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引越しに伴う手続きの中で、最も重要といえるのが、ライフラインの手続きです。電気の手続きは、「電気の使用開始手続き」と「電気の使用停止手続き」の2つを忘れずに行う必要があります。手続きの内容やタイミングを確認しましょう。

引越しを機に電力会社を見直し
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引越し日に電気を開通させるには?

2016年4月1日に「電力小売全面自由化」が実施され、電気の使用者が電力会社を自由に選択できるようになりました。

地域ごとに電力会社が決まっていた時代は、引越し先のブレーカーをONにすれば、すぐに電気が使えましたが、現在は電力会社と事前に契約をしなければ、電気が使えないケースがあります。

電気の使用開始手続き(契約)

引越し先が決まったら、電気の使用開始手続き(契約)を進めましょう。ほとんどの電力会社は、Webサイトまたは電話での手続きに対応しています。以下の情報を手元に用意しておくと、手続きが滞りなく進むでしょう。

  • 契約者の氏名
  • 電話番号
  • 電気を使用する場所の住所
  • 使用開始希望日
  • 契約する電力の容量
  • 契約種別・プラン
  • 電気代の支払い方法
  • 供給地点特定番号

「供給地点特定番号(地点番号)」とは、電気の使用場所を特定するための番号です。全国共通の規格番号(22桁)で、各電力会社が独自に発行する「お客さま番号(契約番号)」とは異なります。
引越しに伴って新たに契約する場合はWebサイトやカスタマーセンターに問い合わせて確認しましょう。

電気の使用停止手続き(解約)

電気の使用停止手続きを忘れると、引越し後も旧居の電気代を支払わなければならなくなります。引越しが決まった時点で、契約中の電力会社に連絡をしましょう。
ほとんどの電力会社は、Webサイトまたは電話での手続きに対応しています。引越し日の直前でなければ、自分の都合に合わせて申し込みができるWebサイトの利用がおすすめです。以下の情報を手元に用意しておきましょう。

  • 契約者の氏名
  • 電話番号
  • 電気を停止する場所の住所
  • 使用停止希望日
  • お客さま番号(契約番号)
旧居の電気は、使用停止希望日の23時59分まで使えます。特別な事情がない限り、使用停止希望日は「引越しの当日」にしておくのが賢明です。

手続きを行うタイミング

引越し前は後片付けで慌ただしくなるため、できるだけ余裕を持って申し込みをしましょう。電気の開始手続きは引越し日の1~2週間前、電気の使用停止手続きは2~3日前までに申し込みをするのが理想です。
引越しシーズンは電力会社のカスタマーセンターが混み合うため、電話よりもWebサイトを利用した方がスムーズです。
申し込み自体はいつでもできますが、手続き完了までにかかる日数は電力会社によって異なります。引越し日まで手続きが完了しなければ、新居で電気が利用できず、数日間は不便な生活を強いられるかもしれません。

手続きを行う前に確認しておくこと

引越しに伴う電気の手続きはごくシンプルで、ほとんど手間がかかりません。ただし、「スマートメーターの有無」「引越し先の周波数」「電力会社の選択の可否」を事前に確認しておかないと、手続きや引越しの準備が滞る恐れがあります。

スマートメーターの有無

引越し先が決まったら、引越し先の物件(新居)に「スマートメーター」が付いているかをチェックしましょう。スマートメーターとは、電力使用量を自動計測する機能や遠隔で電気の接続・切断ができる通信機能などを備えた電力量計です。
物件にスマートメーターが設置されていない場合、電力会社では「スマートメーターに交換する」「従来型メーター(アナログ式誘導型電力量計)を使用する」のいずれかの対応を取るのが一般的です。
手続きを申し込む際、電力会社に物件の状況を伝え、対応を確認しておきましょう。建物の外壁や配線に不良がある場合を除いては、スマートメーターの設置に費用はかかりません。
スマートメーターについてもっと詳しく知りたい方はこちら

引越し先の周波数

日本で使われている電気の周波数は2種類で、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に、東側は50Hz、西側は60Hzです(混在地域もあり)。
周波数が異なる地域に引越しをすると、これまで使っていた電化製品が使えなくなり、買い替えや部品の交換をしなければならない場合があります。引越し先の電力会社に連絡するなどして、周波数は早めに確認することをおすすめします。
近年は、周波数に関係なく使用できる「ヘルツフリー」の電化製品が増えています。詳細は、製品の取扱説明書を確認するか、近くの家電量販店およびメーカーに問い合わせましょう。

電力会社の選択ができる物件かどうか

賃貸物件の中には、あらかじめ電力会社が決まっているところもあります。以下のケースでは、入居者が電力会社と直接契約ができません。

  • 高圧一括受電契約の場合
  • 管理会社や大家が入居者の電気代をまとめて払っている場合
「高圧一括受電契約」とは、管理会社などが「建物1棟単位」で電力会社と高圧電力を契約することです。変圧器で低圧電力に変換してから各戸に供給する仕組みで、入居者は電力会社と個別契約ができません。
また、シェアハウスや寮などは、特定の電力会社と契約している場合が多く、入居者は、管理会社または大家に電気代を支払います。電力会社を決めるよりも先に、賃貸契約書の内容を確認しましょう。

