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新しい戸建てやマンションには、浴室乾燥機が完備されているところが多くあります。浴室乾燥機は電気代がかかるといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。浴室乾燥機の種類による電気代や他の乾燥機との違い、節約のポイントなどを解説します。

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浴室乾燥機の電気代はいくら?

浴室乾燥機は浴室の換気や暖房・冷房などが可能な家電で、快適に入浴できるだけではなく、洗濯物を浴室で乾かすことも可能です。外に洗濯物を干すのが難しい住環境の人におすすめですが、電気代はどれ位かかるのでしょうか。

1時間あたり約30~50円

浴室乾燥機に限らず、家電はメーカーや機種によって電気代がかなり変わってくるものの、浴室乾燥機は平均して1時間あたり30〜50円程度の電気代がかかります。入浴のための温度調整に加えて、毎日浴室で洗濯物を乾燥させる場合には、相応の電気代の負担が発生するでしょう。

後述する浴室乾燥機の種類による電気代の違いや、節約のポイントを理解した上で、できるだけ電気代を抑える工夫をすることが大事です。

浴室乾燥機の利用時間

浴室乾燥機は浴室の換気や温度調整に1時間程度、洗濯物を乾かす時間は2〜4時間程度かかります。上記のように1時間あたり30円の電気代がかかるとして、毎日浴室の温度調整に加えて、洗濯物を浴室で乾かす場合、3時間は稼働させることになります。

すると毎日90円程度の電気代がかかるため、1カ月では約2,700円の負担が発生する計算です。当然、利用する浴室乾燥機の種類や機種、利用環境によっても電気代は変わってきますが、家計全体からしても負担が大きくなる可能性があります。ある程度は節約を考える必要があるでしょう。

種類による電気代の違い

浴室乾燥機は大きく分けて、電気式とガス式があります。前者は電気を使って空気を加熱するもので、多くの住宅やマンションに設置されています。後者はガスを燃料として空気を加熱するタイプです。ガス式は乾燥時間が速いというメリットがあり、使い方によって電気式より経済的ともいえます。

電気式の方が一般的に普及していますが、一部ガス式の浴室乾燥機が設置されている物件もあるので、両者の電気代の違いを押さえておきましょう。

電気式浴室乾燥機を使った場合

電気式の浴室乾燥機はオール電化の住宅で採用されることが多く、設置にあたって大規模な設備や配管も必要としないのがメリットです。

一般的な電気式浴室乾燥機の消費電力は1,200〜1,300W程度で、電気代は1時間で30〜34円程度かかります。洗濯物の乾燥に2時間から3時間かかるとすれば、1日で60〜90円の電気代の負担が発生する計算です。

ガス代も発生するガス式の浴室乾燥機に比べると、総合的な費用負担は少なめですが、毎日浴室乾燥機を使うならば、少しでも電気代を節約できるように工夫しましょう。

ガス式浴室乾燥機を使った場合

ガス式浴室乾燥機は、ガスでお湯を沸かすタイプの家屋に実装されていることが多く、電気式に比べてパワーが強いのが特徴です。入浴前に手早く浴室を暖められるのに加えて、洗濯物の乾きも若干早くなりますが、電気代に加えてガス代の負担も発生する点は注意が必要です。

電気代とガス代を合計すると、ガス式浴室乾燥機は1時間で43〜46円程度の費用がかかります。なお、都市ガスとLPガスでは料金が異なり、LPガスの方が2〜3円程トータルの光熱費が高くなる点も覚えておきましょう。

浴室乾燥機の電気代を節約する方法

浴室乾燥機の電気代を少しでも節約するために、以下のポイントを意識しましょう。ちょっとした工夫で洗濯物が早く乾くようになるので、浴室乾燥機の稼働時間を短くでき、結果的に電気代の負担も軽減できます。

洗濯物が乾きやすいように工夫する

まずは簡単にできる電気代の節約法として、適度に間隔を空けるなど、洗濯物の乾かし方・干し方を工夫してみましょう。

ほとんど隙間を空けず、ぎっしりと洗濯物を干してしまう人は少なくありませんが、十分な間隔がないと洗濯物がうまく乾かないため、結果的に浴室乾燥機の稼働時間が長くなってしまいます。

また間隔が狭いと、臭いの原因になるので、5~10cm程の隙間は必ず空けるようにしましょう。洗濯物が多い場合、乾きやすい物だけを部屋干しに回すといった工夫も必要です。

浴室の水気を拭き取る

洗濯物を浴室で乾かす前に、室内の水分を十分に拭き取ってから乾燥すると、乾くまでの時間を短縮できます。特にお風呂上がりに洗濯物を乾かす人は、事前にできるだけ水分を拭き取っておきましょう。

そのままでは浴室の水分も一緒に乾燥させる必要があるため、洗濯物の乾燥時間が増えてしまいます。その都度、浴室の水分を拭き取るのが面倒な人は、洗濯物を乾燥させる時間帯を、お風呂の時間と大きくずらすとよいでしょう。

