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電気温水器は電気による給湯設備であり、ご家庭で安全にお湯を供給できます。便利な一方で、使い方によっては電気代が高くなる可能性もあるため、料金相場や節電のポイントなどを押さえておきましょう。電気代が高くなる原因を知っておくことが大事です。

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電気温水器とは?主な特徴や種類

電気温水器は、電気を使用して水を温める給湯設備です。シンプルな構造でありながら、ご家庭に安定してお湯を供給できるため、さまざまな場面で利用されています。まずは、電気温水器の基本的な仕組みと、主な種類を知っておきましょう。

電気温水器の基本的な仕組み

電気ヒーターによって水を温め、貯湯タンクに溜めておくことで、好きなときにお湯が使えるのが電気温水器です。タンクは熱損失が最小限に抑えられる仕組みのため、夜間に水を温めておけば、昼間に自由に使えるようになります。
ただし、タンク内のお湯は常に保温されているので、必要な温度を維持するために電力を消費し続けます。使い方を工夫しなければ、毎月の電気代の負担が増える可能性もあるので、注意しましょう。電気温水器の節電のポイントは後述します。

電気温水器の種類

電気温水器は操作や機能性に応じて、次のように「フルオートタイプ」「セミオートタイプ」「給湯専用タイプ」に分類できます。

  • フルオートタイプ:最も高機能なタイプで、お湯の供給量や温度を自動で調整し、使用状況に応じた運転が可能。お湯張りや追いだき、保温機能が自動化されているため、手間がかからず快適に使用できるが、本体価格は高めの製品が多い
  • セミオートタイプ:フルオートに比べて機能は限られるが、比較的低価格で導入できる。お湯張り機能が利用できる一方で、自動での保温や追いだきはできない場合が多く、一部手動での操作が必要となる
  • 給湯専用タイプ:給湯のみ可能な、最もシンプルなタイプ。自動でのお湯張りや追いだき機能は備わっておらず、蛇口を回してお湯を出す必要がある。設備費用やランニングコストが低く、手軽に導入しやすい

フルオートタイプは利便性が高い分、コストがかかる傾向にあります。一方、給湯専用タイプはシンプルで経済的ですが、手動での操作が必要です。ご家族の人数やお湯の使用量、ライフスタイルなどに合わせて、最適なタイプを選びましょう。

電気温水器の電気代はどれくらい?

電気温水器の電気代は、タンクの容量や使い方によって大きく異なります。まずは、1日あたりの電気代の目安を確認し、タンク容量との関係を確認してみましょう。

1日あたりの電気代の目安

電気温水器にかかる電気代は、1日約2~3時間利用する場合、300~500円程度が目安です。例えば、コロナの「UWH-46X2A2U-2(フルオートタイプ)」の電気代を計算してみましょう。定格消費電力は5.4kWで、1日あたり約3時間稼働すると仮定します。
また、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた「31円/kWh(税込)」を電力料金単価とすると、同製品の1日にかかる電気代は、次の計算式の通りです。
電気代=消費電力(kW)×使用時間 (時間)×料金単価 (円/kWh)=5.4kW×3時間×31円/kWh=502.2円/日
従って、1日あたりの電気代は約502円となります。仮に毎日同じ時間使用し続けた場合、1カ月を30日とすると、月間の電気代は約15,066円/月です。
※出典: UWH-46X2A2U-2 追いだきフルオートタイプ【2ヒーター/高圧力型】|電気温水器|株式会社コロナ

タンクの容量で電気代が異なる

電気温水器は、貯湯タンクの容量で電気代が異なります。一般的に200~500Lのものがほとんどですが、200Lと500Lの製品では、1日200円程度の電気代の差が出る場合もあるので覚えておきましょう。
また、ボイラーの種類や高圧力型・標準圧力型の違いなどにより、定格消費電力が約1~2kWも差が出てきます。
当然ながら毎月の電気代も変わってくるので、購入時の参考にしてみましょう。事前にどの程度の電力を消費するか、メーカーの公式サイトや取扱説明書などで確認することが大事です。
なお、上記のフルオートタイプ・セミオートタイプ・給湯専用タイプは、基本的に機能の違いを示したものです。給湯にかかる電気代は、同じメーカーであればさほど変わりません。ただし給湯専用タイプは、フルオート・セミオートに比べて消費電力は低めです。

電気温水器の電気代が高くなる原因は?