引越し当日(電気開通日)にすること

引越し当日、新居で電気を開通させるには何が必要なのでしょうか?スマートメーターと従来型メーターでは、必要な作業が異なります。

電気の使用開始日を確認

電気の使用開始手続きが完了すると、契約した電力会社から「使用開始日のお知らせ」がメールまたは郵送で届きます。
お知らせには、電気の使用開始日やマイページ(契約者専用のWebサイト)のログイン方法などが記載されています。電気の使用開始日に誤りがないかを確認すると同時に、マイページに問題なくログインできるかをチェックしましょう。
電気の開通作業は入居者が自分で行うため、基本的に作業員の訪問はありません(オール電化設備の通電作業などを除く)。

従来型メーターはブレーカーの操作が必要

新居が従来型メーターの場合、入居者がブレーカーの操作を行う必要があります。まずは、洗面所や廊下、玄関などに設置されている「分電盤」を探してふたを開けましょう。
中を確認し、「アンペアブレーカー」→「漏電ブレーカー(漏電遮断器)」→「安全ブレーカー(配線用遮断器)」の順番でつまみを「入(ON)」にします。
新居がスマートメーターの場合、ブレーカーを操作する必要はありません。電気の使用開始手続きが済んでいれば、電気の使用開始日からすぐに電気が使えます。

開通の手続きを忘れるとどうなる?

引越しの荷造りに追われ、電気の使用開始手続きをするのをうっかり忘れてしまう方もいます。手続きを忘れると、引越し当日に新居の電気は使えないのでしょうか?

従来型メーターの場合

従来型メーターが設置されている場合、手続きをしていなくても、ブレーカーをONにすれば電気が開通します。
新居に「電気使用申込書」が備え付けられていれば、必要事項を記入した上でポストに投函しましょう。電話やインターネットでの手続きも可能です。
無断で電気を使い続けていると、電力会社から「電気の使用開始手続きのお願い」が届きます。無契約の状態が長く続けば、送電が停止されてしまいます。

スマートメーターの場合

スマートメーターは、電力会社がリモート操作で電気を供給するシステムです。スマートメーターが設置されている物件では、事前の手続きをして初めて電気が使えます。
全国では、従来型メーターからスマートメーターへの切り替えが順次進んでおり、今後は事前の契約が必須となるでしょう。
なお、前の住人が電気の使用停止手続きを忘れていれば、電気は開通したままの状態です。無断での使用は避け、管理会社や大家に相談しましょう。

電気の開通手続きに関するQ&A

電気の開通手続きに関する「よくある質問」をまとめました。手続き上で不明点や疑問点があれば、契約を検討している電力会社に確認をするのが望ましいでしょう。

新築物件は新電力への申し込みができない?

電力小売自由化の後、新たに電気の小売事業を始めた事業者は「新電力」と呼ばれます。リーズナブルな料金プランや独自のサービスを展開しており、大手電力会社(旧一般電気事業者)よりも月々の電気代が抑えられるケースがあります。
ただし、新築のマンションやアパートは、必ずしも新電力に加入できるとは限りません。新築物件は、電力会社との契約に必要な供給地点特定番号が決まっておらず、新電力に申し込みを断られる可能性が高いのです。
大手電力会社は、新築でも即日で供給地点番号を特定できます。新築物件に引越した場合は、最初に大手電力会社と契約をしてから、新電力に切り替える流れとなるでしょう。

月の途中で引越しをしたときの電気料金は?

月の途中で引越しをした場合、その月の電気料金はどのように精算されるのでしょうか?
電気料金は、「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」で構成されているのが一般的です。その他構成されるものとして、容量拠出金相当額があります。基本料金と電力量料金は「日割り」で請求されるケースが多いでしょう。

  • 旧居:前回の検針日~退去日(使用停止日)までの日割り
  • 新居:入居日(使用開始日)~次回の検針日までの日割り
計算方法は、電力会社や契約プランによって異なります。詳しくは各電力会社にお問い合わせください。

立ち会いが必要な場面はある?

電気の使用停止・使用開始のいずれにおいても、基本的に立ち会いの必要はありません。従来式メーターの場合、電気の使用停止日に作業員が自宅を訪れ、メーターの数字をチェックします。
メーターが屋内にあったり、オートロックの解除が必要だったりすれば、立ち会いを依頼される可能性があります。旧居の電気代の支払い方法に「現地精算」を選択した場合も、立ち会いが必要です。
旧居を退出する際は、ブレーカーを落とすのを忘れないようにしましょう。入居者がいない間に電気系統に異常が生じると、火災につながるリスクがあります。スマートメーターが設置されている場合、ブレーカーをいじる必要はありません。

引越しの機会に電力会社を変更すべき?

