX-LS1 詳細(スペック) | SHARP

電気ストーブ

電気ストーブは一般的にカーボンヒーターやハロゲンヒーターなどを指すことが多いです。エアコンのように部屋全体を暖めるには不向きで、局所的な暖房に適しています。
<カーボンヒーターの電気代>
カーボンヒーターは設置する場所の広さに応じてサイズや消費電力が異なります。
あるメーカーのカーボンヒーターの消費電力は弱で450W、強で900W(※1)となり、このとき900Wで1日3時間使用した場合、以下のようになります。

0.9kW×1時間×27円/kWh=24.3円(1時間あたりの電気代) 24.3円×3時間=72.9円(3時間あたりの電気代)
72.9円×30日=2,187円(1カ月あたりの電気代)

<ハロゲンヒーターの電気代>
また、ハロゲンヒーターの消費電力は弱が330W、中が670W、強が1000Wの機種(※2)で、670Wを1日3時間使用する場合の電気代は以下のとおりです。

0.67kW×1時間×27円/kWh=18.09円(1時間あたりの電気代)
18.09円×3時間=54.27円(3時間あたりの電気代)
54.27円×30日=1,628円(1カ月あたりの電気代)

※1 出典:遠赤電気ストーブ KKH-0961 詳細(スペック) | KOIZUMI
※2 出典:ハロゲンヒーター HLH-HS307 詳細(スペック) | HITACHI

エアコン

あるメーカーの8畳用のエアコン(暖房)の消費電力は105~1480W、平均消費電力は525Wです(※)。平均消費電力で1日3時間使用する場合の電気代は以下のとおりです。

0.525kW×1時間×27円/kWh=14.18円(1時間あたりの電気代)
14.18円×3時間=42.54円(3時間あたりの電気代)
42.54円×30日=1,276円(1カ月あたりの電気代)

エアコンは自動運転にしておくと、設定温度まで達した後は消費電力が小さくなるため、最大消費電力が続くわけではないため、電気代の計算に使用する電力は各メーカーのWebサイトなどを確認すると良いでしょう。

※出典:三菱ルームエアコンZシリーズ MSZ-ZW2521 詳細(スペック) | 三菱電機

床暖房

8畳程度の電気式床暖房の消費電力が1500W(※)の場合、1日3時間使用する場合の電気代は以下のとおりです。

1.5kW×1時間×27円/kWh=40.5円(1時間あたりの電気代)
40.5円×3時間=121.5円(3時間あたりの電気代)
121.5円×30日=3,645円(1カ月あたりの電気代)

※出典: 電気床暖房 フリーほっと 100Vタイプ/200Vタイプ パナソニックカタログ「2020 インテリア建材 暮らし&リフォーム」 | パナソニック

こたつ

あるメーカーのこたつの消費電力は500W程度(※)ですが、一度温まれば強運転で300W程度、弱運転で100W程度で運転できるケースもあります。このとき、300Wで1日3時間使用する場合のこたつの電気代は以下のとおりです。

0.3kW×1時間×27円/kWh=8.1円(1時間あたりの電気代)
8.1円×3時間=24.3円(3時間あたりの電気代)
24.3円×30日=729円(1カ月あたりの電気代)

ヒーターやストーブと比べて電気代が安いのが特徴です。

※出典:カジュアルこたつ EYC-8060 詳細(スペック)|YAMAZEN

ホットカーペット

ホットカーペットは大きさによって電気代が異なり、あるメーカーでは2畳用が490W、3畳用が700W(※)です。このとき、2畳用のホットカーペットを1日3時間使用する場合の電気代は以下のとおりです。

0.49kW×1時間×27円/kWh=13.23円(1時間あたりの電気代)
13.23円×3時間=39.69円(3時間あたりの電気代)
39.69円×30日=1,190.7円(1カ月あたりの電気代)

以上の暖房器具の電気代をまとめると以下のようになります。

暖房器具の電気代一覧
暖房器具 1時間あたりの電気代 1日あたりの電気代(1日3時間利用) 1カ月あたりの電気代(1日3時間で毎日利用)
ピュアホットアンドクール(温風モード) 32.4円 97.2円 2,916円
セラミックファンヒーター 32.4円 97.2円 2,916円
電気ストーブ 24.3円 72.9円 2,187円
ハロゲンヒーター 18.1円 54.3円 1,628円
エアコン 14.2円 42.5円 1,276円
床暖房 40.5円 121.5円 3,645円
こたつ 8.1円 24.3円 729円
ホットカーペット 13.2円 39.7円 1,191円