電気温水器の電気代が高くなってしまう原因は、以下のように電気温水器自体の消費電力が多い点や、経年劣化による性能の低下などが考えられます。それぞれ確認していきましょう。

熱効率が低く電力を多く消費するため

電気温水器の熱効率はエコキュートなどに比べて低く、お湯を沸かすのに多くの電力が必要です。さらに、タンク内の水を保温し続けることでお湯を供給する仕組みのため、頻繁にお湯を使うご家庭では、消費電力が増えてしまいます。
引越しなどでエコキュートから電気温水器に切り替えた場合、同じ感覚で使用していると、毎月の電気代が高くなる可能性が高いので、覚えておきましょう。

経年劣化により性能が下がっている場合も

電気温水器のヒーターは、使い続けると水あかが付着し、熱効率が低下してしまいます。また長年使用することで、タンクの内部やヒーター部分にも劣化が発生し、より電気代がかかるようになるので注意が必要です。
また古い設備を使い続けることで、無駄な電力がかかるだけではなく、故障の可能性も高まります。特に、設置から10年以上経過している電気温水器は、突然使えなくなるリスクもあるので、積極的に買い替えを検討しましょう。

電気温水器の節電のポイントは?

電気温水器の電気代を節約するには、日々の使い方を工夫することが大事です。以下のポイントを意識しつつ、ご家庭に合った節約方法を検討してみましょう。

お湯の使用量を必要最低限にする

シャワーの時間を短縮したり、お湯を使わなくてもよい場面では水を使用したりなど、必要以上に浴槽にお湯を溜めないことが重要です。お湯の使用量を必要最低限にすれば、水道代の節約にもつながります。
特に、冬場はお湯の使用量が増える傾向にあるため、意識的に節約を心掛けることが大切です。お湯の量をご家族の人数に応じて調整したり、シャワーを使用する際は、小まめに水を止める工夫をするだけでも、大きな効果があります。
さらに、洗濯機は温水モードを避けたり、節水シャワーヘッドを導入したりするのもよいでしょう。細かい工夫を積み重ねることで、電気温水器の稼働時間が削減でき、電気代の節約につながります。

保温の頻度や追いだきの回数を減らす

保温機能や追い炊き機能を使用する頻度を減らすのも、節電に有効です。タンク内のお湯を頻繁に使っていると、保温や再加熱が必要となり、消費電力が増えてしまいます。必要以上の追いだきを避け、計画的にお湯を使うようにしましょう。
また、保温の効率を上げる工夫も必要です。例えば、浴槽に保温シートや専用のふたを使用することで、お湯の温度を長時間維持できるので、追いだきの必要性を減らせます。入浴時間を家族で調整し、できるだけ間隔を短くするのも良いでしょう。お湯が冷めにくくなり、再加熱の必要頻度を抑えられます。

未使用時は電源をオフにする

長期間お湯を使用しない場合は、電気温水器の電源を切ることで、無駄な電力の消費を防げます。特に、電気温水器は未使用時の待機電力が大きい製品が多いので、旅行や出張などで家を長く空ける場合は、忘れずに電源をオフにすることが大事です。
また、短期間でもお湯を使わない時間が続く場合も、できる限り電源をオフにするか、設定温度を調整しましょう。タンク内の保温を必要最低限に抑えることで、余計な電力を消費せずに済みます。
なお、電気温水器を含む電化製品の待機電力に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも節電の参考にしてください。
待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電力プランや電力会社の乗り換えも検討する

電気料金を節約する方法として、電力プランや電力会社の見直しも効果的です。電気温水器の使用方法を大きく変えるのが難しい場合でも、より電気を安く使えるプランを選ぶことで、毎月の光熱費を抑えることができます。
例えば、夜間の電気料金が割安になるプランに変更すれば、寝ている間にお湯を沸かすよう設定することで、結果的に電気代を減らすことが可能です。また、新電力の登場により、ご家庭のライフスタイルに合ったプランを選びやすくなっています。
各電力会社が提供するプラン内容を確認し、料金やサービス内容を比較しながら、自分に最適なプランを検討してみましょう。

電気温水器を賢く使って電気代を節約しよう

電気温水器の電気代は、機器の種類やタンク容量で異なるだけではなく、使い方によっても負担が変わってきます。ご家庭に合った製品を導入するのはもちろん、お湯の使用量を調整したり、保温回数を減らしたりなど、日々の工夫で節電を目指しましょう。

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