事前に浴室を自然乾燥させておき、洗濯物を干して浴室乾燥機をかけるようにすると、稼働時間を短縮できるので電気代の節約になります。

乾燥機と浴室を小まめに清掃する

浴室乾燥機のフィルターや排気口などにホコリが溜まると、性能を十分に発揮できず無駄な電気代がかかってしまいます。定期的に掃除をして、最高の効率で稼働できる状態を保つようにしましょう。

乾燥機の種類や浴室の形状などによっては、手の届かない位置にフィルターが設置されている場合もあるので、清掃にはそれなりの手間がかかります。そのため、できるだけフィルターにホコリが溜まらないように、浴室は窓を開けて小まめに換気をするとよいでしょう。

同時に扇風機を使う

浴室の空気の循環を良くすることも、洗濯物を早く乾かすコツです。例えば、扇風機と浴室乾燥機を併用することで、効率よく温風を洗濯物に当てられるようになります。結果的に洗濯物の乾燥時間を短縮できるため、電気代の節約につながるでしょう。

空気の循環を良くする電化製品はさまざまありますが、特に扇風機やサーキュレーターなどは、モーターを駆動させるだけなので、電気代はほとんどかかりません。できるだけ浴室の空気の循環がよくなるように、設置場所を工夫してみましょう。

他の家電の電気代とも比べてみよう

浴室乾燥機以外にも、洗濯物を乾かせる家電は多くあります。そこで衣類を乾燥させられる代表的な家電である、ドラム式乾燥機や衣類乾燥機、エアコンと浴室乾燥機の電気代を比較してみましょう。

ドラム式乾燥機との比較

ドラム式乾燥機は円筒状のドラムを回転させ、そこに熱風を通して衣類を乾燥させる家電で、ヒーター乾燥タイプとヒートポンプ式乾燥タイプがあります。

ヒーター乾燥タイプは1回あたりの電気代が約50〜53円で、ヒートポンプ式乾燥タイプの1回あたりの電気代は、約30〜31円です。ただし、省エネ乾燥の場合は1回あたり19~20円程度に抑えられます。

一方で、浴室乾燥機の1時間あたりの電気代を約30円として、乾燥に2時間かかるとすれば、1回あたりの電気代は約60円です。したがって衣類を乾燥させるだけならば、ドラム式乾燥機の方が電気代を抑えられる計算になります。

衣類乾燥機(縦型)との比較

衣類乾燥機は上記のドラム式のほかに、ヒーター式の縦型タイプもあります。ヒーターによる温風を内部で循環させて乾燥させる仕組みで、温度センサーによって効率的に衣類を乾かすことが可能です。

縦型衣類乾燥機の1時間あたりの電気代は24〜40円程度で、乾燥時間を2〜3時間とすると、1回あたり48〜120円程度となる計算です。製品によって電気代はかなり変わってくるものの、浴室乾燥機とほぼ同じ程度か、少し高いぐらいの電気代と考えて問題ないでしょう。

エアコンとの比較

エアコンをうまく活用することで、衣類を乾燥させることも可能です。エアコンの温風により、3時間ほどかけて洗濯物を乾かすとすれば、約40〜48円の電気代がかかります。浴室乾燥機をはじめ、他の乾燥機よりも稼働時間は長くかかりますが、電気代は安く抑えることが可能です。

ただし、エアコンの大きさや性能によって電気代はかなり変わるので、あくまでも目安と考える必要があります。なお、エアコンの電気代の節約術については、以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

エアコンの電気代の節約術についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電気料金全体を見直してみよう

浴室乾燥機を含めて家庭の電気代を安く抑えるには、細かい工夫も必要ですが、電気料金全体を見直すことも大事です。夜間電力をうまく活用するのに加えて、電力会社の変更も検討してみましょう。

夜間電力を利用して節約する

日中に仕事で留守にしている家庭ならば、料金プランを夜間電力が安いものに変更し、夜間に浴室乾燥を使うことで、電気代を節約する方法があります。

寝ている間に衣類を浴室乾燥させておけば、朝にそのまま利用できるのでおすすめです。料金プランは電力会社によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

また、新たに浴室乾燥機を設置するならば、同時にエコキュートをはじめとした設備も導入し、家庭をオール電化にするのも有効です。

電力会社の変更を検討する

家庭の電気料金全体を見直して、より安い料金の電力会社に乗り換えれば、浴室乾燥機を含む全体の費用負担を軽減できます。ただし上記のように、夜間電力を含む料金プランは電力会社によって異なります。

近年は多くの企業が電力事業に参入しており、乗り換えによって電気料金が安くなるケースが多いですが、乗り換えて本当に得になるか、よく確認することが大事です。現状の料金と乗り換え後の料金を計算し、比較・検討してみましょう。

浴室乾燥機の性質を理解して電気代を節約

浴室乾燥機にかかる電気代と節約のポイントを解説しました。浴室乾燥機の電気代は製品によって異なるものの、1時間あたり30〜50円程度が相場です。少しでも電気代を節約するために、洗濯物ができるだけ早く乾くように工夫しましょう。

浴室の水分を拭き取ったり扇風機を同時に使ったりすれば、浴室乾燥機にかかる電気代を安くできます。浴室と乾燥機の小まめな清掃も欠かさないことが大事です。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

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ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

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