このように比較してみると、最も電気代が高いのは床暖房を使用する場合ですが、セラミックファンヒーターやピュアホットアンドクールも電気代のかかる暖房器具と言えそうです。
こたつやホットカーペットは電気代が安いのが特徴ですが、温める範囲が局所的であるためヒーターやエアコンとは用途が異なります。また、近年ではエアコンも省エネ化が進んでいるため、部屋全体を暖める場合はエアコンの利用がおすすめです。
暖房器具はさまざまな種類がありますが、目的に応じて使い分けるのが良いでしょう。

※出典:電気カーペット製品一覧|パナソニック

ダイソン ピュアホットアンドクールの電気代を抑えるポイント

電卓を持った女性の画像 電卓を持った女性の画像

先述したとおり、ピュアホットアンドクールはさまざまな暖房器具の中では電気代が高くなる部類の製品です。そのため、長時間使用するほど電気代がかさんでしまいます。
首振り機能もあるのでリビングなどの面積を持つ部屋を暖めることも可能ですが、その分大きなパワーで運転する時間が長くなってしまうため、広範囲を暖めるには不向きです。

温風モードを使用するときは、短時間または狭い範囲を温めることを目的にしたほうがよいでしょう。
リビングなどの広い部屋で使用する場合には、ピュアホットアンドクールとエアコンや床暖房など、ほかの暖房器具と併用するのがおすすめです。

また、アプリで遠隔操作も可能なため、外出先から自宅に帰るまでの間に家の中を少し暖めておくために使用するのも有効活用になります。
ただし、室内温度と設定温度の差が大きいと、消費電力も大きくなるため注意が必要です。

ご家庭の電気代を節約する方法は?

ダイソンのホットアンドクールの電気代を抑えようとすると、ほかの暖房器具と一緒に効率良く使うなど、家の中の電化製品を最適に使う必要があります。
また、ご家庭の電気代を節約するには、電力会社との契約内容について見直してみるのも一つの方法です。

ここでは毎月の電気代を節約する方法について解説します。

契約アンペア数の見直し

契約アンペア数は、アンペアが大きくなるほど同時に使える電化製品の数(消費電力の合計)が増えます。しかし、その分電気代に含まれる「基本料金」は高くなるため、まずご自身がどのアンペア数で契約しているのかを把握することが大切です。その上で、契約アンペア数を見直すと良いでしょう。

例えば、最大でも30Aしか使っていないのに40Aで契約していれば、それだけ無駄な基本料金を支払っていることになります。ただし、アンペア数少ないと電化製品を同時にいくつも使うときにブレーカーが落ちてしまう可能性があるため、適切なアンペア数で契約することが大切です。

一般的には1〜2人住まいのように電力の使用量が少ないご家庭で30A程度。3人世帯以上で電化製品を多く利用するご家庭は40A以上が目安とされています。

電気料金プランの見直し

一度契約した電気料金プランを見直していないという方も多いのではないでしょうか。電気料金プランは、生活やライフスタイルに変化があるたびに見直すのがおすすめです。

電力会社ではさまざま電気料金プランを展開されており、例えば「オール電化住宅」向けのプランや「電気+ガス」でセットになっているプランなど豊富に用意されています。

ご家庭の生活リズムなど、自分たちのライフスタイルに合ったプランを選びましょう。また思い切って電力会社の乗り換えも検討するのもおすすめです。
電気料金のシミュレーションは電力会社のWebサイトで簡単に行えるため、さまざまなプランを比較してどのプランが合っているか、節約できるかなどを検討してみると良いでしょう。

支払い方法をクレジットカードに変更

光熱費の支払い方法を口座引き落としにしている方も多いのではないでしょうか。
クレジットカード払いにすることで、カードの利用額に応じてポイントが還元されるためお得です。

貯まったポイントはショッピングで利用できることが多いため、電気料金だけでなく水道料金や毎月の固定費、税金などもカードでまとめて支払うことで、より効率的にポイントを貯めることができ節約にもつながります。

カードで支払う場合には、ポイント還元率の高いカードを積極的に活用しましょう。

まとめ

ダイソンのピュアホットアンドクールは1台3役で場所を取らずにスマートかつスタイリッシュに置けるほか、それぞれの機能も優れているため多くのメリットがあります。

温風モードの暖房効率は使い方によるため、純粋に暖房器具として使用する場合にはほかの暖房器具と併用すると良いでしょう。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。

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