引越しの際、「電力会社を変更すべきかどうか」で迷う方は少なくありません。変更するメリットとデメリットを考慮した上で判断しましょう。

電力会社を変更するメリット

現在よりも電力量料金単価が安いプランや基本料金がかからないプランを選べば、月々の電気代が今よりも安くなるのがメリットです。
特に、新電力は大手電力会社に対抗し、独自のプランやサービスを打ち出しています。選択肢も豊富なので、ライフスタイルに合った最適なプランが見つかるでしょう。マイルやポイントが溜まるプランもあり、家計全体のコストカットにつながります。
まずは、料金のシミュレーションができるWebサイトで、どれだけお得になるのかをしっかりとチェックすることが重要です。できるだけ多くの電力会社を比較しましょう。

電力会社を変更するデメリット

電力会社によっては、契約期間の縛りがあり、途中解約すると違約金や解約手数料が発生します。プランの変更やセット割の解約でも、手数料が発生するケースがあるため、契約内容をよく確認しましょう。
また、ライフスタイルに合わない電力会社や料金プランを選んだ場合、変更前よりも電気代が高くなる可能性があります。特に、キャンペーンや一時的な値下げばかりを重視すると、自分たちに合わないプランを選びかねません。
電力会社を選ぶにあたり、料金のシミュレーションはできるだけ正確に行う必要があります。まずは、現在の契約内容や電気の使用状況をチェックするところから始めましょう。

電力会社を選ぶときのチェックポイント

電力会社は、一律で同じサービスを提供しているわけではありません。顧客の獲得を目的に各社が多種多様なサービスを提供しているため、複数社をじっくりと比較・検討する必要があります。電力会社を選ぶときは、次のポイントに注目しましょう。

料金プラン

電力会社を選ぶ際は、「ライフスタイルに合う料金プランがあるか」をチェックしましょう。
最もポピュラーなのは「従量電灯プラン」ですが、電力小売自由化の後は、多くの電力会社が独自のプランを打ち出しています。以下はプランの一例です。

  • 従量部分が二段階のプラン
  • 基本料金がなく、電力使用量に応じて課金されるプラン
  • 時間帯・曜日・季節などによって、料金単価が変わるプラン
  • 定額制のプラン
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、基本料金と燃料費調整額が0円です。JEPXのスポット市場価格に基づき、30分ごとに電源料金単価が変動するのが特徴で、単価が高い時間帯を避けて電気を使えば、月々の電気代がグッとお得になります。
Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェック

セット割やキャンペーンの有無

大手電力会社以外の事業者が電力業界に参入してからは、お得なセット割やキャンペーンが増えています。ガス・インターネット回線・スマホとの「セット割」を選択すれば、家計全体のコストダウンが実現するでしょう。
各社では「乗り換えキャンペーン」を行っており、ポイントやギフト券、キャッシュバックなどの特典が享受できます。期間限定のキャンペーンが多いため、詳細は各社のWebサイトでチェックしてみてください。
また、東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。
スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。
電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。(※東京電力エリア限定)
「Looopでんき+ガス」をチェック

地球環境への配慮

日本は化石燃料による火力発電が主流ですが、燃焼時にCO₂を多く排出するため、地球環境への負荷が懸念されています。
地球環境に考慮したい方は、再生可能エネルギー由来の電力を使用する電力会社を選択しましょう。
再生可能エネルギー(以下、再エネ)とは、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスといった繰り返し利用できるエネルギーのことで、CO₂排出量が少ない上に枯渇の心配がないのが特徴です。
世界では再エネの導入が進んでいますが、日本は化石燃料による発電に頼っているのが現状です。脱炭素化を目指すには、環境に目を向け、エネルギーの使い方を見直す必要があるでしょう。

新居が決まったら早めに手続きを

引越しの際は、電気の使用停止手続きと使用開始手続きの両方を行う必要があります。手続き自体は簡単ですが、スマートメーターの有無をチェックしたり、電力会社やプランを見直したりと、事前にやるべきことは少なくありません。
手続きを先延ばしせずに、新居が決まった時点で早めに電力会社に連絡をしましょう。手続きや電気の開通に立ち会いは原則不要で、手続きが完了していさえすれば、使用開始日からすぐに電気が使えます。
お引越しのタイミングは、電力会社の変更やプラン見直しの絶好のチャンスです。お引越し後の部屋の広さや人数に合ったプランを選び、電気料金の節約につなげましょう。

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、時間帯によって単価が変動するプランです。アプリと連動し、新生活でもゲーム感覚で楽しみながら「ピークシフト」を取り入れられます。

ピークシフト:電力の使用を電力料金単価が高い時間帯から安い時間帯へシフトさせること

引越しを機にLooopでんきへ切り替えていただいたお客さまの声を紹介します。

(30代 / 女性 / 4人暮らし)

切り替えが分かりやすく、しやすかったです。また、様々な生活情報も配信してくださり、毎回楽しみにしています。キャンペーン等も多く、楽しみながら参加もさせていただいています。こちらの会社へ切り替えをして満足しています。

(20代 / 女性 / 1人暮らし)

他社と比べて電気料金が安く、手続きが簡単なのもおすすめしたい理由です。

スマートタイムONE 」は基本料金0円で、今までの電気と変わらない品質のまま利用できます。お申し込みは簡単で、解約手数料も0円です。